レイトオータム【ヒョンビン韓国映画】キャスト・考察・レビュー・その後は?

 

韓国映画レイトオータム

タン・ウェイ×ヒョンビン主演。

韓国映画の名作「晩秋」を舞台をアメリカに変えてリメイクした大人の恋愛ドラマ。

キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

 

 

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目次

レイトオータム【韓国映画】キャスト一覧

2011年2月17日韓国にて公開(日本公開日2012年2月4日)

上映時間:113分

観客動員数:約84万人

監督・脚本:キム・テヨン
「少女たちの遺言」
「家族の誕生」など

【アンナ役】タン・ウェイ
夫を殺した罪で服役している中国系アメリカ人。

【フン役】ヒョンビン
寂しい女性たちのエスコート・サービス(ジゴロのようなこと)をしている韓国人。

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【ワン・ジン役】キム・ジュンソン
アンナの幼馴染みで兄の友人。

【オクジャ役】キム・ソラ
フンの顧客。

 

本作は、2010年の韓国・香港・アメリカ合作の映画。

1966年の名作韓国映画「晩秋」をリメイクした作品で、韓国では本作も入れると三度、日本でも「約束」のタイトルでリメイクされています。

主演は、アン・リー監督(「グリーン・デスティニー」や「ブロークバック・マウンテン」が有名)の代表作の一つ「ラスト、コーション」(ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞)の主演に選ばれ一躍有名となった香港の女優タン・ウェイさんと、大ヒットドラマ「愛の不時着」のヒョンビンさん。

タン・ウェイさんは夫を殺害し服役中の中国系アメリカ人という特殊な役柄を演じ、ヒョンビンさんはアメリカでエスコート・サービスの仕事をする韓国人というユニークなキャラクターに扮しています。

本作は、基本二人のやり取りが中心に描かれていく作品になっています。

ちなみにタン・ウェイさんは本作の撮影を通じて出会ったキム・テヨン監督とのちに結婚しています。

共演は、チャン・ドンゴン主演の映画「泣く男」などにも出演する香港出身の韓国人俳優キム・ジュンソンさんに、米韓で活躍し数多くの有名ドラマなどに出演するキム・ソラさん。

本作は、タン・ウェイさんが百想芸術大賞で最優秀賞演技賞を獲得した他、韓国国内の映画祭でいくつのも演技賞と音楽賞を受賞し、トロント映画祭やベルリン国際映画祭などにも出品されています!

 

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レイトオータム【韓国映画】あらすじ

夫からのDVに悩み誤って殺害してしまったアンナ(タンウェイ)は、7年もの間刑務所に収監されていました。そんな彼女のもとに母親の訃報が届けられるのですが、模範囚だったこともあり3日間の外出が許可されることになります。

母親の葬儀に向かうためにシアトル行きのバスに乗り込んだアンナは、そこで慌てた様子の韓国人フン(ヒョンビン)と出会います。

初対面でいきなりお金を貸して欲しいと頼み込んできた図々しい男は、お金を借りる代わりとして自分の腕時計を差し出してきます。

仕方なくお金を渡したアンナでしたが、それ以降フンから一方的に話し掛けられる羽目になり、久々の男性との会話でありながらも戸惑うばかり。

その後フンと別れ、メイクやショッピングを楽しみ久々の自由を満喫するアンナは、刑務所からの位置確認の電話により堅実へと引き戻されることに。

そんな中、偶然フンと再会し二人の時間を過ごすことになるのですが・・・。

 

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レイトオータム【韓国映画】みどころ

本作は秋のシアトルを舞台とし、偶然出会った男女が過ごした3日間を描いた大人のラブストーリーです。

母の葬儀に参列するため刑務所から一時外出を許可された中国系アメリカ人のアンナと、誰かから追われているらしい韓国人フン。二人は偶然同じ長距離バスに乗り合わせたことから次第に惹かれあうようになるのですが、しかし現実もまた二人に迫って来ることになります。

オリジナルは韓国映画の名作らしいのですが、舞台をシアトルに変えてリメイクしているせいか、韓国映画の雰囲気はほぼ感じられませんでした。

物語はごくごくシンプルなものですが、多くを語らず描かないのが特徴の作品なので、視聴者の推測や解釈が重要となる深い作品でもあります。

名作「ラスト・コーション」で大きな話題を呼んだタン・ウェイさんと、大ヒットドラマ「シークレット・ガーデン」で2度目のブレイクを迎えていたヒョンビンさんの演技力が発揮された深みのある作品です!

