魔女宝鑑~ホジュン、若き日の恋~はユン・シユン×キム・セロン主演で贈る、医官として有名なホ・ジュンの青春時代を描いたファンタジーロマンス時代劇。
キャスト、あらすじ、感想、みどころなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
魔女宝鑑ホジュン【韓国ドラマ】キャスト/視聴率
原題:魔女宝鑑
全20話
平均視聴率:2.34%
最高視聴率:2.98%
放送年度2016年5月から韓国で放送
演出:チョ・ヒョンタク/シム・ナヨン
脚本:ヤン・ヒョクムン/ノ・ソンジェ
【ホ・ジュン役】ユン・シユン
【ヨニ/ソリ役】キム・セロン
【チェ・ヒョンソ役】イ・ソンジェ
【ホンジュ役】ヨム・ジョンア
【プンヨン役】クァク・シヤン
【中殿シム氏役】チャン・ヒジン
【宣祖(ソンジョ)役】イ・ジフン
【大妃ユン氏役】キム・ヨンエ
【明宗(ミョンジョン)役】イ・ダウィ
【スネ世子役】ヨ・フェヒョン
【ヘラン役】チョン・インソン
本作は様々な時代劇などで扱われてきた医官ホ・ジュンの若き日の姿を描いたファンタジー作品です。
魔女宝鑑ホジュン【韓国ドラマ】 あらすじ
朝鮮第13代王明宗と王妃の間に世継ぎが生まれないことを心配する大妃ユン氏(キムヨンエ)は、黒呪術を使う巫女ホンジュ(ヨムジョンア)に相談を持ち掛けます。
黒魔術の力を借りて子供を授かろうと考えた大妃は、強い霊感を持つ巫女を王の寝室に向かわせます。
黒魔術の力で身ごもった王妃は、数ヶ月後双子の男女を出産することとなったのですが、その双子には呪いがかけられていたのです。
その呪いを最小限にするため、王女を殺すようにと昭格署長官のチェ・ヒョンソ(イソンジェ)は命じられるのですが・・・。
それから17年後、側室の子供として生まれたホ・ジュン(ユンシユン)は母親の為にもさまざまな努力を重ねていました。
母親の地位を取り戻すには大金が必要と考えたホ・ジュンは、呪いの森に落ちた凧を取ってくるという高報酬の依頼を引き受けます。
そして、人里離れた森の中で一人暮らす謎の美女・ヨニ(キムセロン)と出会うのでした。
魔女宝鑑ホジュン【韓国ドラマ】 みどころ
本作は、これまでのホ・ジュンを扱った作品とは異なり、若き日の恋愛を描いたファンタジー時代劇となっています。
黒魔術を使う巫女というのは、これまでにも様々な作品で登場していましたが、その殆どが脇役であり本作のようなメインキャストの一人として登場するのは珍しいものです。
実在した人物も数多く登場しますがファンタジー要素がかなり強く、黒魔術を描くCGであったりアクションシーンなども盛り込まれているのも特徴です。
そんなフュージョン時代劇である本作の最大のみどころはやはり、のちに最高の名医となるホ・ジュンと呪いによって魔女と呼ばれるようになるヨニとの恋愛がどうなっていくのかということでしょう。
お互いに似た生い立ちを持ちながらも、ヨニの芯の強さやポジティブな行動力を目の当たりにすることで、ホ・ジュンはヨニに惹かれるようになります。
ヨニを演じたキム・セロンの大人びた演技力も見逃せません!
その他にもイ・ソンジェやヨム・ジョンアの熱演も注目で、特に恐ろしい巫女ホンジュのキャラクターは必見です。
そして本作の時代背景も注目で、このドラマの舞台は第12代国王明宗~第14代宣祖という韓国時代劇で人気の時代。
この時代は他の作品からも分かるように、権力争いの中心となる大妃や王妃または悪女が多く登場した”女人天下の時代”としても知られていて、序盤は『オクニョ、運命の女(ひと)』とほぼ同じ時代となります。
オクニョ~では、大妃がチョン・ナンジョンと結託していましたが、本作では巫女のホンジュと結託し権勢を誇っています。
二つの作品を比べてみるのもある意味面白いと思います。
魔女宝鑑ホジュン【韓国ドラマ】感想と評価・評判
韓国時代劇といえば50話以上に渡って宮廷内での陰謀や権力争いが描かれる、奥様方向けのジャンルといったイメージがありましたが、近年は『麗~花萌ゆる8人の皇子たち~』、『雲が描いた月明り』、『太陽を抱く月』、『夜を歩く士<ソンビ>』などといった作品が恋愛要素を多分に盛り込むなど、若手イケメン俳優たちが大活躍する若者も楽しめるものが増えてきました。
本作もその流れに乗る作品で、実在の人物やその時代を描きながらも独自のアレンジを加えたフュージョン時代劇というのも共通しています。
黒魔術によって呪いを与えたりというのは韓国時代劇では度々登場するものですが、本作ではそれによってヒロインが氷の心臓を持ち、のちに魔女になってしまうというファンタジー要素強めの作品でした。
そんな複雑なキャラクターを若干16歳で演じあげたキム・セロンは流石としか言いようがなく、年齢的には子役なんですがそんなことは感じさせない存在感を既に発揮していました。
そして、黒魔術を使う巫女ホンジュの怖いこと!
雰囲気やセリフの数々が怖いのはもちろんのこと、王であれ誰であれ弱味につけこんでくるのも恐ろしかったですね。
ただ同時代を舞台とした『オクニョ~』が好きだったこともあり、それと比べてしまうとどうしても好きになれず、登場するキャラクターたちも魅力はあるんですが、ドロドロとした人間ドラマは元来苦手なのであまり熱心に見れませんでした。
ファンタジードラマというジャンルも好きなんですが、そこにリアルな権力争いや人間の醜い部分が描かれると空想と現実がごちゃ混ぜになるようで世界観に入り込めません。
そもそも、ホ・ジュンを主人公にする意味があるのか?という根本的な問題もあります。
最初は一人の青年として描き、その青年がのちのホ・ジュンになったという方が良かったかもしれません。
まとめ:ホジュンなどのキャラクターには魅力を感じるところもありましたが、ファンタジー作品とはいえあまりの無茶な設定に感情移入することは出来ませんでした。
最後に
この作品は好きな人とそうでない人とで意見が真っ二つに割れる作品になっているようですね。
ユン・シユンのファンでさえ彼の魅力が反映されてない、作品選びを間違えたと言うほどで、意外とファンではなく作品の世界観が好きな人の方が楽しめた作品なのかもしれません。
私も他の時代劇と比べて見てしまったのであまり集中出来ず、細かいことに突っ込みを入れずに見るべきだったのかも知れませんね。