シン・ハギュン、ヨ・ジング主演による極上のサスペンス!
小さな田舎町を舞台に謎の失踪事件と連続殺人犯を追う者たちの姿を描いた心理戦が魅力のミステリードラマ。
キャスト、あらすじ、感想、最終回結末などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
怪物【韓国ドラマ】キャスト一覧
U-NEXT全16話
平均視聴率:4.72%
最高視聴率:5.99%
放送期間:2021年2月19日~4月10日まで韓国JTBCで放送
演出:シム・ナヨン
「十八の瞬間」など
脚本:キム・スジン
「錐(キリ)」「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」「マッド・ドッグ~失われた愛を求めて~」など
【イ・ドンシク役】シン・ハギュン
マニャン派出所所属の巡査部長。
【ハン・ジュウォン役】ヨ・ジング
マニャン派出所所属の警部補。
【パク・ジョンジェ役】チェ・テフン
ムンジュ警察署庶務班長。
【オ・ジファ役】キム・シンロク
ムンジュ警察署強力係1チーム長。
【ナム・サンベ役】チョン・ホジン
マニャン派出所長。
【オ・ジフン役】ナム・ユンス
マニャン派出所の警察官。ジファの弟。
【ユ・ジェイ役】チェ・ソンウン
マニャン精肉店店主。
【カン・ジンムク役】イ・ギュヒ
マニャンスーパー店主。ドンシクの義兄。
【ト・ヘウォン役】キル・ヘヨン
市議会議員。
【イ・チャンジン役】ホ・ソンテ
JL建設代表。
【チョン・チョルムン役】チョン・ギュス
ムンジュ警察署長。
【ハン・ギファン役】チェ・ジノ
警察庁次長。
映画化もされたドラマ「マッド・ドッグ~失われた愛を求めて~」を手掛けたキム・スジン脚本家による極上のサスペンスです。
スポンサーリンク
怪物【韓国ドラマ】あらすじ
父親が警察庁次長というエリート警察官のジュウォン(ヨジング)は、ある目的を果たすためマニャン派出所へと異動してきた。
その相棒に選ばれたのは変人として知られるドンシク(シンハギュン)。
彼は20年前に起きたある事件の容疑者となった過去があり、近年この派出所へと戻ってきていたのだ。
そんな中、マニャンで過去と同様の事件が発生してしまう。
その事件の第一発見者となってしまったドンシクとジュウォンは、お互いに秘密を抱えながらも事件の捜査を始めることになる。
派出所に来る前からこの事件について調べてきたジュウォンは、そのタイミングの良さもあって真っ先にドンシクを疑うのだが、父親からは事件の捜査をしないように釘を差され、地元の警察も何かを隠していると感じてしまう。
一方のドンシクも再び容疑者候補にされてしまい、街の住人のみならず友人の刑事たちからも疑いの目を向けられることになり・・・。
スポンサーリンク
怪物【韓国ドラマ】みどころ
本作は小さな田舎町を舞台とした犯罪ミステリードラマです。
20年前に起きた未解決の連続殺人事件が再び発生したことで、かつて容疑者にされた過去がある主人公と都会から来たエリート警官がタッグを組み、反目しながらも一連の事件と過去の事件の真相について捜査していくことになります。
変人と揶揄され未だに犯人だと思われている主人公のミステリアスさ、自らの失敗を隠すためか、それとも実力を見せつけるために執拗に主人公を疑うエリート警官は、連続殺人犯という怪物を捕まえるために自らも怪物になっていくのか?
再び起きた連続殺人事件の犯人は誰なのか?
同時期に失踪した主人公の妹の生死は?
事件の捜査をしてほしくなさそうな町の権力者や警察庁次長は何を隠しているのか?
そして多くの人から犯人だと疑われている主人公と、そんな主人公を疑うエリート警官がたどり着く真実やいかに!?
登場人物の誰もが怪しいという極上の心理戦が魅力の作品!!
スポンサーリンク
怪物【韓国ドラマ】感想・評価
シン・ハギュンさんの顔芸が冴えまくった重厚なサスペンス!
