キム・ナムギル、イ・ダヒ、チャ・ウヌ、ソンジュン共演という豪華キャスティングによる同名マンガを原作としたファンタジーアクションドラマ。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
韓国ドラマ【アイランド】キャスト
AmazonPrimeVideo全12話
放送期間:Part1:2022年12月30日〜2023年1月13日
Part2:2023年2月24日〜3月10日までTVINGで公開
Amazon Prime Videoにてグローバル配信
演出:Part1パク・ペジョン
映画「トンマッコルへようこそ」
「操作された都市」など
Part2パク・グァンヒュン
脚本:チャン・ユンミ
映画「愛のタリオ」
「LUCK-KEY/ラッキー」
「がんばれ!チョルス」など
【バン役】キム・ナムギル
半人半妖の不滅の存在。祓魔僧。
【ウォン・ミホ役】イ・ダヒ
大韓グループの唯一の後継者。教師。
【ヨハン役】チャ・ウヌ(ASTRO)
バチカン修道院の神父。最年少除霊司祭。
【グンタン役】ソンジュン
バンと同じ半人半妖の祓魔僧。
【クム・ベクジュ役】コ・ドゥシム
済州島の海女。太古から存在する神霊的な存在。
【チャン執事役】オ・グァンノク
ミホの執事。司祭。
【ブ・ヨムジ役】ホ・ジョンヒ
ベクジュの孫。高校生。
同名マンガを原作としたアクションファンタジードラマ。
映画「トンマッコルへようこそ」や「操作された都市」などで知られるパク・ペジョン監督によるドラマ初演出作品。
当初のヒロイン候補はソ・イェジでしたが、相次いで報じられた騒動の影響から出演は不発に…。
その後、ハン・ソヒ出演の噂もありましたが、結局はイ・ダヒがヒロインに起用されました。
韓国ドラマ【アイランド】あらすじ
済州島にはかつて耽羅国という神と鬼が混在する混沌の時代があり、ある神が地獄の穴から上がってくる鬼を自分の子供46人を地蔵にして封印したという伝説が残っている。
そんな神秘の島済州で数千年に渡り人々を守ってきたのが半人半妖の祓魔僧バン(キムナムギル)。
バンは封印の隙間から漏れ出た悪鬼“情炎鬼’”を倒し続けてきたが、その封印がもうすぐ解けようとしていた。
その予兆を感じたバチカンの除霊司祭ヨハン(チャウヌ)は、預言書に書かれた救世主の女性を守り、彼女を殺した黒い服の男を探すため済州島へ派遣されてくる。
一方、大韓グループ会長の一人娘ウォン・ミホ(イダヒ)は、不祥事を起こし済州島で自粛するためにシマへとやって来る。
ところが済州島へ到着するなり情炎鬼に襲われてしまうのだが、間一髪のところで謎の男バンに救われて生き延びる。
島で教師として働くことになったミホは、度々情炎鬼に襲われることからバンをボディガードとして雇うことにするのだが…。
韓国ドラマ【アイランド】感想・評価
キム・ナムギルがカッコ良かったのは間違いないのと映像はドラマとは思えない凄さがありましたが、あまりにも説明不足すぎる…。
テイスト的には、ドラマ「悪霊狩猟団: カウンターズ」「SweetHome 俺の世界の絶望」「地獄が呼んでいる」「トッケビ」映画「プリースト 悪魔を葬る者」などをミックスしたようなダークファンタジー。
しかし世界観やキャラクターについて分からないまま進行していき、なかなかこの世界観に入り込めませんでした。
簡単に説明すると悪から世界を守るための戦いという実にマンガチックな内容で、設定はマンガそのものなのに序盤から財閥のゴタゴタや子供への人体実験的なもの、DV、リベンジポルノ、自殺未遂、臓器強奪といったエグい内容になっているのは好みではありませんでした。
どんな作品にも権力者の悪行や社会問題を組み込むのは韓国作品の悪いところで、本作のようなファンタジー作品では本筋である悪との戦いだけで良いと思います。
しかもバトルシーンはCGをフル活用した特撮ヒーローもの?ゲーム?という感じで、正直アクションとしては子供っぽい気がしました。
その上、バトルシーンが思った以上に少ない!
早く前世の能力を取り戻して結界を張らないと世界が危険にさらされるという状況なのに、あまり敵が攻めて来ないどころかのんびり修業出来る余裕すらあるというのは違和感を覚えました。
設定の割りにスリリングさが足りないんですよね。
そして登場キャラクターが少ないこともマイナス要因かと。
敵にも手下や仲間がいたり、集団で襲いかかってきたほうが断然盛り上がるのに、大規模バトルが見れるのは最終回だけというのは正直物足りません。
そもそもこの作品は世界配信向けに作られているのに、原作を見てないと理解ができないというのはマズくないですか!?
原作とは違っていたとしても、序盤で世界観の説明やキャラクター紹介をもっとすべきです。
スター・ウォーズでも最初に大まかな説明が流れるじゃないですか!
結局最後まで見ても分からないところが多く、謎のまま終わったものも沢山あります。
それだとやはり万人向けとは言えませんね。
原作を読んでいた人たちからすれば余計に思うかもしれませんが、原作を知らない人も取り込むのなら親切さは必要だということです。
本作のように現実とファンタジーが入り混じった作品なら特に必須ですよ!
訳あり美女とその美女を守る二人のイケメンで、しかも敵までイケメンというシチュエーションは鉄板でしたが、例に挙げた上記の作品ほど登場人物たちに感情移入できなかったというのが正直なところですかね。
どう考えてもアニメにしたほうが良い世界観の作品ですが、韓国だとドラマ化したほうが圧倒的にクォリティーが高いのかな??
世界観やキャラクターについての説明が少ない上に原作を知らないと意味不明なところが多く、最後まで見ても不満が残りました。
不必要とも思える財閥設定を盛り込むぐらいなら、もっと詳細を描くことに時間を割いた方が良かったと思います。
最後に
主役クラスが4人もいるという豪華キャスティングのドラマですし、連続ドラマでファンタジーをやるという金のかかることをやっていましたが、派手なアクションシーンはあるもののシーン数は少く単調でしたし、なにせストーリーが暗すぎました。
そもそも世界の危機といいながらスリリングさはなくテンポも悪いというのは何なんでしょう??
ーーー※ネタバレあり!ーーー
時間軸がバラバラで考察が必要な演出というのはマンガ作品などではよくあることですが、それにしたって説明が少なすぎました!
ファンタジーなのだから設定がぶっ飛んでいるのはいいとしても、ミホが救世主だとどうやって分かったのかが不明だったり、そこに何故バチカンが関わってくるのかもさっぱりです。
しかも世界の危機なのに派遣するのが一人だけって嘘でしょ!?
何千年も昔の耽羅についても分からないことだらけでしたし、白百教の存在もグンタンのまわりに集まってた人々が誰なのかやその目的も謎。そして何者なのか分からないキャラクターも多すぎました!
今後、続編があったとしたら描くということでしょうか?
ところで、何度か登場した金色の鹿も意味不明でしたが、あれって「もののけ姫」のシシ神ですよね?!