ソ・ヒョンジン×キム・ドンウク×ユン・バク共演。
子供の頃のトラウマを抱えたまま大人となった人たちの愛と絆を描いたヒューマンラブストーリー。
キャスト、あらすじ、感想、考察、最終回などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
君は私の春【韓国ドラマ】キャスト一覧
Netflix全16話
平均視聴率:2.3%
最高視聴率:3.4%
放送期間:2021年7月5日~8月24日まで韓国で放送
演出:チョン・ジヒョン
「恋愛ワードを入力してください~Search WWW~」など
脚本:イ・ミナ
「ワン・サニーデイ~One Sunny Day~」
「風船ガム」など
【カン・ダジョン役】ソ・ヒョンジン
ホテルのコンシェルジュ。
【チュ・ヨンド役】キム・ドンウク
精神科医。
【チェ・ジュン役】ユン・バク
投資会社代表。
【チェイス役】ユン・バク
アメリカから来た医師。
【アン・ガヨン役】ナム・ギュリ
女優。ヨンドの元妻。
【パク・ウナ役】キム・イェウォン
ダジョンの親友。カフェ経営。
【パク・チョルド役】ハン・ミン
ウナの双子の兄。カフェを共同経営。
【ムン・ミラン役】オ・ヒョンギョン
ダジョンの母。ピザ屋経営。
【カン・テジョン役】カン・フン
ダジョンの弟。バーテンダー。
【コ・ジンボク役】イ・ヘヨン
プンジ警察強力3班チーム長。
本作は、ソ・ヒョンジンさん、キム・ドンウクさん、ユン・バクさんが共演したヒューマンラブストーリーです。
主演のソ・ヒョンジンさんは「また!?オ・ヘヨン」「浪漫ドクターキム・サブ」「愛の温度」「僕が見つけたシンデレラ」などの作品で知られる人気女優さん。本作では、ダメ男ばかりと出会う普通の恋愛とは縁遠い女性という特殊なキャラクターを演じています。
そんなソ・ヒョンジンさんの相手役を演じるのは、「客 The Guest」や「チェックメイト!」などの主演で知られるキム・ドンウクさん。本作では精神科医という役柄を演じ、患者と向き合うだけでなく警察にも犯罪心理の面から協力しています。実は彼自身も心に傷を負っていたり、心臓移植したことがあったりと、なかなか訳ありな人生を歩んできたキャラクターになっています。当初、ユン・ゲサンさんがこの役をやる予定だったのですが、スケジュールの都合により降板しキム・ドンウクさんが起用されることになったようです。
そしてもう一人の主人公を演じているのが、端役や三番手として多くの作品に出演してきたユン・バクさん。「リーガル・ハイ」や「梨泰院クラス」にも出演し、ここ何作かでメインキャストにもキャスティングされるようになりました。本作では、謎多き人物チェ・ジュンと医師チェイスの二役を演じており、本作におけるキーパーソンとなっています。
更に、ヨンドの元夫で何かとお騒がせな女優役のナム・ギュリさんに、これまた個性的なキャラクターのダジョンの母親役をオ・ヒョンギョンさん、ある殺人事件を追う刑事役をイ・ヘヨンさんが演じ、作中で重要な役割を果たしています。
本作のOSTには、SHINeeのオンユによる「優しい春へ」をはじめ、MeloManceのキム・ミンソク、ヤン・ダイル、クォン・スングァン、ソ・ヒョジン、Hoppipollaのハ・ヒョンサン、バンドSURLのソル・ホスン、YOARI、Raidenなどが参加しています。
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君は私の春【韓国ドラマ】あらすじ
幼少期のトラウマを抱えたまま大人となった女性カン・ダジョン(ソヒョンジン)は、ホテルのコンシェルジュとして働きながらおしゃれマンションで優雅な独身生活を満喫していました。
そんなダジョンにも悩みごとがあり、それは彼女に対して猛烈アピールを続けてくるイケメン男性チェ・ジュン(ユンバク)の存在でした。
一見すると好青年なチェ・ジュンでしたが、そのアピールはストーカーじみており時折恐怖を感じることもあったのです。
そんな中、ダジョンと同じマンションの3Fに精神科医のチュ・ヨンド(キムドンウク)が引っ越してきます。
警察の顧問医も務め、見た目もイケメンなヨンドでしたが、初対面のダジョンに対して失礼な分析を披露してしまい彼女を怒らせてしまいます。
しかし、チェ・ジュンに悩まされていた彼女はヨンドによって助けられ、徐々に惹かれていくようになります。
ところがそのチェ・ジュンが突如死亡してしまい、しかも彼が殺人犯だったという衝撃の事実まで明らかになってしまい・・・。
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君は私の春【韓国ドラマ】みどころ
本作は、それぞれにトラウマを抱えたまま大人となった人たちが、殺人事件が起きたビルに集まって暮らすようになったことから繰り広げられる物語です。
最悪な出会いから始まるラブストーリー、三角関係、謎の死、同じ顔をした別人の登場、そして子供の頃から抱え続けるトラウマなど、様々な要素を含むストーリーがサスペンスタッチで描かれていきます。しかし、あくまでもメインとなるのはヒューマンドラマであり、親子の話や心に傷を負った人々の癒しのドラマでもあります。
主人公たち以外のロマンスや笑いの要素もあるなど刺激的過ぎない展開が特徴で、近年流行りのロマンチックサスペンスものや、「大丈夫、愛だ」「キルミー・ヒールミー」といった精神科をテーマにした作品が好みの方にオススメのドラマです!
