チャン・ヒョク、チャン・ナラ9年ぶり4度目の共演作!
会社員を装ったスパイの活躍とその妻と家族たちの生活を描いたスパイホームコメディ!!
キャスト、SPY×FAMILYとの比較、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
シークレットファミリーキャスト一覧
Disney+全12話
放送期間:2023年4月17日~5月23日まで韓国tvNで放送
演出:チャン・チョンド
「私たちのブルース」
「LINK:ふたりのシンパシー」「還魂」
「還魂:光と影」全てプロデューサー/:制作統括として参加!
演出は本作が初!!
脚本:チョン・ユソン
「私が恋した男オ・ス」
【クォン・ドフン役】チャン・ヒョク
貿易商社の課長を装った国家情報員ブラック要員。
【カン・ユラ役】チャン・ナラ
ドフンの妻。カフェ経営。
【オ部長(オ・チョンリョン)役】チェ・ジョンアン
ドフンの上司。国家情報院工作官。
【チョ・テグ役】キム・ナムヒ
ドフン、ユラ夫婦を訪ねてきた招かざる客。
【クォン・ウンス役】イ・スンジェ
ドフンの父。
【クォン・ジフン役】キム・カンミン
ドフンの弟。
【イ・ミリム役】ユン・サンジョン
ジフンの妻。妊娠中。
【クォン・ミンソ役】シン・スア
ドフンとユラの娘。
【イム・ジェヨル役】イ・ジュウォン
ドフンの同僚で友人。
【ユン・チェリ役】イ・チェヨン
海外で活動する要員。ジェヨルの元妻。
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SPY×FAMILYとの比較
確かに家族構成がスパイの夫と妻と娘の三人という設定は同じで、お互いの正体を秘密にしている(心が読めるアーニャのみ正体を知ってますが)のも同様ですが、視聴者が三人の正体を最初から分かっているのとは違い、本作では妻の過去が徐々に明らかになっていく流れになっています。
それらが明かされる展開もコミカルではなくシリアスになっていて、そもそも偽装家族でもありません。
主人公、妻、娘という三人のキャラクターも全く似ていませんしね!
要所要所を見れば似たところもありますが、このような設定の作品はこれまでにもあったので、それを言えばSPY×FAMILYも何らかの作品と似ていると言われてしまいますよね。
そして本作は冷戦時代をモチーフにした架空の世界が舞台ではないので、当然派手な爆発や次々と悪人を殺していくような展開もありません。
まぁ、漫画やアニメと比較すること自体無理がありますが、正直SPY×FAMILYレベルのエンターテインメント性はありませんでした。
それよりもホームドラマ感の方が強く、80歳にして二股をかけて苦労する祖父や、亡き祖母の遺言で揉める展開、そして金なし仕事なしの頼りない弟夫婦とのコミカルなやり取りなど、家族とのやり取りはアットホームなもので、スパイ活動する時のみシリアスかつサスペンスフルな演出になっている感じですかね。
タイトルや家族構成が似ていることもあってパクり疑惑も浮上しましたが、内容はまったくの別物でした。
そもそも、スパイものだと本作以外にも近い設定の作品は多いですから。
あと身寄りのない子供たちを秘密裏に暗殺者(?)に仕立て上げるという設定もよくあるものです。
個人的にはシュワちゃん主演の「トゥルーライズ」の方が本作に近い気がしましたね!
ただ、そこまでアクションコメディ寄りの作品ではないですが‥‥。
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シークレットファミリーあらすじ
妻と娘を愛しているものの、仕事が忙しく度々家族のイベントに遅刻したり参加できなかったりする夫のドフン(チャンヒョク)は、貿易商社の課長を装いながら国家情報院のブラック要員として活動していた。
家族には秘密にして長年スパイ活動をしてきたドフンだが、妻ユラ(チャンナラ)との結婚10周年記念旅行をすっぽかして独りで行かせたことで妻との仲が険悪になってしまう。
しかも、夫をたびたび呼び出し仕事をさせる悪徳な上司“オ部長”(チェジョンアン)を家族が集まる義母の法事に招き入れたユラは、そこで初めてオ部長が美人な女性であったことを知る。
その日以降、オ部長が義父や義弟夫婦らと親しくしているのが気になりだしたユラは、やがて夫とオ部長の関係を疑うようになるのだが‥‥。
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シークレットファミリー感想・評価
連続ドラマで2回、単発ドラマで1回共演したチャン・ヒョクとチャン・ナラが再共演した話題作。
個人的には「運命のように君を愛してる」が韓国ドラマを見始めたころに見た作品で思い入れもあったので、2人の共演作品というだけですぐに飛びつきました。それぞれ俳優としてもファンですしね!
