犬とオオカミの時間はイ・ジュンギ、ドラマ初主演作品!
7億円というドラマとしては破格の制作費を投入し海外ロケも敢行したサスペンスアクションドラマです。
キャスト、あらすじ、感想、みどころなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
犬とオオカミの時間 キャスト一覧
全16話
U-NEXT全話
平均視聴率:15.2%
最高視聴率:18.0%
放送年度2007年7月から韓国で放送
演出:キム・ジンミン
脚本:ハン・ジフン/リュ・ヨンジェ
【イ・スヒョン(ケイ・ポログ)役】イ・ジュンギ
【ソ・ジウ(アリ・リラット)役】ナム・サンミ
【カン・ミンギ役】チョン・ギョンホ
【パクチーフ役】パク・ヒョックォン
【蜘蛛派幹部・ペ常務】
【マオ・リラット役】チェ・ジェソン
【チョン・ハクス役】キム・ガプス
本作は『ロードナンバーワン』や『結婚契約』などを手掛けたキム・ジンミンさん演出作品です。イ・ジュンギさんとは『無法弁護士』で再びタッグを組んでいます。
そして脚本は『Dr. JIN 』のハン・ジフンさんと、『交渉人~テロ対策特捜班~』のリュ・ヨンジェさんです。
2008年 ソウルドラマアワードのネチズン人気賞では作品とイ・ジュンギさん、ナム・サンミさんの二人が受賞した他、2007年 MBC演技大賞で、男性優秀賞にイ・ジュンキさん、 女性優秀賞にナム・サンミさんが輝いています。
イ・ジュンギさんのドラマ初主演作であり、『朝鮮ガンマン』でも恋人役で再共演することになるナム・サンミさんとの初共演作。
ヒロイン役のナム・サンミさんはオルチャン出身の女優さんで、これまでに映画やドラマに多数出演しています。
主人公の義兄役には『ごめん、愛してる』で大ブレイクしたチョン・ギョンホさん。
本作での敵役であり主人公たちの因縁の相手役を演じるのは、80年代から活躍し現在は強面な役や父親の役を演じるチェ・ジェソンさん。
この方もナム・サンミさんと同じく『朝鮮ガンマン』ではイ・ジュンギさんの父親役として再共演することになります。
この他にも、韓国を代表するベテランや個性派内憂外患多数出演しています。
犬とオオカミの時間OST
本作のOSTは、主題歌であるMC The Maxのイスによる「愚かな心よ」が人気が高く本格を印象付ける一曲となっています。
他にも「チャン・ヘジン/空を分けて」や元バブルシスターズのヨンジによる「PROMISE」と「City of time」などがあります。
犬とオオカミの時間 あらすじ
ユ・ギョンファ(キムジョンナン)は息子のスヒョン(イジュンギ)と共にタイで検事として働いていました。
それは、諜報員であった今は亡き夫の遺志を次ぎ、犯罪組織”青封(チンパン)”の撲滅を目指していたからでした。
ある日、スヒョンはアリ(ナムサンミ)という少女と出会い恋をするのですが、アリの両親が離婚したことで急に引っ越してしまうことに。
アリはスヒョンに木彫りのゾウを渡し再会を誓うのでした。
そんな中、チンパンの報復によりスヒョンの目の前で母が殺されてしまいます。
一人ぼっちになったスヒョンは、かつての父の同僚に引き取られることになり韓国へ渡ります。
そこで義兄となったのがミンギ(チョンギョンホ)でした。
15年後、ミンギと共に諜報員になったスヒョンは、韓国国家情報院(NIS)に入省します。
ある日、スヒョンはミンギに頼まれジウ(ナムサンミ)という女性に会いに行きます。
しかし、そのジウこそスヒョンの初恋相手のアリだったのです!
犬とオオカミの時間 タイトルについて
『犬とオオカミの時間』。
なんとも洒落たタイトルですよね!
意味についてはネタバレになるので明かせませんが、夕暮れを詩的に例えてるとだけお伝えするので、詳細は見てからのお楽しみ。
犬とオオカミの時間 みどころ
本作の一番のみどころはやはり迫力満点のアクションシーンでしょう!
韓国のテレビドラマとしては破格の7億円もの制作費をかけて作られた本作は、海外ロケはもちろん壮絶なカーチェイスや、ド派手なガンアクション、手に汗握る格闘シーンなどドラマの枠を超えた壮大なスケール作品となっています。
主演のイ・ジュンギさんは本作のために、それまでのトレードマークであった長髪を切り、7キロの減量と3ヵ国語に挑戦するなどし諜報員になりきっています。
この変身によって『王の男』のイメージを払拭することに成功しています。
その体当たりの演技やアクションシーンは、ファンならずとも見逃せません!
スパイを扱ったものは韓国でも映画やテレビドラマ等で見受けられる人気のジャンルですが、本作はただのスパイアクションではなく、母親を殺されたことへの復讐というサスペンス的展開と、ヒロインを巡っての三角関係、そして敵味方含めての複雑な人間ドラマなども描かれていて、ノワール作品でありながら女性でも見やすくなっているのも特徴です。
諜報員としての潜入劇、組織を内側から潰す展開に、ヒロインと復讐相手との隠された関係など、アクション以外のみどころも多いので見逃していた方はこの機会にご覧になって下さい!
犬とオオカミの時間 感想と評価・評判
イ・ジュンギさんと言うと時代劇作品でのヒーロー役がイメージされますが、現代劇での彼は本作や『Two Weeks 』などで見られるような、裏社会と関わりがありボロボロになりながらも愛する女性の為に奔走するといった泥臭い役柄を演じています。
クール、美しい、華麗なアクション、エリートなど、イ・ジュンギさんの演じる役柄には似たようなところがありますし、イ・ジュンギさん自身にもそのようなイメージがあると思いますが、それはこれまでに演じてきた役柄が成功したからこそだと言えます。
現代劇、特にサスペンスものやアクションものでのイメージが付いたのは本作によるものが大きく、つまりはそれこそが本作が成功した証拠と言えるわけです。
今見るとストーリー自体は特別珍しいものでもなく、復讐相手とヒロインに関わり合いがあったり、兄弟が恋のライバルになることも奇抜ではないのですが、ストーリー展開の面白さとイ・ジュンギさんの演技力があるからこそ面白いんだと思います。
彼がイメージを払拭し、男らしさを出してきたからこそ本作のスヒョンというキャラクターとマッチしたのではないでしょうか。
近年の韓国のサスペンスドラマは、財閥や政治家、法に携わるものなどの悪行を描いたものばかりなので、それとは違った本作は10年以上前の作品ですが今見ると新鮮に感じました。
アクションが素晴らしいのに泣ける!というのもいいですね。
最後に
本作は、シリアスな中にもユーモアを多分に求めたり、必要以上のラブシーンなどを求める人には向いていません。
もしこの世界観に、笑いや胸キュンシーンなどを盛り込もうものなら作品がダメになってしまうからです。
本作が作品としてのバランスがいいのは、そういう無駄な要素を極力省いているからです。
ただ、個人的にはヒロインはあまり好みでなく、贅沢を言うならば主人公一筋であって欲しかったですね!
そもそも、ヒロインが何故モテるのかよく分かりませんし・・・。