ユ・アイン&キム・ヒエ主演。
二十歳の天才ピアニストと40歳の人妻の恋愛を描く大人のラブストーリー。
キャスト、あらすじ、感想、みどころをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
密会【韓国ドラマ】キャスト一覧
全16話
平均視聴率:3.7%
最高視聴率:6.6%
放送年度2014年3月から韓国で放送(ケーブルテレビJTBC )
演出:アン・パンソク
脚本:チョン・ソジュン
原案:江國香織
【オ・ヘウォン役】キム・ヒエ
【イ・ソンジェ役】ユ・アイン
【カン・ジュニョン役】パク・ヒョックォン
【ハン・ソンスク役】シム・ヘジン
【ソ・ヨンウ役】キム・ヘウン
【ソ会長(ソ・ビリョン)役】キム・ヨンゴン
【パク・タミ役】キョン・スジン
【チョ・インソ役】パク・ジョンフン
【ソン・ジャンホ役】チェ・テファン
【ミョンファ役】イ・カニ
【ミン・ヨンギ役】キム・チャンワン
【キム・インギョム役】チャン・ヒョンソン
【キム・インジュ役】ヤン・ミニョン
本作の原案は江國香織によるベストセラー小説「東京タワー」。
日本では映画化もされた人気小説を設定を変え韓国でリメイクしました!
本作は人気の不倫ドラマ『妻の資格』の演出・脚本コンビがふたたびキム・ヒエさんを主演にして作り上げた作品。
JTBCの作品としては当時歴代最高視聴率を記録し、百想芸術大賞で演出賞と脚本賞を受賞した他、ソウルドラマアワードではキム・ヒエさんが女性演技賞を受賞しました。
主演は、デビューして35年となるベテラン女優キム・ヒエさん。
未だに主演を張れるトップ女優として知られ、数多くの映画やドラマ『雪の華』『マイダス』『ミセスコップ』『最後から2番目の恋』などに出演しています。
21年ぶりの映画出演となった『優雅な嘘』でもユ・アインさんと共演しています。
そんなキム・ヒエさんと20歳の年の差がある相手役を務めるのが若手演技派俳優のユ・アインさんです。
初期は映画『アンティーク西洋骨董菓子店』やドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』など、女性人気の高い作品に出演し知名度を上げてきましたが、その後はドラマ『六龍が飛ぶ』や『シカゴタイプライター』、映画『ベテラン』『王の運命-歴史を変えた八日間-』『バーニング劇場版』など、さまざまなタイプの作品に出演し高い演技力が評価されるようになりました。
共演者は演技力の高いベテラン俳優が多く、『マイダス』でキム・ヒエさんと、『六龍が飛ぶ』ではユ・アインさんと共演したパク・ヒョックォンさん、映画『グリーンフィッシュ』や『約束』のシム・ヘジンさん、アナウンサー出身の女優キム・ヘウンさん、チャン・ヒョンソンさんは『妻の資格』出演以降メインキャストを演じることも多くなり、年間何本もドラマに出演する人気俳優さんです。
出演陣の中で数少ない若手となるキョン・スジンさんは、26歳でデビューした遅咲きの女優で、ドラマ『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~』や主演作『メロホリック』などで知られています。
この他にも、チャン・ソヨンさん、ペク・ジウォンさん、ソ・ジョンヨンさん、ソン・ジョンハクさんといった名脇役も出演しています。
OST情報
本作は主人公がピアニストであり、登場人物も芸術を支援する財団や音大の教授などのため、OSTもモーツァルト、シューベルト、ベートーベン、パガニーニなどクラシック音楽中心となります。
密会【ユアイン韓国ドラマ】あらすじ
ソハンアートセンター企画室長のオ・ヘウォン(キムヒエ)は、ソハングループ会長の後妻と会長の娘との不仲に手を焼いていました。
ヘウォンも関わる音楽祭の当日、バイク便でアルバイトをするイ・ソンジェ(ユアイン)は、ソハン音大教授のカン・ジュニョン(パクヒョックォン)からの依頼で会場に蝶ネクタイを届けに来ました。
無事荷物を届けたソンジェは、舞台に設置されたピアノを衝動に駆られて演奏してしまいます。
その演奏を偶然耳にしたジュニョンは急いで演奏者を探すものの、すでに去った後でした。
後日演奏者が判明し、ジュニョンに呼び出されることになったソンジェは、ジュニョンの妻であるヘウォンの前でピアノを演奏するよう言われます。
ヘウォンは夫に頼まれたものの、ソンジェにあまり期待はしていなかったのですが、彼の演奏を聴きその才能に衝撃を受ることに。
これまで独学でピアノの練習をしてきたソンジェにとってヘウォンからの賛辞はこの上ないもので、次第にヘウォンに惹かれていくようになるのでした。
大人のラブストーリーと、華麗なるクラシック音楽が融合!