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君は私の春【韓国ドラマ】感想・評価
「サイコだけど大丈夫」や、「椿の花咲く頃」といったロマンチックサスペンスに属する作品。
最近流行りのジャンルではありますが、初回から病的な人物が何人も登場しロマンスよりもサスペンス要素の方が強いように感じました。
ダジョンは過去のトラウマもあってかダメ男ばかり引き寄せるという体質ですし、ヨンドも初対面の相手に対して能力をひけらかしデリケートな部分にずかずかと踏み込んで怒らせるというデリカシーに欠ける人物。
そして、普通のロマンスものならば第二の男としてヒロインを巡って恋のバトルを繰り広げるはずのジュンまでも、ストーカー気質かつソシオパスな面を見せるなどキャラクター設定が完全に犯罪ドラマ的なんですよね。
とまぁ1話目を見た感想はこのようなもので、今後の展開が読めない感じや謎多きキャラクターの存在もあって注意深く見ることが出来たんですが、2話目にしてもうスローテンポになります。
2話目のラストに衝撃の展開があったり、同じ顔の別人が登場しスリリングさが増すといった刺激はあるものの、ラブストーリーやヒューマンドラマに関しては基本ゆったりとしたテンポで進行していきます。このゆったりとした展開が好きかどうかで評価が割れる作品ですかね。
トラウマを癒す過程を描くヒューマンドラマや、そんな人たちがゆっくりと恋に堕ちていく過程を描くのにはスローテンポがマッチしている思うんですが、そこに殺人事件や同じ顔の二人の男というミステリアスな要素が入ってくるのは違和感を感じました。
子供の頃に辛い思いをしてきた主人公たちには感情移入できるのに、そこに殺人まで加えてしまうと途端に作り物感が出てしまいますよね。
その上、主軸のラブストーリーとサスペンスがあまり連動しておらず、一つの作品の中で二つのドラマが進行しているようにも感じてしまいました。
ラブストーリーやヒューマンドラマに関しては、派手さはないもののクスッと笑えたりちょっと泣けたりして楽しめた分、サスペンス要素はほぼ無くても作品として成立していたと思います。
サスペンスの内容に関しても終盤になるまで何が何だかよく分からないまま進行していきますし、サスペンスパートのボリュームやユン・バクさんの出演シーンも少なかったりと、これらを別のラブストーリーやヒューマンドラマに置き換えても問題無かったと思いますね!
暗い子供時代を過ごしたのに明るい性格になったダジョンや、夫からのDVに耐えていた時代とピザ屋を経営している現在の姿がとても同じ人物に思えないミラン、そしてヨンドとダジョンの友情ドラマなど、もっと描いても良かったキャラクター背景はあったはずなので、そちらを充実させた方が面白かったかもしれません。
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君は私の春【韓国ドラマ】最終回は?
※以下、ネタバレを含みますのでご注意!
サスペンスパートの進行が遅い分、ユン・バクさん演じるチェイスは怪しいまま終盤まで進んでしまいましたが、ふたを開けてみると案の定双子だったり悲しい幼少期のエピソードがあったりと、ラスト数話にして全てが繋がってきます。
もっと細かな話などを描けばそれだけでドラマを作れそうな気もしましたが、それをメインのラブストーリーとヒューマンドラマに付け加えたことで中途半端な印象が拭えませんでした。
結局チェイスは、ダジョン、ヨンドと出会ったことで一歩踏みとどまることは出来たんですが、当初予定していたような恋のライバルになることもなく、悪役として二人の邪魔をしてくる立ち位置にもおらずと、なんとも不思議な存在でした。幼少期にその後の性格を決めるような深い関わりがあったなら上手く交わったんでしょうけどね。
この他にも不満は多く、財閥会長の手術をチェイスに依頼してきた女(会長の娘)も謎で、手術をわざと失敗させて自分が後継者になろうとしていたのは分かるのですが、何故かチェイスの部屋を撮影させていたり、その他の様々な事情にも詳しかったりと終始ミステリアス。しかも、悩んだ末に手術を成功させてしまったチェイスに対しても何かしそうだと匂わせておきながら何もなく終了するという中途半端さ。この辺は全くもって本編とは関係ないですしね。
こういった匂わせるだけ匂わせといて結局はとくに何もなかった、という肩透かしが短いサスペンスパートのみならず随所にあり、これも余計に思えてしまいました。
とはいえ最終回に関してはなかなかの出来だったと思います!
誰かに対してのちょっとした気遣いや優しさが別の人にも伝染していって、それによって助けられたり救われたりする。それはメインキャラクターたちのみならず、コンビニの店員やくたびれたサラリーマン、お金に困った中年女性や運転中のカップルに伝わっていき、みんなが少しずつ幸せになるというもの。
つまり、生きることにちょっと疲れてしまった視聴者たちの癒しになるようなドラマを作るのが目的だったんですかね?
それならば、他の要素とは毛色が違い刺激も強いサスペンスパートはやはり余計だったかなぁ。。。