オフィス 檻の中の郡狼【韓国映画】キャスト・解説・感想は?

韓国映画オフィス檻の中の郡狼

コ・アソン、パク・ソンウン、ペ・ソンウ主演。

オフィス内で起きた謎の事件をスリリングに描いたサイコスリラー。

キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

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目次

オフィス 檻の中の郡狼キャスト一覧

2015年9月3日韓国にて公開(日本公開日2016年7月29日)

上映時間:111分

監督・脚色:ホン・ウォンチャン
「ただ悪より救いたまえ」など

脚本:チェ・ユンジン

【イ・ミレ役】コ・アソン
営業2部インターン。

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【チェ・ジョンフン役】パク・ソンウン
警察庁広域捜査隊部長。

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【キム・ビョングク役】ペ・ソンウ
営業2部課長。

【キム・サンギュ役】キム・ウィソン
営業2部部長。

【ホン・ジソン役】リュ・ヒョンギョン
営業2部代理。

【ヨム・ハヨン役】イ・チェウン
営業2部社員。

【イ・ウォンソク役】パク・チョンミン
営業2部社員。

【チョン・ジェイル役】オ・デファン
営業2部代理。

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【シン・ダミ役】ソン・スヒョン
インターン。

「チェイサー」「殺人の告白」といったサスペンス作品に脚本家として参加したホン・ウォンチャン監督デビュー作品。

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オフィス 檻の中の郡狼あらすじ

ある日、真面目な人柄で知られる会社員キム・ビョングク課長(ぺソンウ)が、帰宅後に家族を殺害し行方をくらましてしまうという事件が起きます。

この事件を担当する刑事ジョンフン(パクソンウン)は、キム課長が勤める会社の同僚たちに聞き込みをするもみんな言葉を慎んで何の情報も得ることが出来ずにいました。

しかし、キム課長と親しくしていたとされるインターンはイ・ミレ(コアソン)は何かを隠しているようで・・・。

その後も、社内の防犯カメラ映像を確認するも彼が会社から出る様子は映っておらず、事件は行き詰まってしまいます。

一方、家族を殺害したとされるキム課長が捕まっていないという不安が蔓延する中で、社内では謎の事件が引き続き起きるようになり・・・。

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オフィス 檻の中の郡狼みどころ

本作は、家庭やオフィスという日常的な空間で起きた殺人事件の真相に迫るサスペンスドラマです。

金槌で家族を殺害するというショッキングな事件、人柄が良いことで知られていた会社員の突然の暴挙、口をつぐむ同僚たちと何か隠しているであろうインターン。

「あんないい人がそんな事件を起こすなんて!」

何か事件が起きたあとによく聞くセリフですが、本作もまさに日常の中で突如として起きた殺人事件をテーマにしています。

あるブラック企業を舞台としたこの作品は、謎の殺人事件をスリラー仕立てに描きつつ、ストレスまみれの世の中に苦しむサラリーマンたちの現状を映したかのような社会派作品でもあります。

なぜ真面目な課長が狂気に走ったのか?

そんな事件が起きても何も語ろうとしない社員たちと会社の秘密とは?

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オフィス 檻の中の郡狼感想・評価

たぶん監督はヒッチコックが好きなんだろうなぁと思わせる作品。

厳しい社会、困難な就職、入社してもいつクビになるか分からない不安、理不尽な上司、非人道的なハラスメントの数々。

そんな社会問題を下地にしたサスペンスドラマでした。

朝から晩まで働いて家族を養うサラリーマンや、やっとの思いで就職した新社会人といった多くの人が共感しやすいキャラクターが登場するので、謎の猟奇殺人やヤクザたちの抗争といったものよりは状況を理解しやすいのですが、それが逆に恐怖を増加させる要素になっています。

辞めたくても辞められない状況、板挟みになる中間管理職の苦悩、インターンから正社員になれないとまたあの辛い就職活動の日々が待っているなど、いつ爆発してもおかしくない状況がすでに用意されていて、身近なところで似たような事件が起きても不思議でないと思わさせるのが恐いところなんですよね。

本作は、そういった社会問題をホラー/スリラー仕立てにしたのがポイントの作品ではあるんですが、一方で課長が何故狂気に走ったのかや、会社内にどんなん秘密があるのかなどミステリーとしても楽しめる作品になっています。

ところが、そのミステリーに関しては粗が多く、つじつまが合わない部分や矛盾がいくつもあるんです。

スリラーとして見るならば、理解出来ない部分が恐怖へと昇華されるのに、整合性が求められるミステリーとしては雑に思えてしまうんです。

しかもオカルトチックな要素まで入ってきて、どこかヒッチコックの「サイコ」の様な状況になってきます。

そういったスリラー全開な展開にするなら、最初からその路線で行って欲しかったですね。

結局、どっち付かずで謎だらけの作品になってしまいました。

まとめ:韓国のブラック企業の酷さとそんな社会に毒されてしまった人々の狂気を描いたスリラー。

出演者が玄人好みな人ばかりで演技面では楽しめるものの、ミステリー仕立てにしたわりには粗が目立つというどっち付かずな作品でした。

最後に

※以下、ネタバレあり!

本作はつまり、社会への不満や日々のストレスなどが弱者へと降りかかった結果大惨事になったという話ですかね。

真面目な人だと言われていた課長も実は社内でバカにされていた人で、病気の子供や会社でのストレスやらがたまった結果爆発してしまったということ。

課長をそんな上昇に追い込んでしまった後ろめたさがあるので、会社は課長はいい人だったと社員たちに言わせ、そんな常に檻の中にいるかのような状況に社員たちもストレスを貯めていました。

社内で次々と人が殺されていくので、最初は行方をくらました課長が復讐してるのではと予測するのですが、実は課長はすでに死んでいて犯人はヒロインだったのです。

課長と親しかったヒロインは、課長の苦悩に感化されてサイコパスとなったのか、それとも課長の怨念が憑依したのかは不明のまま。

そもそも、事件が起きた時間帯などがハッキリしない(計算されていない?)ので、推理するには無理があるのでホラーやオカルトのように思えてしまうというのがネックになっています。

色々と伏線を貼って何かあると匂わせているのですが、ふたを開けてみると実はオカルトで、様々な解釈は出来るものの正解が分からないというのがモヤモヤします。

それなら最初から匂わせないでよと言いたいですね。

そんな結末なので、一連の事件を調べていた刑事もすべてを秘密にしたままヒロインを逮捕することなく立ち去り、結局何の解決にもなっていません。

事件を調べていくうちに加害者たちに同情したり、社員たちは殺されても仕方ない人たちだったと思ったのかもしれませんが、刑事の人物像について深く語られているわけでもないので、何故そうしたのかも推測するしかありません。

つまりは、事件がどうとか犯人がどうとかいうのがメインではなく、こんなショッキングな事が起きても不思議でない社会が異常なんだということを伝えたかっただけなんですかね?

なんとも後味の悪い作品でした。

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