チョン・ジェヨン、キム・ナムギル共演による新感覚ゾンビ・コメディ!
田舎村に突如現れたゾンビを利用してビジネスをしようとするおかしな家族の笑いと感動の物語。
キャスト、チョンビ役について、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
感染家族【韓国映画】キャスト一覧
2019年2月13日韓国にて公開(日本公開日2019年8月16日)
原題:奇妙な家族
上映時間:112分
監督・脚本:イ・ミンジェ
脚本:チョン・ソイン
【パク・ジュンゴル役】チョン・ジェヨン
廃れたガソリンスタンドの長男。
【パク・ミンゴル役】キム・ナムギル
久々に帰郷した次男。
【ナムジュ役】オム・ジウォン
妊娠中の長男の嫁。一家の実質的リーダー。
【パク・ヘゴル役】イ・スギョン
末娘。チョンビを連れ帰り世話をする。
【チョンビ役】チョン・ガラム
ヘゴルが連れ帰ったゾンビ。キャベツが好き。
【パク・マンドク役】パク・イナン(パク・インファン)
ジュンゴルたちの父。
本作は、イ・ミンジェ監督(デビュー作)によるゾンビ・コメディ映画です。
チョンビ役は誰?
そして、イケメンゾンビ・チョンビ役として話題となったチョン・ガラムですが、実は俳優デビューは2011年という苦労人。
一般的に知られるようになったのは2019年のNetflixオリジナルドラマ「恋するアプリ Love Alarm」で主演を務めてからで、このドラマは2021年にシーズン2も放送されるほど人気となっています。
そんなブレイク作と同じ年に公開されたのが本作であり、大物俳優たちに囲まれセリフも殆どないゾンビという役柄ながらも広く注目を集めることとなりました。
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感染家族【韓国映画】あらすじ
とある田舎町で廃れたガソリンスタンドを営んでいるパク一家。
ある日、変わり者揃いの一家の前にゾンビが出演し、あろうことかマンドク(パクイナン)が噛みつかれてしまいます。
最初はただのホームレスと勘違いしていた男でしたが、致命傷を負っても死なないことからゾンビではないかと疑うようになります。
そんなゾンビに一目惚れしたヘゴル(イスギョン)は”チョンビ”と名付け可愛がっていたのですが、ゾンビに噛まれた父親が若返ったことで一家はとあるビジネスを思い付きます。
そんな中、家を出ていた次男が久々に帰って来てチョンビを研究所に売り払おうと画策し、最初は何事も起きなかった田舎町の人々が次々とゾンビ化しはじめ・・・。
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感染家族【韓国映画】みどころ
本作は、ある田舎町に一体のゾンビが現れたことで巻き起こる騒動をコミカルに描いた新感覚ゾンビ・コメディです。
ゾンビものといえばホラーテイストであったり、サバイバルアクションというものが想像されますが、本作の場合はほのぼのとした日常コメディとなっているんです。
前半の展開ではゾンビは化け物として扱われず、子供にからかわれ犬を怖がり、人ではなくキャベツを好むのというなんともユルいキャラクターとして登場します。しかも、見た目がイケメンというのも特徴で、出会った瞬間にヘゴルに一目惚れされてしまいます。
その上、ゾンビに噛まれたマンドクが何故か若返ってしまったことから、チョンビと名付けられて主人公たち一家の一員となるんです。
ここまで読むとホームコメディ?かと勘違いしてしまうかもしれませんが、後半になるとちゃんとゾンビものらしい展開が待っているんです!
しかし、基本的にはコメディ要素が満載な上に登場するキャラクター全てが個性的で、ゾンビが苦手な女性でも難なく見れる作品となっているのが本作ならではの特徴でしょう。
ゾンビを使っての若返りビジネスをはじめ大成功したパク一家でしたが、この事が後の大惨事を招いてしまいます。
果たしてパク一家は溢れ来るゾンビたちから逃れる事が出来るのか?
そしてヘゴルとチョンビのロマンスの行方は如何に!?
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感染家族【韓国映画】感想・評価
ゾンビものはヒットしないと言われていた韓国ですが、映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」の大ヒット以降はゾンビを扱った作品がいくつも作られています。
世界でもヒットしたNetflixドラマ「キングダム」をはじめ、同じくNetflixで公開された映画「#生きている」やヒョン・ビン×チャン・ドンゴン主演の「王宮の夜鬼」、そして「新感染~」の続編「新感染半島 ファイナル・ステージ」などがあります。
これらの作品は全てゾンビと戦うアクションであったりサバイバルものなんですが、本作に限ってはゾンビコメディという爆笑必死の作品になっているんです!
物語の入りは新薬の副作用というよくあるもので、これから恐ろしい展開が待ち構えているというようなスリラーテイストからはじまるのですが、いざスタートしてみるとある田舎町に紛れ込んだゾンビが変わり者家族によってビジネスに利用されるというとんでも展開が待っていました。
ゾンビは無駄にイケメンですし(パッと見ではゾンビとは分からない)、誰からも怖がられずホームレスと間違えられ、犬に追いかけ回されたり、おじさんからはトイレのスッポンで叩かれ、ついには車にはねられる始末。
世界を見渡せば、ゾンビものでありながらラブストーリーであったり、アクションコメディになっていたりと様々な新機軸ゾンビ作品が作られているんですが、本作のようなバリバリのコメディ作品は珍しいと思いますね。
そもそもこれはゾンビ映画と呼べるのか?というほど怖さの欠片もありませんし、ハラハラドキドキもせず世界が終わりそうな気配なんてこれっぽっちもありません。
正直なところゾンビよりも村の住人たちの方がキャラが濃く、自らの手で自動車を故障させて修理代をぼったくる長男をはじめ、父親がゾンビになったと思い込み躊躇なく殺そうと殴り掛かる次男に、妊婦でありながら非常に暴力的な長男の嫁、イケメンゾンビに恋しちゃう娘に、ゾンビに噛まれて次々と若返っていく町の老人たちなど、捨てキャラは一切いません。肝心のゾンビはといえば人間に噛みつくよりもキャベツに恋してしまうなど、もはや何のことだか分からない作品となります。
しかし、物語も中盤を過ぎると皆がイメージする”これぞゾンビ映画!”な展開になってきます。
だからといってありきたりなパターンになるのでもなく、コメディ要素は健在な上に感動も盛り込まれ、ラストには最高の爆笑が待っているんです!
とにかく斬新で笑いに溢れた面白い映画でした!!
まとめ:ストーリー自体は荒唐無稽そのものなんですが、面白ければなんでもありという潔さが伺え最高に楽しめました!
ゾンビコメディの最高峰と言えるでしょう!!
最後に
本作は、韓国映画でありながら過剰な盛り込みが無かったのが良かったですね。
ゾンビものとしては定番の新薬の副作用というところからはじまり、そこから世界が荒廃していく過程を描くのでも、ゾンビを倒す方法や治療する方法を模索するのでもなく、ゾンビが一体だけ現れた田舎町でのゾンビ・ビジネスを描いたというのが斬新でした。
ゾンビとの恋愛というのは本作が初ではないのですが、人間の代わりにケチャップをかけたキャベツをゾンビに与えたり、ゾンビに噛まれると若返ると聞いて町の人々が列を作るという絵面もとてもシュールでした。
後半大量のゾンビが登場してもホラー路線に行かずコメディとして突き進んだのも正解でしたし、特にオチが最高ですよね!
ゾンビ映画として楽しめる上に、コメディ映画としても相当面白い一本です!!