パク・ソダム、ソン・セビョク、キム・ウィソン共演によるカーチェイス映画。
凄腕の女運び屋と悪徳警官と国家情報院の三つ巴の追走劇を描く!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
パーフェクトドライバーキャスト一覧
原題:特送
2022年1月12日韓国にて公開
(日本公開日20年1月20日)
上映時間:108分
監督・脚本:パク・デミン
「影の殺人」「キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち」など
【チャン・ウナ役】パク・ソダム
成功率100%の女運び屋。
【チョ・ギョンピル役】ソン・セビョク
違法賭博の元締めをしている悪徳警官。
【ペク社長役】キム・ウィソン
特殊配送会社“特送”の社長。
【キム・ソウォン役】チョン・ヒョンジュン
ウナに托された依頼人の息子。
【ハン・ミヨン役】ヨム・ヘラン
国家情報院職員。
【キム・ドゥシク役】ヨン・ウジン
特送の依頼人でソウォンの父親。
「パラサイト 半地下の家族」で世界でも注目されるパク・ソダム主演のカーチェイス映画。
左パクソダムと右チョンヒョンジュン
(パーフェクトドライバー)
注目なのは、「パラサイト 半地下の家族」でパク・ソダムと共演したチョン・ヒョンジュンを主人公が守る少年役で起用していること。
教え子役チョンヒョンジュン(左)、家庭教師役パクソダム(右)
(パラサイト半地下の家族)
家庭教師と教え子として共演した二人が、本作では運び屋と悪徳警官から追われる少年役として再共演しているんです。
スポンサーリンク
パーフェクトドライバーあらすじ
凄腕のドライビングテクニックを持つウナ(パクソダム)は、廃車処理場で働きながら特殊配送会社“特送”の運び屋という裏の顔を持っていた。
ある日、ペク社長(キムウィソン)の指令により受けた依頼で違法賭博組織の揉め事に巻き込まれたウナは、本来の依頼人であるキム・ドゥシク(ヨンウジン)の息子ソウォン(チョンヒョンジュン)を連れて逃走することになる。
しかし、違法賭博組織の元締めは警察官のチョ・ギョンピル(ソンセビョク)であり、ソウォンが持つ大金の入った貸金庫の鍵を奪うためウナに濡れ衣を着せ指名手配します。
更に「脱北」の過去を持つウナを国家情報院のハン・ミヨン(ヨムヘラン)も追っているようで・・・。
スポンサーリンク
パーフェクトドライバー感想・評価
韓国版「TAXi」?「ベイビー・ドライバー」?とでもいうようなカーチェイス映画。
女性の運び屋が主人公のカーチェイス映画というのは珍しかったですし、肝心のカーチェイスシーンもなかなかでしたが、思ったほどカーチェイスの分量は多くなく、女性主人公の印象も余り良くありませんでした。
そして設定が有名作品を切り貼りしただけに感じたのもマイナス要素でしたね。
子供を連れて悪徳警官から逃げる設定は「レオン」っぽいですし、凄腕の運び屋が事件に巻き込まれる展開はTAXi。
しかし、思ったほど凄腕でもなく、レオンのような殺し屋でもないのでアクションシーンで魅せる作品でもありません。
つまり、色々と詰め込まれている割に際立ったところがないんですよね。。。
脱北者や国家情報院が絡んだりするのは韓国作品っぽいですが、序盤は運転テクニックで惹き付けるもののイレギュラー対応はイマイチですし凡ミスも多くイライラさせられました。
ただ、悪徳警官役のソン・セビョクはゲイリー・オールドマンほどではないものの良い味を出していましたし(演じる際に絶対意識してますよね?!)、ヨム・ヘランもそれに並ぶレベル。しかし、悪徳警官が抱える殺し屋は粗暴なだけでショボく、名バイプレーヤーであるキム・ウィソンやヨム・ヘランが活躍する場面がほぼ無かったのも残念でした。
つまり運転テクニック以外での見せ場がなく、途中からはただの逃亡劇になってしまうんですよね!
最初はクールだった主人公が子供と関わることで情に目覚めるというのはもう一つのみどころと言えますが、この展開はよくあるものなので新鮮味がなく、正直胸熱と呼べるクオリティーではありませんでした。
そして肝心の主人公のキャラクターが弱い!
最後に
最近見た韓国のカーチェイス映画「ステラ SEOUL MISSION」よりは面白かったものの、主人公もストーリーもイマイチでした。
余計な社会派メッセージがなかったのは良かったとしても、他にも色々と盛り込まれていたことで主軸が何なのか分からなくなっていました。
強くて早くてカッコいいヒロインの活躍を描くものにするか、カーチェイスメインにするかのどちらかにした方がシンプルで良かったですかね。