そんな2人が主演した本作の感想はというと、二人のコンビネーションは期待通りでしたし、キャラクタードラマとしても面白かったのですが、予想以上にテンポが悪くエンターテインメント性も控えめに感じましたね。
特に残念に感じたのは期待したほどスパイコメディ要素がなかったこと!
アクションコメディ感もないですし、予想したほどアクションシーンも多くなく、夫がスパイというだけのホームコメディといった内容でした。
主人公はスパイというより暗殺者/スナイパーですし、厳重なセキュリティをくぐり抜けたりする潜入ミッションやお決まりの変装なんかもなく、アクションとして盛り上がるのも5話の秋山戦から。これも期待外れでしたね。
序盤は、仕事ばかりの夫に対して怒る妻と子作りをしたいのに何かと邪魔が入ってイライラする夫の夫婦喧嘩や、夫の上司が美人な女性で家族と深く関わってくることにモヤモヤする妻の葛藤など、スパイ活動よりもホームコメディ要素の方が強く、それはそれで面白いのだけどやはりアクションを期待してしまう。
キャラ的には「運命のように君を愛してる」のイ・ゴンに近く、チャン・ヒョクの持ち味を生かした濃いキャラクターといった感じでした。
それと比べるとチャン・ナラは控え目な感じで、家族の和を保つ中心的役割を果たしていました。
このユラというキャラクターに深みが増すのが中盤からで、それまではアクの強い家族の引き立て役になっていたのは残念でした。
娘ミンソはキャラクターとしては面白いものの、好きな相手への接し方やプレゼントで吊ろうとする考えは将来どんな女性になるのかがすえ恐ろしく、マスコットキャラであると共にトラブルメーカーでもあるんですよね。
このように前半はキャラクタードラマ中心なところに少しだけアクションが差し込まれる程度だったんですが、中盤になりやっとテグが登場するとコメディとシリアスパートが混ざり面白さが増してきます。
テグの醸し出す雰囲気はシリアスそのものなのに、ドフンの家族の勢いに巻き込まれオロオロする様はコミカルでしかなく、そのギャップはこれまでの展開では見れなかったものでした。
特にミンソとのやり取りは微笑ましいもので、子供の純粋さの前ではいくら悪人ぶっても通用しないんですよね。
それまではホームコメディとして面白いだけだったので、もっと早くこの展開になれば良かったんですけど。
ただ、テグが登場して面白くなっても直ぐにシリアス路線になってしまうのは勿体なかったですね。
正直、終盤のシリアス展開はサスペンスものでよく見るものなので、前半ほどの面白さもなく、かといってスリリングさもあまり感じませんでした。
個人的な要望としては全体的にアクションホームコメディ全開にしてシリアスさは控え目でもよかったですね!
予想以上にアクションシーンが少なかったのはガッカリでしたし、そもそもスパイ要素も希薄でした。
終盤に盛り上がりを見せますが、全体的には予想以上にマッタリとしていて、これならホームコメディメインでアクションもコミカルな方がまとまりがあったと思います!
最後に
ーーー※ネタバレあり!ーーー
終盤に来てやっと激しいアクションや銃撃戦などにお目にかかれ、最終回には「Mr&Mrsスミス」かのような夫婦の活躍も見れましたが、それまでは僅かしかアクションシーンがなく、スパイアクションとしては期待外れでしかありませんでした。
そんなシーンが随所に盛り込まれるのならシリアス展開でも良かったのかもしれませんが、ここまで少ないのならホームコメディとマッチするアクションコメディで良かったのでは?!
ラストもイマイチ盛り上がりを見せず、お決まりの続編を匂わせる展開でした。
もっとスッキリとしたラストに出来なかったのか??