イ・ジヌク×チョ・ユニ×パク・ヒョンシク共演で贈る、『イニョン王妃の男』のスタッフによるタイムスリップ・ラブストーリー!
キャスト、あらすじ、感想、みどころをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ナイン9回の時間旅行 キャスト・視聴率
全20話
最高視聴率:1.9%
放送年度2013年3月から韓国で放送(ケーブル テレビtvN )
演出:キム・ビョンス
脚本:ソン・ジェジョン/キム・ユンジュ
【パク・ソヌ(ニュースキャスター)役】イ・ジヌク
【パク・ソヌ(高校生)役】パク・ヒョンシク
【チュ・ミニョン(記者)役】チョ・ユニ
【チュ・ミニョン(ユン・シア)役】チョ・ミナ
【パク・チョンウ(2012~)役】チョン・ノミン
【パク・チョンウ(1992~)役】ソ・ウジン
【チェ・ジンチョル役】チョン・ドンファン
【キム・ユジン(2012~)役】イ・ウンギョン
【キム・ユジン(1992~)役】カ・ドゥッキ
【ソン・ミョンヒ役】キム・ヒリョン
【パク・チョンス役】チョン・グクファン
【ハン・ヨンフン(神経外科医)役】イ・スンジュン
【ハン・ヨンフン(高校生)役】イ・イギョン
人気のジャンル“タイムスリップドラマ”のヒット作『イニョン王妃の男』を手掛けたスタッフ陣が再結集し、3年の構想期間を費やし59 億ウォンもの制作費を投じて作られたのが本作です!
本作は、ケーブルドラマ史を塗り替える高視聴率を記録したほか、脚本家が大韓民国コンテンツ大賞長官賞をケーブルドラマとして初受賞するなど、その完成度の高さから一大社会現象を巻き起こしました。
ST情報
本作のOSTには、タイトル曲の「Urban Zakapa/ほんの少し」をはじめ、タイ出身の国民的歌手「Natthew/おお、どうか」や、「ユミ/涙が出る話」、「イ・ジヘ/九つの香り」、「キム・ヨヌ/あなただから」などがあります。
ナイン9回の時間旅行 あらすじ
テレビ局の記者であるパク・ソヌ(イジヌク)は、ある目的のためネパールへ向かいます。
そこで待っていてのは後輩記者のミニョン(チョユニ)と現地の刑事でした。
ソヌの目的は2つあり、1つはミニョンに6ヶ月だけ結婚しようとプロポーズすることと、ヒマラヤで遭難した兄の遺品を受けとるためでした。
以前からソヌのことを想っていたミニョンは、突然のプロポーズに喜んでいいのか戸惑い、彼の行動を不審に思います。
ソヌはその晩、兄が亡くなった際に握っていたというお香を焚いて眠りについたのですが、なぜか突然20年前の光景が現れ・・・。
その後、そのお香を焚くことで過去に戻れる事を知ったソヌは、家族とミニョンの人生を変えるために過去へ何度も戻るのですが、その度に現在が変わってしまうのでした!
しかし、過去を変える度に現在の人間関係も大きく変わってしまうという先読み出来ないスリリングな展開が特徴です!
ナイン9回の時間旅行 みどころ
まず、本作は”タイムスリップもの”であるというのがメインであるんですが、更には主人公が不治の病に犯されている上に、主人公の家族を不幸にした悪人との対決も描いた作品でもあります。
では、どうやってタイムスリップ出来るのかと言えば、神秘のお香を焚くことで20年前に戻ることが出来るというこれまでになかった設定となっているんです!
この作品には、20年前の父の死と母と兄が病気になった訳や、何故兄はヒマラヤで1人遭難したのか、そして謎のお香についてや、主人公パク・ソヌとチェ・ジンチョルとの因縁など、数多くの謎が存在します。
ソヌは、兄の残した9本のお香によって過去に戻り行動することで、不幸な出来事を変えていこうと奮闘するのですが、幸せに導くはずの行動が思いもよらぬ不幸を呼ぶことになったりと、彼が思い描いたようにはいかないんです。
この”バタフライエフェクト”と呼ばれる効果のせいで、先の読めない展開となっているのが本作の面白いところですし、さらにはお香が消えるまでの30分しかタイムスリップ出来なかったり、20年前にしか行けないのもポイントとなります。
そしてソヌには余命わずかというタイムリミットや、お香が9本しかないというのも重要で、その間に様々な問題を解決することが出来るのかに注目することになります。
さらには、ソヌとミニョンの切ないラブロマンスからも目が離せません!
ナイン9回の時間旅行 感想と評価・評判
これまで作品の概要だけ見て、「またタイムスリップものかぁ」と敬遠していたんですが、よく考えるとこのジャンルが流行り出したのが2012年なので、2013年作品の本作はわりと先駆者なんですよね。これは、もっと早く見ておけば良かったと後悔しています!
しかも、他の作品の殆どが現代と朝鮮時代との行き来を描いたものだったのに対して本作は20年前限定ですし、他の先行した作品よりもスリリングですし過去を変えることで現代に変化が訪れるというのも本格的でした。
特に本作の場合は、復讐や、兄の死の謎、主人公の病気、そして恋愛と様々な要素を入れながらも物語の軸がちゃんとしている作品で、面白そうだから色んな要素を詰め込みました!という作品とはまた別物なんです。
タイムスリップをコミカルテイストで描いていないのもいいですし、変にCGを使ったものでないのも良かったですね。
ケーブルテレビ作品ということもあるのでしょうが、韓国ドラマというよりもアメリカのドラマのような雰囲気があり、内容が少し難解な分のめり込んで見ることが出来ました。
ジャンルとしてはファンタジーやミステリードラマの部類に入ると思うんですが、ファンタジーさを見ていてあまり感じさせないというのは、物語の隅々まで細かい設定が行き届いているからだと思います。
この作品を日本で紹介するときにラブストーリーメインで推していますが、本当に見て欲しいところはスリリングなストーリーなんです!
あらゆるところに伏線があり、それが回収されることで過去の事件の詳細や謎が明かされていくわけで、それこそが本筋です。
もちろんラブロマンスの行方も気になるのですが、主人公にはタイムリミットがありタイムスリップ自体も制限があるので、見ていてハラハラするのが常というのもハマるポイントとなっています。
本作は、過去に囚われるあまりに今を犠牲にしてしまっている人が多く見受けられる作品であり、今を精一杯生きることの大切さを教えられました。
まとめ:韓国ドラマのタイムスリップものの中でも随一の傑作!
『シグナル』のようなスリリングさを伴いながら、ラブロマンスとしても見応えのある作品です。
最後に
正直なところ、キャストや内容、視聴率などを見てあまり気にならなかったのでスルーしていたんですが、これは失敗でした!
まず冒頭の雪山のシーンを見た段階ですぐに引き込まれましたし、第一話にして主人公の病気だったりヒロインへの気持ち、そして家族を不幸にした悪役の存在など、韓国ドラマにしては珍しく小出しにせず見せてくれているので最初からすぐに面白いと分かるんです。
韓国ドラマの場合、殆どの作品が最初の数話は助走の段階で、3,4話目辺りから面白くなってくるものが多いんですが、本作の場合は1話目から面白い作品になっています!