名優パク・イナン、新星ソン・ガン主演による感動の青春ドラマ。
若いバレエダンサーと70歳の元郵便配達員との交流を描いた韓国のWEB漫画を実写化し最高の癒し系ドラマとして高い評価を得た作品。
キャスト、あらすじ、感想、意味などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ナビレラ【韓国ドラマ】キャスト一覧
Netflix全12話
初回視聴率:2.8%
最高視聴率:3.7%
放送期間:2021年3月22日~4月27日まで韓国で放送
演出:ハン・ドンファ
「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」
「ファイティンガール!~Miss Lee~」など
脚本:イ・ウンミ
「愛の迷宮‐トンネル‐」など
原作: HUN「ナビレラ」
【シム・ドクチュル役】パク・イナン
元郵便配達員。70歳にしてバレエを習い始める。
【イ・チェロク役】ソン・ガン
バレエダンサー。才能はあるが能力を発揮出来ずにいる。
【シム・ウノ役】ホン・スンヒ
ドクチュルの孫。大企業のインターン。
【チェ・へナム役】ナ・ムニ
ドクチュルの妻。
【スンジュ役】キム・テフン
元バレエダンサー。チェロクの先生。
【ソリ役】ユン・ジヘ
スンジュの元妻。舞踏院でバレエを教えている。
【イ・ムヨン役】チョ・ソンハ
チェロクの父。元高校サッカー部監督。
【セジョン役】キム・ヒョンモク
チェロクの友人でバイト仲間。
【ホボム役】キム・グォン
チェロクとセジョンの元同級生。チェロクを目の敵にしている。
【シム・ソンサン役】チョン・ヘギュン
ドクチュルの長男。
【エラン役】シン・ウンジョン
ソンサンの妻。
【シム・ソンスク役】キム・スジン
ドクチュルの長女。
【ヨンイル役】チョン・ヒテ
ソンスクの夫。
【シム・ソングァン役】チョ・ボクレ
ドクチュルの次男。
【クォン・ボム役】イム・サラン
韓国のWEB漫画を実写ドラマ化!
漫画の原作者HUNさんはキャスティングについて
「自分は映像出力の専門家ではないので、キャスティングについて多くのコメントは控えるべきだと思う。制作陣がどんな俳優をキャスティングしても信頼関係がなければならないから」
と話していましたが、今回のキャスティングについては満足度300%と答えています。
パク・イナンさんは「がんばれ!クムスン」や「大丈夫、パパの娘だから」などで見せた優しい父親役が印象的ですが、本作では周りからの反対をよそにバレエを習いはじめるおじいさんを演じています。
そんなおじいさんにバレエを教える役なのがNetflixドラマ「恋するアプリシリーズ」や「Sweet Home〜俺と世界の絶望〜」などでブレイクしたソン・ガンさん。本作のために半年のバレエ練習に励み、素晴らしい立ち姿と肉体を手に入れています。
主演の二人の実際の年齢差はなんと49歳!お二人のケミにも注目です!
ヒロイン役を演じているのはNetflixドラマ「Move To Heaven:私は遺品整理士です」でもヒロインを演じていたホン・スンヒさん。2018年ごろからドラマの端役やウェブドラマ主演などで活躍してきた彼女ですが、2021年に本作と「Move To Heaven~」に出演し一気に注目の若手女優となりました。
本作では父親の期待に応えるために大企業に就職しようとするドクチュルの孫を演じ、チェロクと知り合い祖父が夢を叶えようとする姿を見ることで自分の中の何かが変わっていきます。
この他には、ベテラン女優として数多くの作品に出演し続けているナ・ムニさんをはじめとする演技派俳優が多数出演しており、ドクチュルがバレエをはじめたことによる家族の変化や、チェロクと同級生との問題などが描かれていきます。
そして、有名バレエダンサー役としてソ・イングクさんが特別出演していますのでこちらもお見逃しなく!
本作のOSTには、SHINee テミン、B Of You キム・グクホン、ソヒャン、ハ・ヒョンサンらが参加しています。
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ナビレラ【韓国ドラマ】あらすじ
郵便配達員として長年働いてきたドクチュル(パクイナン)は、70歳の古希を家族から祝ってもらうも友人たちの訃報に触れる機会も増え人生について考えるようになっていました。
そんなある日、子供の頃に憧れていたバレエを習おうとあるバレエスタジオを訪ねたドクチュルは、そこにいた若いダンサー・チェロク(ソンガン)に心奪われ、バレエをはじめたいという意思を伝えます。
ですが、様々な理由からなかなか相手にしてもらえないドクチュル。それでも諦めず度々スタジオを訪ねたことでチェロクの先生であるスンジュ(キムテフン)によりバレエを習うことを了承してもらえることに。
ところが、スンジュがドクチュルの指導者として指名したのはプロを目指し練習に励んでいるチェロクで・・・。
ナビレラの意味は?