物語に引き込まれる魅力は確かにあるものの、警察の無能さが目立ち、突っ込みどころも満載なのが残念。。
主人公や周りの人物が暗い過去を背負い、街自体にも暗雲が漂っているとはいえ、変人としかいいようもない主人公に怪しいやつばかりだと思えてしまう関係者たち、そしてソウルから来たいけ好かないエリート刑事など、キャラクターがまぁ特殊過ぎます!
熱血刑事もあからさまに小悪党な刑事もおらず、分かりやすい人物がまるでいないから登場する人皆怪しく見えてしまうんです。
これはミステリーとしてはいいことなのかもしれませんが、主人公と毎日のように仕事の後に集っていた仲間たちが、序盤から主人公を犯人だと怪しんでいるとか、普段仲良くしているように見えた派出所の同僚たちも前のめりでかばうことをしないなんて酷くないですか?
後半にそんな流れになるならまだしも、序盤からそうだというのはあまりにも匂わせが強すぎると感じましたね。
主人公の周りにいる人たちの多くは昔からよく知っている人たちばかりなのに、ずっと怪しまれていたと分かるのはショックすぎます!
この作品にはそういった信頼関係というものが希薄なんですよね。そこが一番恐ろしく感じたところかもしれません。
「登場人物全てが容疑者!?」
という空気感を作りたいのは分かりますが、誰も彼も怪しく画くというのはそれらのキャラクターに感情移入しにくいということでもあり、マイナス要素の方が目立っていたように感じました。
特にエリート刑事に関しては嫌なヤツすぎて嫌いで嫌いで仕方ありませんでした。
自らの失敗を隠すためだったり、親に一泡吹かせてやろうという気概が空回りしてたのでしょうけど、それにしても決定的な証拠もなく犯人扱いしたり、そのせいで主人公が悪人だと思わせたのは犯罪行為でしかありません。
そして、ジェイへの態度もクズすぎましたし、のちのち成長して多少の人間味が出てくるとはいえ、序盤からのイメージが悪すぎたせいで最後まで好きにはなれませんでした。
そもそも主人公何回逮捕されるんだよ!?
怪しいからって一度逮捕して罪が立証されなかった人を何度も逮捕できるものなのか?
これでは警察の無能さを自らアピールしているようなもの。
一度失敗したなら次は確実でない限り手出し出来ないだろうに・・・。
それにこのドラマ、登場人物の中に怪物が何人いることやら。。。
このように怪物だらけの世界を描いた作品でしたが、ストーリー的には好みなんですよね。
そこがヤキモキさせられたところですし、本作のような伏線回収がすごいものは正直見飽きてしまいました。
「韓国のサスペンスはスゴい!」
と痛感していた数年前に登場していれば傑作だと思ったかもしれませんが、似たような作品が数多く存在する今だと衝撃は薄れてしまいますね。
まとめ:シン・ハギュンさんの怪演は正に怪物じみていた!!
ストーリーとしては確かに面白いものの、誰も彼もが信用できず主人公までも怪しいというのは見ていて疲れます。
思わせぶりな伏線が多すぎる、人間不信に陥るなど、個人的に苦手な要素が多かったのも残念ですね。
最終回結末の解説!
*ネタバレあり!
結局は権力者たちの犯罪隠蔽かぁ・・・このパターンにならなかったらなぁ。
韓国のサスペンスではこのパターンが多すぎ!
もっと連続殺人犯の怪物性を深掘りして欲しかったですね!!
最初は主人公を筆頭に誰も彼もが犯人に思えるという展開が面白かったのですが、思った以上に匂わせ展開が多かったのはやりすぎだと思いました。
ぶっちゃけてしまうと、主人公の双子の妹の失踪事件とその他の殺人&行方不明事件とは別物で、連続殺人犯は中盤で捕まってしまいます。
それ以降は、犯人の証言から妹の事件の真相を追うことになります。
つまり、全編通して連続殺人犯との対決という作品ではないんですよね。
怪物とは連続殺人犯一人を指したものではなく、皆の中に怪物がいるという意味なのだとは思うんですけど、それでも妹が権力者にひき逃げにあっていて、それを隠そうとする者が沢山いたというのではあまりにもありきたりじゃないですか!
このようなありきたりの結末になったことで作品に対する評価は大幅に下がってしまいましたね。。。