マ・ドンソク、キム・サンジュン主演のテレビドラマの続編となる劇場版。
新たな追加キャラクターとしてキム・アジュン、チャン・ギヨンも参加した犯罪アクション・エンターテインメント作品です!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ザ・バッド・ガイズ【韓国映画】キャスト一覧
2019年9月11日韓国にて公開(日本公開日2021年4月9日)
観客動員数:450万人超え
上映時間:115分
監督:ソン・ヨンホ
「鬼はさまよう」など
脚本:ハン・ジョンフン
「悪戯」など
【パク・ウンチョル役】マ・ドンソク
収監中の元ヤクザ。伝説の拳として恐れられている。
【オ・グタク役】キム・サンジュン
犯罪者ばかりを集めた特殊犯罪捜査課の班長。
【ジェシカ/クァク・ノスン役】キム・アジュン
美人詐欺師。
【コ・ユソン役】チャン・ギヨン
元強力班刑事。犯人を死亡させ収監中。
【チョ・ドンチョル役】パク・ウォンサン
捜査課長。
【ノ・サンシク役】チョ・ヨンジン
チュング組のボス。
【ヨシハラ役】キム・イヌ
日本最大のヤクザ組織ヨシハラ組の組長。
【キム室長役】イ・ジェユン
ヨシハラの片腕。。
本作は、2014年に放送されたドラマ「バッドガイズ〜悪い奴ら〜」の続編となる劇場版。
ドラマには「バッドガイズ2悪の都市」というシリーズ作品があるものの、それはスピンオフ作品であり登場人物は違っています。
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ザ・バッド・ガイズ【韓国映画】あらすじ
囚人たちを乗せた護送車が謎の武装集団によって襲撃され、多くの凶悪犯罪者が逃亡してしまうという大事件が発生し、護送の任務にあたっていたユ・ミヨン課長が意識不明の重体に陥ってしまう。
この事態を重く見た警察上層部は、かつて服役囚たちを率いて凶悪犯罪を解決に導いた特殊犯罪捜査課のオ・グタク(キムサンジュン)に協力を求め、逃亡犯たちを追う最凶チームを結成させます。
そのメンバーは、”伝説の拳”ことパク・ウンチョル(マドンソク)を筆頭に、女詐欺師のクァク・ノスン(キムアジュン)、元警察官のコ・ユソン(チャンギヨン)といった面々。
服役囚たちの協力もあり凶悪犯たちを追い詰めていくチームでしたが、この事件の裏には更に巨大な犯罪組織の存在があることが分かり・・・。
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ザ・バッド・ガイズ【韓国映画】みどころ
豪華メンバー共演により好評を得たテレビドラマ「バッドガイズ〜悪い奴ら〜」が劇場版として帰って来た!
出演者は、ドラマ版にも出演していたマ・ドンソクさん、キム・サンジュンさんをはじめ、キム・アジュンさん、チャン・ギヨンさんといった主演クラス俳優に、様々な作品で活躍する実力派俳優たち。
ドラマ「バッドガイズ」シリーズと同様に、悪い奴らの協力を経て巨大な悪に立ち向かっていくという痛快エンターテインメント作品で、通常の犯罪捜査ものよりもアクション要素が強い内容になっています。
一番のみどころは、やはりマ・ドンソクさんが無双するシーンであり、数十人もの悪人たちを拳一つで倒していく姿は痛快そのもの!
この他にも、キム・サンジュンさんの渋さや、キム・アジュンさんが醸し出す色気、そしてチャン・ギヨンさんのギラギラ感など、たった4人で巨大組織に挑む姿はアメコミヒーローさながら。
そして、本作の隠れ山場とも言われるマ・ドンソクさんがチャン・ギヨンさんに人工呼吸するシーンはある意味必見です!
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ザ・バッド・ガイズ【韓国映画】感想・評価
囚人たちを護送するバスが何者かの襲撃に合い犯罪者たちが世に放たれることになる。
ハリウッドのアクション映画などでよく見かけるシーンですが、本作ではハリウッド作品のようなド派手な銃撃シーンはなく肉弾戦が繰り広げられます。
基本このテイストが本作のような持ち味であり、基本班長のみが銃を使用するのはドラマ視聴者の方からすればお馴染みですね。
もちろんアクションシーンで最大の見せ場となるのはマ・ドンソクさんの拳であり、これを見るためだけに本作を見た方も多いかもしれません。
基本ワンパンチで敵を倒すのもお馴染みですし、殴れたり刺されたりしても倒れないのも持ち味!
まさに1人アメコミヒーローといっても過言ではないですね。
アメコミ映画みたいな演出(シンシティっぽい映像加工もあり)も差し込まれたのは驚きでしたし、メインキャストたちがヒーローのように紹介されるのも痛快で、ドラマ版を見ていなくても楽しめるようになっていたのもポイントでした。
ただ、オリジナルキャストであるパク・ヘジンさんとチョ・ドンヒョクさん(顔見せ程度には登場!)が今回の作戦のメンバーに入っていないのは残念でした。
しかし、キム・アジュンさんが華やかさを、チョン・ギヨンさんが若さと勢いをプラスしてくれていたのでキャストの満足度的には遜色ないものとなっていました。
そして、ドラマと比べると残虐さが薄れ、代わりにテンポと痛快さが増しているので、本作の方が万人受けするエンターテインメント作品になっている思います。
ですが、マ・ドンソクさん単独主演の作品ではないため、他の作品と比べると活躍シーンが少な目でちょっと物足りなく感じたところも。
それに、ヤクザ相手の大乱闘なのに、拳銃はもちろん刀なども登場しないのはガッカリでした。
角材や鉄パイプなどが主力武器なのは韓国作品では定番なんですが、もっと多彩な武器を登場させて欲しかったですね。
格闘アクション映画としてはある程度楽しめるものの、相手の規模(日本最大のヤクザ組織という設定)のわりには敵の数も少なく、アクションの派手さに関しても少し地味でしたかね。
まとめ:韓国の犯罪アクション映画の中では格闘シーンが多く、マ・ドンソクファンお待ちかねの鉄拳制裁シーンも健在でした。
他のキャラクターも魅力的でしたし、ドラマと比べエンターテインメント性が増していたのも嬉しい限り。
しかし、個性的な敵がボス以外いなく、戦闘シーンも肉弾戦ばかりなので少し物足りなく感じるところも。もっとド派手でも良かったかなあ。
最後に
総合的には面白い作品だったのですが、1つ残念な設定があります。
それは、韓国の犯罪組織の背後に日本のヤクザの存在があったというもの。
警察の上層部が裏で組織と繋がっている。
そこまではよくあることなのでよしとしても、そのヤクザの説明に豊臣秀吉の名前を挙げてみたり、クスリや臓器密売、誘拐に人体実験を行い、まるで日本統治時代のようだった、とまで例えているのは如何なものか。
これらは完全に現在の日韓情勢に影響されているようで、ヤクザだとはいえ見ていて不快に思いました。
昔から、日本人を悪者として描く作品はいくつもありましたが、それをエンターテインメント作品の中に露骨に入れているのが気に入らない!
社会派作品などにそういった要素を入れるならまだしも、幅広い世代の人が見る作品の中に入れるからこそ、それを鵜呑みにしてしまいそうで恐く感じました。