男と女(韓国映画)チョン・ドヨン×コン・ユ共演。
フィンランドと韓国を舞台にした物悲しい恋愛ドラマ。
キャスト・あらすじ・感想・見どころなどをまとめました。
映画【男と女】キャスト一覧
原題:A MAN AND A WOMAN
2016年2月25日韓国で公開(日本では2017年2月4日公開)
上映時間:115分
監督、脚本:イ・ユンギ
【ギホン役】コン・ユ
【サンミン役】チョン・ドヨン
【ジェソク役】パク・ビョンウン
【ムンジョ役】イ・ミソ
【ハジョン役】パク・ミンジ
【セナ役】ユン・セア
2016年はコン・ユの年だと言えます。
まず本作の公開から幕を明け、観客動員数1100万人を越える大ヒット作『新感染ファイナル・エクスプレス』、そして750万人越えの『密偵』、更にはドラマ『トッケビ』までと怒涛の年なんです。
そんなコン・ユは本作が初の本格的恋愛映画で、かねてから共演したいと思っていたチョン・ドヨンとの初共演作となります。
韓国映画【男と女】あらすじ
フィンランドはヘルシンキ。
子供のキャンプの為に訪れていたサンミン(チョンドヨン)は、そこで海外勤務中のギホン(コンユ)と出会います。
二人は共に子供を見送り、同じ韓国人という縁から一緒に子供たちの向かったキャンプ場を見に行くことにします。
その帰り道一緒に食事をすることになるのですが、大雪のためその場所で足止めを食らってしまいます。
二人はどこか惹かれ合うものがあり、お互いの名前も知らないまま身体を重ね合わせるのでした。
それから8ヶ月、ソウルにいる彼女の前にギホンが現れ、再び二人の想いが再燃していくのでした。
韓国映画【男と女】みどころ
ヘルシンキの雪景色の美しさと、映像にシンクロしたかのような静かな音楽からは、韓国映画というより日本映画やヨーロッパの映画の雰囲気があります。
韓国の恋愛映画という枠で考えずに見てほしい作品です。
チョン・ドヨンとコン・ユという美男美女の恋愛ドラマからは、芸術的なものを感じさせられますが、それはベッドシーンにおいても同様でした。
二人の美しい裸体(フルヌードではないですが)も本作のみどころだと思いますが、そのシーンからは官能映画のようなイヤらしさはありません。
物語の流れとしてはスゴくシンプルな作品なので、細かいことを語るよりもまずは見て雰囲気を楽しんで欲しいですね。
韓国映画【男と女】感想と評価・評判
いい意味で韓国らしいくない恋愛ドラマ!
こういった「静」のドラマ、私は好きです。
異国の地で出会った同郷の男女が偶然知り合い、大雪のせいで足止めを食い一夜を共にする。そして韓国に戻って再会する。
なんの捻りもない良くある設定だけど、無理矢理な設定や純粋過ぎる恋愛が多い韓国作品の中で、本作は逆に新鮮です。
お互いに家族があり、それぞれに問題も抱えていて、現実から解放される為に惹かれ合うのようでもあったんですが、次第に本気になっていきます。
たびたびサンミンを訪ねていくギホンはストーカーっぽいけど、コン・ユが演じているからか許されそう。
彼女の前で子供っぽいのも女心をくすぐるところでしょう。
それにしても、チョン・ドヨンは綺麗で抜群の魅力を発揮していました!
他の女優さんだとヘルシンキで見せた疲れた感じと、韓国で見せる出来る女を演じ分けるのは難しかったのでは?
簡単に言えば”不倫ドラマ”なんですがドロドロとした展開もなく、なんとも物悲しい話。
主演がこの二人だからこそ、変にイヤらしく見えずどの場面も綺麗に見えました。
多くは語らずとも伝わってくるものがある作品だと思います。
まとめ:作品としては新鮮さや驚きに欠けますが、チョン・ドヨンの美しさを見るためだけにでも見てほしいです!綺麗な映画です。
最後に
この映画を見て『マディソン郡の橋』を思い出しました。
当時は、おじさんとおばさんが不倫して最後は別れるというドラマに「何が面白いんだ?」という感想でしかなかったんですが、それに近い内容の本作を見て物語の深みを感じました。
「ただ不倫を美化してるだけじゃないか!」という意見もあるようですが、そんな事を言い出すと映画もドラマも見れませんよね。
家族はもちろん大切ですが、それとは別の愛を感じたい人には染みると思います。