「刑務所のルールブック」のパク・ヘス、
「サイコだけど大丈夫」のソ・イェジ主演による犯罪エンターテインメント映画!
キャスト、あらすじ、感想、レビュー、評価などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
不夜城の男【韓国映画】キャスト一覧
原題:量子物理学
2019年9月25日韓国にて公開(日本公開日2020年11月13日)
上映時間:121分
監督・脚本:イ・ソンテ
「アンダードッグ 二人の男」
【イ・チャヌ役】パク・ヘス
ナイトクラブMCMC経営者。
【ソン・ウニョン役】ソ・イェジ
幅広い人脈を持つ敏腕マネージャー。
【パク・キホン役】キム・サンホ
刑事。犯罪情報課係長。
【チョン社長役】キム・ウンス
ナイトクラブの出資者。裏社会に顔が利く。
【ペク老人役】ピョン・ヒボン
明洞を牛耳る高利貸し。
【キム・ジョンミン役】チェ・テジュン
ペク老人の息子。
【ヤン・ユンシク役】イ・チャンフン
検事。
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不夜城の男【韓国映画】あらすじ
考えが現実を作るという量子物理学的な信念をモットーに、業績不振の飲食店を立て直し、夜の世界で成り上がってきた男イ・チャヌ(パクヘス)は、新しく開店させる大規模なクラブを成功させるため奮闘していました。
開店資金は裏社会に顔が利くチョン社長から調達し、クラブのマネージャーには政財界に人脈を持つソン・ウニョン(ソイェジ)をスカウトしたチャヌでしたが、クラブで起きたある犯罪を顔見知りであるパク・キホン刑事(キムサンホ)に密告したことから思わぬ大事件と関わることになってしまい・・・。
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不夜城の男【韓国映画】みどころ
本作は、ナイトクラブの経営者がある犯罪を目撃したことから巻き起こされる犯罪エンターテインメント作品です。
様々な人脈を利用しナイトクラブを成功させようと奮闘する主人公、その美貌と敏腕さで政財界にも繋がりを持つマネージャー、主人公からネタを仕入れることで持ちつ持たれつの関係を築いてきた刑事、裏社会に顔が利くことを活かして主人公に投資する社長、高利貸してありながら権力者たちを裏から操る老人、出世のために権力者に媚を売る検察官など、個性的なキャラクターたちがそれぞれの目的のために行動し、力関係が二転三転していく展開が魅力の作品となっています。
ある有名人の薬物使用を目撃したことから、検察や政財界を巻き込む大規模スキャンダルに発展していくのですが、犯罪者や悪人たちが処罰されることはなく目撃者である主人公や、事件を捜査した刑事に罪がなすりつけられることになります。
この不条理さに憤りを覚えた主人公は巨大な権力というものに戦いを挑むのですが、果たして一介のナイトクラブ経営者が国をも操る大物を倒すことが出来るのか!?
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不夜城の男【韓国映画】感想・評価
ほとんどの作品で悪人側として描かれることが多いナイトクラブ経営者(水商売関係者)ですが、本作では政治家や検察をも操る権力者と戦うことになります。
ストーリー自体は珍しくないのですが、裏社会の大物である高利貸しが検察や政治家を動かし、そこから主人公に協力していたヤクザに圧力がかかり、そして情報を提供しただけの主人公たちに罪が被されるという現代社会の闇が描かれているのが醍醐味の作品でした。
初めは主人公と協力関係にあった者も更なる強者につくことで身の安全をはかり、強者だと思っていた者も上には上がいて使いっぱしりとなる。
このように、次から次へと強者が出てくることで登場人物の立場がそれまでとはガラッと変わってしまうのが面白く、裏切りやどんでん返しが何度もある点も痛快でした。
事件としては権力者たちによる罪の隠蔽や、政治家や検察との裏の繋がりなどを描いたよくあるもの。
しかし主人公を警察や弁護士といった定番の職業から変えることで意外な新鮮さがあり、多くの韓国ドラマでは不甲斐ない姿ばかり披露している警察が奮闘する様が見れるのも面白かったですね。
助演キャストだと思っていたキム・サンホが物語の前半とラストにしか出てこないのは残念でしたが、ありきたりなサスペンスものにならずにエンターテインメント路線で突っ走ったのが正解で、事件の内容は現実にもありそうでなものなのに、笑って楽しめる作品になっていたのも好みでしたね!
個々のキャラクターに関しては印象が薄く、欲を言えばもっとぶっ飛んだ主人公や特殊な悪役であったなら良かったですかね。
まとめ:韓国の裏社会を牛耳る大物に楯突いた夜の世界の男たちの物語。
テンポの良いストーリー展開と、痛快かつコミカルな逆転劇がみどころのエンタメ犯罪映画です!
最後に
原題となっている”量子物理学”は、主人公が量子物理学的な信念を元に人生を歩んでいることからつけられており、作中でもだびたび「量子物理学~」というセリフが出てきます。
しかし、この量子物理学(量子力学のこと?)についてはイマイチぴんとこないため、主人公が言うセリフがカッコいいとか印象的だったということもなく、ちょっと狙いすぎてるように思いました。