新感染半島ファイナルステージ【韓国映画】キャスト・あらすじ・感想レビュー!

韓国映画新感染ファイナルステージ

カン・ドンウォン主演。

2016年公開の大ヒットサバイバル・アクション映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」の4年後を舞台とした続編。荒廃した朝鮮半島に潜入しそこに残された大金を回収せよ!

キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

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目次

新感染半島ファイナルステージキャスト一覧

2020年7月15日韓国にて公開
(日本公開日2021年1月1日)

観客動員数:約381万人

上映時間:116分

監督・脚本:ヨン・サンホ
「新感染 ファイナル・エクスプレス」
「ソウル・ステーション/パンデミック」(アニメ)
「サイコキネシス-念力-」など

【ジョンソク役】カン・ドンウォン
元軍人。

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【ミンジョン役】イ・ジョンヒョン
チュニとユジンの母。

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【チュニ役】イ・レ
ミンジョンの娘。

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【ユジン役】イ・イェウォン
チュニの妹。

【師団長役】クォン・ヘヒョ
チュニとユジンの祖父。

【チョルミン役】キム・ドユン
ジョンソクの義兄。

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【ファン軍曹役】キム・ミンジェ
631部隊の実力者。

【ソ大尉役】ク・ギョファン
631部隊のリーダー。

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本作は2016年に韓国で公開され、観客動員数1,156万人超えの大ヒットとなった「新感染 ~」の4年後を舞台とした続編。

監督は前作に引き続きヨン・サンホ氏が担当。

劇場公開時、新型コロナウイルスの影響で座席数を減らしての興行だったため、観客動員数は前作の記録には及ばず381万人という結果でした(2020年韓国映画第3位)。

監督によると本作は、ジョージ・A・ロメロ作品や「マッドマックス」シリーズ、「AKIRA」「ドラマゴンヘッド」といった作品から影響を受けたとのことです。

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新感染半島ファイナルステージあらすじ

ある日突然ゾンビが溢れかえる事態となった韓国。あれから4年、半島は世界から見放され、国外へ逃げ出した僅かな韓国人たちも迫害される日々を送っていました。

そんな中、義兄と共に香港で暮らしている元軍人ジョンソク(カンドンウォン)の元にある儲け話が舞い込みます。

それは、荒廃した朝鮮半島に潜入しトラックに積まれている大金を回収してくるというもので、最初ジョンソクは参加を拒否するものの義兄を含めた4人のチームで作戦を決行することに。

作戦は上手く運び、幸先よくトラックを発見するものの、ちょっとした油断からゾンビたちの襲撃を受け4人はバラバラになってしまいます。

ところが、ゾンビたちと戦っていたジョンソクの前に一台のクルマが現れ、なんとかピンチから逃れることに成功します。

しかし、なんとその車を運転していたのは幼い姉妹で、ジョンソクは姉妹の母親が待つ隠れ家へとたどり着きます。

一方、ゾンビたちの襲撃の際トラックの荷台へと逃げ込んでいた義兄は、トラックを狙い現れた人間たちの集団631部隊によって連れ去られてしまいます。

その後ジョンソクは、姉妹の母親ミンジョン(イジョンヒョン)と共にトラックを奪回することを決意するのですが・・・。

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新感染半島ファイナルステージみどころ

本作は、大ヒットした「新感染~」から4年後の世界を描いたサバイバル・アクション映画です。

主演は数多くのアクション作品で活躍するカン・ドンウォン。

本作では家族を失ってしまった元軍人に扮し、ゾンビや悪人相手に激しい銃撃戦を繰り広げています。

前作では一般人が主人公だったこともあり、身の回りのものや拳でゾンビと戦うのがほとんどでしたが、本作では軍人たちが使う銃器を使用してのアクションや、荒廃した韓国を舞台としたスリリングなカーチェイスがみどころとなっています。

ストーリーは、ゾンビウィルス蔓延以降、世界から見放されてしまった朝鮮半島に潜入して今も残されている大金を回収してくるというもの。

しかし、いざ半島に上陸してみるとそこにはゾンビのみならず生き残った人間たちもいて計画はすぐに失敗してしまいます。

果たして主人公は、トラックと共に連れ去られた義兄を救い出し、ヒロインや姉妹たちを無事に半島から脱出させることが出来るのか!?