 

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レイトオータム【韓国映画】感想・評価

タン・ウェイが実にいい!ヒョンビンもなかなか!!

内容的にもヒットするようはタイプではないのですが、実は誰が見ても共感しうるテーマが描かれているんですよね。

問題はそれが伝わるかどうか、そして様々な解釈が出来る作品が好みかどうかに尽きますね。

それぞれに寂しさを抱えた男女が出会い、言葉数は少ないもののお互いに理解し感じるところがある。

二人が一緒にいれる時間は限られているし、お互いの経歴や好き嫌いについても詳しくは知らない。

だけど、どこか自分と似たところがあるあの人が気になる。これは寂しさからくる一瞬の気の迷いなのか、それとも運命的な出会いなか。それは誰にも分からない。

男は何のためにアメリカにいるのか、そして何故今の仕事をしているのか?

女は夫のことを愛していたのか、それとも結ばれるはずだった幼馴染みへの当て付けだったのか?

分からないことが沢山ある作品ですが、それは当の本人たちにも分からないのかもしれない。

そんな答えのないものを淡々と描いたかのような作品でした。

このようなタイプの作品は、多くの人から受け入れられる作風ではないと思うのですが、その分人それぞれの見方が出来ますし、何度も見返すという楽しみ方もあります。実際に出会って3日程度で相手のことが分かるわけもなく、視聴者も同じ視点に立って見るのだとしたら情報量が少ないのがリアルなんだと思いました。

アンナが自らの過去を語るシーンはあるのですが、そこではフンが分からない中国語で話しているのでほぼ独白と言えます。

多くを語らずとも空気や表情などから伝わってくるものはある。そんな情報を重視しない人間ドラマがありました。

 

まとめ:見る人によっては退屈に感じたり、説明が少ないことで難解に関するかもしれませんが、だからこそ人によって様々な捉え方が出来たり、解釈も一つだけではないんだと思います。

しかし、テーマとなっているものは男女の恋愛についてであり、人が生きていく上で感じる寂しさというものなので、実は誰もが共感しえる作品だと言えますね!

 

レイトオータム【韓国映画】考察・その後

※以下、ネタバレがありますのでご注意

アンナと幼馴染みとの間に何があったのかは見ていれば大体予想がつくのですが、自分がアンナから離れて行ったのにアンナが別の人と結婚すると駆け落ちをしようなどと言うやつなので、それを瞬時に察したフンが怒るのももっともですし、さも心配していたかのように振る舞う幼馴染みの軽薄さには腹が立ちました。アンナが夫を殺す切っ掛けを作った張本人なのにその自覚が無いんですよね!

それを暗に伝えているのがアンナが何度も言い放った「あなたはなぜ人のフォークを使ったの?」という言葉。

この言葉の意味についても見る側が推測するしかないのですが(なぜ私が人妻になってからアプローチしてきたの?というような意味かな)、アンナはそんな風に言うことで自分の中の想いをぶちまけたんだと感じました。

フンの方にも終盤で事件が起きるのですが、その事についても詳しく描かれておらず想像するしかありませんでした。

この事件はフンが客であるオクジャに優し過ぎたからこそ起きたともいえ、結局彼女は自殺してしまったのか、それとも嫉妬したオクジャの夫により殺されたのかも分からず、とにかくこの事件の犯人としてフンが警察から追われる立場となったのは間違いありません。

ラストで刑期を終えてアンナが出所してきてカフェで誰かを待っているのですが、アンナは約束を交わしたフンを待っているのか、それとも別の誰かと会う予定なのか、そもそもフンはあの時逮捕されたのかどうかも不明なまま幕を閉じます。

再会したとしても二人が幸せになれるのかは分かりませんし、あの時の感情は寂しさから来る気の迷いだったのかもしれません。解釈は人それぞれです。

 

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