キム・ナムギル×チョン・ウヒ共演で贈るファンタジック・ラブストーリー!
昏睡状態のヒロインの霊魂が見える男と、霊魂となり世の中を初めて見ることになったヒロインとの癒しのストーリー。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ワンデイ悲しみが消えるまで【韓国映画】キャスト一覧
原題:One Day
2017年4月5日韓国で公開(日本では2017年7月29日公開)
上映時間:113分
観客動員数:不明
監督、脚本:イ・ユンギ
「素晴らしい一日」「愛してる、愛してない」「男と女」など
【イ・ガンス役】キム・ナムギル
保険調査員。最愛の妻を亡くしてから無気力になる。
【タン・ミソ役】チョン・ウヒ
視覚障害者で交通事故により昏睡状態となっている。
【ソンファ役】イム・ファヨン
ガンスの妻。闘病の末、自殺してしまう。
【入院中の男役】ユン・ジェムン
保険金詐欺師。
【キム・ソンヒ役】チョン・ソンギョン
ミソの母親。
ワンデイ悲しみが消えるまで【韓国映画】あらすじ
火災保険会社の課長イ・ガンスは、最愛の妻を亡くしたことで葬儀にも参加出来ないほどの深い悲しみを抱えるようになり、それ以降無気力な日々を過ごしていました。
そんな中ガンスは厄介な案件を引き継ぎ、事故の調査の為に被害者が入院している病院を訪れます。
被害者タン・ミソは視覚障害者であり、交通事故の影響で2ヶ月近く意識不明に陥っていました。この件の依頼人は示談にしたいものの、彼女の代理人はそれを拒否していたのです。
そこでガンスはある若い女性と出会います。
なんとその女性は昏睡状態で寝ているはずのミソだったのです。
「私のことが見えるの?」と驚くミソは、ガンス以外には見えていないようで鏡にすら写りません。
どうやらミソの霊魂が見えてしまっているガンスは、彼女から詳細を聞き行動を共にするようになるのですが・・・。
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ワンデイ悲しみが消えるまで【韓国映画】みどころ
本作は、一見すると主人公たち二人のラブストーリーのように思うかもしれませんが、実は悲しみを抱えた男女の胸を内を描く切ないドラマです。
愛を描いているという点ではラブストーリーであると言えるかもしれませんが、二人の恋愛を描くというよりもそれぞれの過去の悲しみを晴らす過程が描かれています。
昏睡状態のヒロインの霊魂が見える主人公と、霊魂となったことで初めて世の中を見ることになった視覚障害のヒロイン。
この二人の出会いが特別なものとなり、それによって知られざる真実が明らかになっていきます。
主人公ガンスを演じるのは、クールであったり男の色気を全面に出した役柄に定評のあるキム・ナムギルさんですが、本作での影のある役柄もこれまでと違った魅力がありますし、演技派女優として名高いヒロイン役チョン・ウヒさんとの相性も抜群!
それぞれに深い悲しみを抱えた二人ですが、その裏にどんな事情が隠されているのかが注目となります。
ただ切ないだけでなく、この手のジャンルお決まりのコミカルな展開もある王道の韓流映画です。
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ワンデイ悲しみが消えるまで【韓国映画】感想と評価・評判
幽霊や霊魂などスピリチュアルな存在を扱った作品は韓国のみならず世界中に数多くありますが、それは切ないラブストーリーであったりお涙頂戴の感動作というのがほとんど。
ですが本作の場合は、切ないという点では同様ですが主人公二人の間にあるのは恋愛感情というよりも”同情”や”共感”といったものでした。
キム・ナムギルさん演じるガンスは妻が自殺しており、チョン・ウヒさん演じるミソが昏睡状態になったことや彼女の生き霊がガンスのみに見えるのにも事情があります。
こういった複雑な事情を解き明かしていくのが本作であり、二人の愛する者への想いが描かれています。
ミソは視覚障害者であり事故で昏睡状態となっているのですが、霊魂となったことで世の中を初めて見るようになるといった微笑ましい展開や、ガンスとミソのコミカルなやり取りなどの明るいシーンもあります。
一方で、後半になるとガンスの妻が自殺した理由や、ミソと母親のエピソードなどが描かれ雰囲気がガラッと変わるのですが、この展開が韓国ドラマ等でよく見るようなものですし、ご都合者義のように感じてしまいます。
前半の夢のような美しいシーンは好みだったんだですが、それと比べると後半の現実に直面した展開は狙いすぎのように思います。
結末の評価が割れるのも当然で、夢から覚めて引いてしまったり、スッキリとしない展開に違和感を覚えました。
まとめ:キム・ナムギルとチョン・ウヒの演技力が光るものの、どこかご都合主義過ぎる展開や結末にも違和感を覚えました。ラストの主人公の判断は賛否が分かれるところでしょう!
最後に
その真相は幽霊が見ていた!
というのは、韓国作品でたびたび見かけるものですが、簡単に言えば本作もそのパターンに当てはまるものでした。
それが二人の繋がりとなるのか、それだけで主人公にだけ彼女の霊魂が見えるようになるのかなど、その辺りを気にするとストーリーに入り込めない作品だと思います。
ですが、逆に言えばその点をクリア出来るなら後半の展開に涙するでしょうし、結末の主人公の選択にも共感出来るのかもしれません。
ですが、ファンタジックなストーリーにあまりにも現実的な問題を絡めるのは違和感があり、そこが本作の問題点だと思います。