密会【韓国ドラマ】 みどころ
日本では昔から人気の高い「不倫ドラマ」ですが、韓国は儒教の国であるということや近年まで”姦通罪”が存在していたこともあってか、あまり不倫が描かれなかったイメージがあります。
しかし調べてみると韓国も日本と同様に人気の高いジャンルのようで、視聴率40%を超えた作品や日本のリメイク作、本作のように日本の小説をドラマ化したものも多いんです。
本作の原案となった『東京タワー』は、タイトルからも分かるようにドラマにするにあたって韓国用にアレンジされているのですが、作品のテーマとなる不倫、嫉妬、未練、孤独などは共通で、ケーブルテレビドラマの中でも高い視聴率を獲得するに至りました。
本作の一番のみどころは、やはり主演の二人の恋愛模様であって、実際に20歳差あるキム・ヒエさんとユ・アインさんの切ないラブストーリーをドラマチックに描いています。
作中ではそれぞれ二十歳と40歳の役を演じていますが、27歳のユ・アインさんは二十歳のピュアな学生を見事に演じ、見るものを強く惹き付けます。
方や、40歳の役を演じたキム・ヒエさんも、とても47歳とは思えない美しさと大人の魅力を発揮していて、親子ほど離れた青年がその色気に惑わされてしまうのが納得出来るのはキム・ヒエさんの美貌があってこそのもの!
そしてこのドラマのポイントとなるのは、変にコミカルさを入れていないことです。
あくまでも映像美や演出、音楽の素晴らしさで魅せるドラマになっているので、余計なコメディ要素は排除されているんです。
音楽もクラシック曲のみで、韓国ドラマ定番のバラード曲なども流れること無く、ピアノ曲で登場人物の心情を伝えてくれます。
ピュアな感情をヘウォンに向けるソンジェと、その一途な思いを受け心が休まるヘウォン。
二人の切ないラブストーリーの行方は・・・。
密会【韓国ドラマ】感想と評価・評判
個人的にはどの国の作品であれ「不倫ドラマ」は好んで見ないのですが、ユ・アインさんのファンなので本作は見ることに。
するとまるで映画のような映像と演出に驚きを隠せませんでした!
近年の韓国ドラマ、特にケーブルテレビ作品は、明らかに地上波のドラマと違う映画美や映画のような演出の作品が多く見られるのですが、正に本作もそんなタイプの作品で、韓国ドラマのイメージをいい意味で裏切った作品だと思います。
OSTがドラマを印象的なものにすることも勿論あるのですが、本作のよう作品の場合はボーカル曲が無いのが正解だと思え、『のだめカンタービレ』のようなクラシック曲の良さを再確認出来るタイプの使われ方とは違い、使われたクラシックの曲調や演奏シーンなどで登場人物の気持ちを代弁してくれています。
本作は台詞が無いシーンも多く、そんなシーンの間を埋めているのが音楽であり映像なんです。
勿論、基本は不倫ドラマなのでドロドロ要素もあるのですが、主人公が二十歳のピュアな学生ということもあり純愛要素の方が強い印象で、ドロドロ系が苦手な私でも見ることが出来ました。
最後に
日本の不倫ドラマや映画というと、R指定がされていたり放送する時間帯が遅かったりと大人のシーンもみどころとなるんですが、韓国では映画は別にして、ドラマにおいては濃厚なキスシーンはあってもベッドシーンが描かれることも、女性のセクシーなショットが映されることもないんです。
全部の不倫ドラマが同様かは分かりませんが、本作では直接的なシーンが描かれたりその時の声が聞こえることもなく、粋な演出や音楽により視聴者の想像力を掻き立ててくれます。
これは不倫ドラマのイメージを覆すもので、非常にアーティスティックな作品だと思いました。