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新感染半島ファイナルステージ感想・評価

続編というよりも外伝的要素が強い作品。

別の作品として見るなら楽しめるものの、シリーズ続編として見ると前作の評価には遠く及ばなかったと思います。

前作の面白いところは、密室(高速移動する列車内)を舞台としたゾンビ映画という斬新さと、そんな中で描かれる濃密な人間ドラマ。

そして、スピーディーに進行する中で詳しい説明など無いからこそ見ていてドキドキするし、見終わったあとに色々と考察出来るというもの。

大まかにはゾンビが大量発生した世界でのサバイバルアクションというよくある設定なんですが、疾走する列車の内で突然ゾンビが現れたことで、生き残りをかけてゾンビのみならず人間とも戦うことになるんです。

一方、列車の外では着実に社会が崩壊していっていて、その事は主人公たちはもちろん視聴者たちにもなかなか伝わってきません。いわば、世界が崩壊していく状況なのに列車内というワンシチュエーションだけを描いていて、その限定されたところが面白いんですよね!

だからこそ、「新感染~」の前日譚に相当するアニメ映画「ソウル・ステーション/パンデミック」で、列車外で起きていたことを知れたのは嬉しかったですし、その後にもう一度「新感染~」を見たくなったんです。

しかし本作には、前作のラストでプサンにたどり着いた人たちはどうなったのか?や、何が原因でこのパンデミックが起きたのか?ということは描かれておらず、完全に前作を見なくとも楽しめる作品として作られていたんです。

もちろん、単体で楽しめるのはいいことですし、ゾンビサバイバルとしてもかなりクオリティーが高い部類だと思うんですが、前作の続きが気になっていた人からすると肩透かしを食らったと思うのは間違いありません。

もし、時間軸がバラバラで主人公も複数いるゲーム版「バイオハザード」シリーズのような展開があるなら、前作と本作の間を描いた作品も今後描かれるかもしれませんが、それでも少しは関連するところを描いて欲しかったですね。

例えば、前作の登場人物がわずかでも出てくるとか、前作の舞台となった場所の4年後が見れるとかすればもっと盛り上がったはずなんですけど。

少女が超絶ドライビングテクニックによってゾンビたちをはね飛ばしていくという展開は面白いものの、リアルなカーチェイスではなくCGを多用してるのは残念ですし(マッドマックス規模を期待するのは無理があるでしょうが…)、終盤の長いカーチェイスシーンなんかは、まんま「マッドマックス怒りのデス・ロード」で斬新さはありません。

しかも、ゾンビが溢れ孤立した世界で食料やガソリンがあるのも疑問ですし(その辺の説明は一切無い)、外国から見放されているはずなのにラストで国連軍が来るのも都合がよすぎるなど、かなり粗が目立つ作品だったと思います。

それに、登場人物に前作のような魅力がなく、悪役もただのやられ役に過ぎなかったということ。ゆえに人間ドラマとのしての面白味がなかったんですね。

前作はソウルからプサンへ向かう高速列車に乗り合わせた主人公たちが、襲い来るゾンビたちと戦いながらひたすらプサンを目指すというシンプルな構造でした。

そして本作は、ゾンビで溢れる韓国へとやって来た主人公たちが、そこに残された金を探すというお宝探しが軸となっています。

しかし、それ以外の設定や展開はどこかで見たようなものばかりで、先の展開が読めてしまうというのが本当にガッカリしたところ。

前作は先読みが出来ない魅力的な展開と、主人公たちが次々と死んでいく衝撃が合わさっていたのですが、本作のラストはこれまでの疾走感を無かったものとするようなよくあるお涙頂戴展開で、これまたガッカリさせられることに。今後また続編が作られたとして、そちらが「新感染~」の直接的続編となっていたなら本作を外伝として楽しめるのかも知れませんが、そうでないなら本作を続編として捉えない方がいいかもしれません!

まとめ:ブラッド・ピット主演の「ワールド・ウォーZ」と、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を足して2で割ったもののスケールを小さくしたような映画。

前作「新感染 ファイナル・エクスプレス」の続編と思わなければそこそこ楽しめますが、前作の登場人物のその後が明らかになる作品かと期待して見ると肩透かしを食らうこと間違いなしです!

最後に

コン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソク、チェ・ウシク、アン・ソヒ、キム・ウィソンというキャストが揃った前作と、カン・ドンウォン、イ・ジョンヒョン、キム・ミンジェ、イ・レ、クォン・ヘヒョという本作。

キャスティングの豪華さからいっても前作に敵いませんでしたね。

本作でもカン・ドンウォンを筆頭に、激しいアクションに挑んだ女性陣も頑張っていたんですが、親子・夫婦・恋人の絆や、死が迫ったときの人間の本性などといった濃密な人間ドラマが描かれていた前作と比べると、本作はよくあるゾンビアクションの範疇を超えるレベルには達していなかったと思います。

続編だと言わなければそこそこ面白いんですけどねぇ。

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