ユ・スンホ主演、映画初出演シウミン(EXO)共演によるエンタメ時代劇!
民のために国をも騙した4人の詐欺師たちと私利私欲に走った権力者との戦いを描く!!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
キム・ソンダル大河を売った詐欺師たちキャスト
原題:ポンイ(鳳伊) キム・ソンダル
2016年7月6日韓国にて公開(日本公開日2017年1月20日)
上映時間:121分
監督、脚本:パク・テミン
「影の殺人」など
【キム・イノン/ポンイ(鳳伊)先生/キム・ソンダル役】ユ・スンホ
希代の詐欺師。
【ソン・デリョン役】チョ・ジェヒョン
遠東君(ウォンドングン)。平安道の観察使。
【ボウォン役】コ・チャンソク
ソンダルの相棒。
【ユン菩薩役】ラ・ミラン
巫女。
【ギョニ役】シウミン(EXO)
ソンダルの弟子。
【イ・ワン役】チョン・ソクホ
漢陽義禁府の役人。
【キュヨン役】ソ・イェジ
平壌妓房の妓女。
本作は韓国で有名な説話をモチーフにしたエンタメ時代劇です。
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キム・ソンダル大河を売った詐欺師たちあらすじ
朝鮮時代。天才的な頭脳とずば抜けた度胸、そして美しい容姿まで備えた希代の詐欺師キム・ソンダル(ユスンホ)は、相棒のボウォン(コチャンソク)、巫女のユン菩薩(ラミラン)、弟子のギョニ(シウミン)らと共に権力者から金品を奪い取っていました。
そんな彼らが次に狙ったのは高値で取引されるという煙草でした。
しかし、計画は協力者の裏切りによって失敗に終わってしまい、その結果朝鮮最高の権力者から目をつけられてしまいます。
そんな中、権力者が民を清国へ売りさばいていることを知ったソンダルらは、”誰のものでもない大河を売る”という前代未聞の復讐計画を実行に移すのですが・・・。
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キム・ソンダル大河を売った詐欺師たちみどころ
本作は朝鮮時代を舞台とした詐欺エンターテインメント作品です。
韓国では誰もがしっている説話上の人物キム・ソンダル。天才詐欺師であるソンダルが権力者たちから金品を奪い民に配り、ついには誰のものでもない大河までも権力者に売りつけようとするというスケールの大きな詐欺ドラマとなっています。
いわゆる義賊のような存在が悪人たちと闘うストーリーなんですが、様々な手口で詐欺にかけたり、民衆から搾取し続けている権力者たちをやり込めるといった痛快さがあり、よくある権力闘争を描いた韓国時代劇とは違いコメディタッチなエンタメ作品となっているのが特徴です。
アクションあり、スリリングな騙しあいあり、逆転劇ありの痛快エンタメ時代劇です!
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キム・ソンダル大河を売った詐欺師たち感想・評価
朝鮮時代を舞台とした詐欺師たちが主人公のエンタメ作品です。
「スティング」「オーシャンズ11」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」に「コンフィデンスマンJP」などなど、詐欺師を主人公にした作品は今なお人気のジャンルで、本作はそこに義賊要素を足したような作品になっています。
悪いことをして金持ちになった権力者たちから金品を奪い、貧しい民たちにそれを分け与えるという日本の時代劇ドラマでもよく見かける設定でしたね。
韓国時代劇にありがちな権力闘争が無い分かなり気楽に楽しめる作品ではあるのですが、時代劇とは思えない音楽使いはイマイチでしたし、重要となる詐欺の手口は現代劇で見られるような周到さはなくどこか子供騙しのようでした。
当然コンゲームのようなハラハラドキドキの展開はなく、それよりもドタバタコメディといった方が分かりやすいかもしれませんね。
時代劇なのでそんな古典的なものでもいいですし、現代劇で見るような張り巡らされた伏線を回収していく展開などハナから期待していないのですが、それならそれで前半のコメディタッチ路線を貫いてくれれば良かったんですが、後半になるとシリアスな展開に路線変更されてしまうんです。
このパターンは韓国作品ならずともよくあるものとはいえ、本作のようなサスペンス要素が薄い作品ではこの路線変更はマッチしていないように思えました。
詐欺ドラマ=頭脳戦を期待した方には前半が物足りなく感じるでしょうし、ドタバタコメディを期待した方にとっては後半の路線変更が余計に思えるかもしれません。
まとめ:個人的には前半のコミカルかつ軽いノリが好みだったのですが、それが後半になるとシリアスなものにシフトチェンジしてしまいガッカリさせられる結果に。
クライマックスにかなり荒唐無稽なものを用意しているのだったらコミカルなままで突き進んでも良かったのでは?
最後に
軽いノリからはじまり徐々にシリアスな展開に移り変わっていく。
このパターン自体が悪いわけではないのですが、あまりにもテイストが変わりすぎるとどちらの印象も薄れてしまうというもの!
韓国時代劇=権力闘争というイメージが付きすぎている分、本作のような痛快時代劇は新鮮に感じたんですが、なんとも中途半端な結果になってしまったのは残念に思います。