나빌레라(ナビレラ)の邦題の副題は~それでも蝶は舞う~です。
韓国語で蝶のことを「ナビ」と言います。
韓国語は厳密には「ナビルレラ」で、ルレラの部分が韓国人にもなじみがない表現。
韓国の知恵袋のようなところでもタイトルの意味を尋ねる質問や、意味を説明する記事がたくさんありました。
それらによると韓国の有名な「スンム」という詩に蝶のように、という意味で「ナビルレラ」とあり、日常的には使わない詩的表現のようです。
この赤字の部分が名詞につくと「~のように」という意味になる、と韓国語辞典にはありますが、詩的表現である上に詩でもあまり使われていないようです。
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ナビレラ【韓国ドラマ】みどころ
本作は、70歳の元郵便配達員ドクチュル(パクイナン)と有能だけど覚悟の足りない23歳のバレエダンサー・チェロク(ソンガン)の成長を描いた青春ドラマです。
一般的には馴染みのないバレエというものを通して交流を深める老人と若者の姿は非常にユニークで、そこにはいくつになろうとも夢に挑戦することは出来るという希望や、友情に年の差など関係ないという感動、さらにそんな二人の成長を見ることで変わっていく周囲の人々の姿なども描かれています。
さらにバレエダンサーとして悩みをはじめ、友人との確執や家族との様々な問題なども描かれるなど、ヒューマンドラマ、家族ドラマとしての魅力も数多く詰まっています。
70歳にしてバレエを習おうとする老人の姿を通して、プロのバレエダンサーを目指す若者やその家族たち、そして周囲の人々や視聴者たちは何を思い、何に気付かされるのか?
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ナビレラ【韓国ドラマ】感想・評価
すいません!
正直最初ナメてました!!
だって70歳のおじいさんがバレエダンサーになるのを夢見ているという設定ですよ?イケメン主人公が目的で見る方ならまだしも、その設定だけみたら視聴意欲は沸きませんよね。
しかしです、実際見てみるとこれがまぁ面白い!
イケメンバレエダンサーとおじいさんとの凸凹コンビにほっこりさせられると共に、思った以上の笑いと感動までセットで付いてくるんですから。
血縁関係もないおじいさんと若者が生徒と先生という関係になるのがユニークで、おじいさんがマネージャーとして若者の世話をやいたり、プロ並みのビリヤードの腕前でホボムをやり込めたりするのも面白く、その他の人間関係もやり過ぎ感がなく親近感が沸きました。
現実のさまざまな問題に直面し悩んでいる若者と、定年退職後毎日やることもなく過ごしている老人が出会い絆を深めていく。
こういった年齢差のある友情を描いた作品というのは数多くありますが、二人を繋ぐのがバレエというのが面白いんですよね!
バイトとバレエのレッスンに明け暮れるも、父親や友人との問題に苦悩しバレエもスランプに陥ってしまう。
そんなチェロクの前に現れたのが70歳にしてバレエを始めたいと無謀なことを言うドクチュルという老人。
この初回の展開からグッと引き付けられましたね。歳をとってからも新しいことにチャンレンジしようとする勇気は素晴らしいですし、子供の頃の夢を忘れず、恥ずかしさなんか気にせずに飛び込めるのにも尊敬しました。
このドラマは何かに挑戦することを恐れている若者や、忙しい毎日をただこなしているだけの中年、そして仕事を辞めてしまった途端に時間の使い方が分からなくなってしまったおじさんたちと、あらゆる世代に刺さる内容になってるんです!
例えバレエに興味がなくとも共感できる点は数多くありますし、家族のドラマとしても見応えがありました。
バレエと社交ダンスという違いはありますが、どこか「Shall we ダンス?」に似ているところもありました。
家族に黙って習い事をしているところや、それによって家族との絆も強くなったりするところに、最初は嫌々だった教える側も生徒を通して自分も成長することとなり、最後には先生と生徒以上の関係性が築かれることになるという展開などがそうです。
しがないサラリーマンが美人ダンサーにコーチしてもらうといった艶っぽさはありませんが、年の差コンビならではの面白さが本作にはありましたね。
最後に
最近の韓国ドラマにはいろんな要素を詰め込みすぎて何が軸なのか分からなくなっている作品もありますが、本作のようなシンプルな作品でありながらも素晴らしい完成度を誇る作品もあります。
ソン・ガンさんは「Sweet Home〜俺と世界の絶望〜」とは全く違った姿を披露し更なる評価を集めましたし、ホン・スンヒさんが出演する「Move To Heaven:私は遺品整理士です」も本作のようなシンプルでありながら感慨深い名作でした。
この二人の出演作は今後も要チェックする必要がありますね!