謗法~運命を変える方法~【韓国ドラマ】キャストEX・感想・あらすじ

 

謗法運命を変える方法【韓国ドラマ】

映画「新感染 ファイナル・エキスプレス」のヨン・サンホ監督による初ドラマ脚本作品!

呪いで人を殺すという“謗法(ほうぼう)”をテーマにしたオカルトスリラー。

出演は、オム・ジウォン、チョン・ジソ、ソン・ドンイルなど。

キャスト相関図、あらすじ、感想などをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

 

 

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目次

謗法~運命を変える方法~キャストEX

Netflix全12話

平均視聴率:4.233%

最高視聴率:6.721%

放送期間:2020年2月10日~3月17日まで韓国tvNで放送

演出:キム・ヨンワン
映画「ファイティン!」など

脚本:ヨン・サンホ
映画「新感染 ファイナル・エキスプレス」
「新感染半島 ファイナル・ステージ」など

謗法韓国ドラマキャスト

【イム・ジニ役】オム・ジウォン
チュンジン日報社会部記者。

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【ペク・ソジン役】チョン・ジソ
謗法師。呪いで人を殺すことができる女子高生。

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【チン・ジョンヒョン役】ソン・ドンイル
韓国最大手のIT企業フォレスト会長。

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【チョン・ソンジュン役】チョン・ムンソン
ソドン警察署強力チーム長。ジニの夫。

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【ジンギョン役】チョ・ミンス
巫女/祈祷師。チン会長の霊的助言者。

 

【イ・ファン役】キム・ミンジェ
フォレスト常務。チン会長の右腕。

 

【チョン・ジュボン役】イ・ジュンオク
ジンギョンの助手。

 

【ソクヒ役】キム・シンロク
巫女。ペク・ソジンの実母。

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大ヒット映画「新感染 ファイナル・エキスプレス」で、韓国にゾンビブームを引き起こしたヨン・サンホ監督が、初めてドラマ脚本を手掛けた作品で(二作目は監督・脚本・漫画原作を手掛けたNetflixドラマ「地獄が呼んでいる」)、演出も映画「ファイティン!」(マ・ドンソク主演)のキム・ヨンワン監督が担当するなど、二人の映画監督が制作した珍しいドラマとなっています。

ちなみに本作は映画化(続編ではなくスピンオフという位置づけ)もされており、「謗法:在此矣(The Cursed: Dead Man’s Prey)」(監督キム・ヨンワン)のタイトルで2021年に韓国で公開されました。

 

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謗法~運命を変える方法~あらすじ

チュンジン日報社会部で働くイム・ジニ(オムジウォン)は、正義感の強い記者として様々な不正や社会問題と向き合ってきました。

現在もIT企業フォレストに関する取材を行っており、内部告発者のインタビューも済ませていました。

しかし、この事件に関する記事に対し上司から難色を示され、しかもデマの記事まで出されてしまうのです。

その後、インタビュー相手は謎の事故により亡くなってしまい、そのことでジニは上司と衝突してしまうのです。

ところが、ジニと揉めた上司も突然亡くなってしまい、ジニは警察から事情聴取されることになるのです。

警察はその不審死について調査するものの自殺と断定するしかない状況で、その死について怪しんでいるのはジニだけでした。

というのも、ジニは上司が亡くなる前に謎の少女ソジンにあるお願いをしており・・・。

 

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謗法~運命を変える方法~みどころ

本作は、正義感が強い新聞記者と呪いの力を持つ少女が、謎めいたIT企業と対決するサスペンスドラマです。

呪いにより相手を殺すことができる少女に、悪鬼が取り憑いた男、そしてその男の手助けをする悪の巫女など、韓国ならではのシャーマニズム要素をサスペンスの中に盛り込んだオカルトスリラーになっています。

呪いや霊的なものを利用して会社を大きくしようとする男に対して、呪いにより対抗しようとする記者と少女。そして謎の事故死について調べる警察という三つ巴の状況があり、これまで見てきた犯罪ドラマとは一味違ったスリリングさがあるのが特徴です。

「新感染シリーズ」でゾンビブームを韓国に巻き起こしたヨン・サンホ監督が手掛けていることもあり、映画のような雰囲気をドラマで楽しむことができるオカルト好き必見の作品です!

 

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謗法~運命を変える方法~感想・評価

キリスト教徒が多い韓国ですが、それは戦後広まったものであり元々はシャーマニズム信仰が多かったそうです。

そういった背景もあり、韓国では占いやお祓いというものがいまだに身近で、会社の経営者や病に苦しむ人たちが占い師や霊媒師に頼るといったこともよくあるようなんです。

だからこそ映画やドラマでもそういったテーマが扱われるんですね。

本作もそのような要素が満載の内容で、通常では考えられない行動を取る人物や平気で法律を無視するような人が大勢登場します。

そのため本作はよくあるサスペンス/犯罪捜査ものとして見るのではなく、オカルトものだと理解して見るのが正しいんだと思います。

“呪いで人を殺す”という能力があること前提で見ないと始まりませんからね!

ありきたりな勧善懲悪作品になっていないのも好みで、主人公が分かりやすい善人ではないのもユニークなところ。

なにせ呪いで人を殺すような人物が敵ではなく味方側で出てくるんですから、その時点で異色と言えるでしょう。

それに、様々なしがらみにより動けないといったヤキモキするシーンが本作では少なく、警察も最初はフォレストに遠慮して動きが鈍かったのですが、同僚が犠牲になったことで大々的に動き出すんです。

こういった展開は韓国ドラマでは珍しいもので、大概は権力者や上司に潰されてしまい主人公や捜査機関の動きが封じられる、これがこれまでの韓国ドラマでよく見る警察でした。

この組織のしがらみに悩まされない感じは他の韓国作品にはなく見ていて痛快でした。

話を無駄に引き伸ばすのではなく、最初から敵の姿が見えているのも分かりやすくて良かったですし、呪いでチン会長を殺そうとするソジンと、お札や呪物によりその呪いを防ごうとするジンギョンの対決も、新鮮かつスリリングでした。

チン会長自身も相手を呪い殺す事が出来るほどの力を持っているんですが、ソジンはそれをも上回る力を持っています。

その上ジンギョン側は最初誰から狙われているのか分かっておらず、呪いという目に見えない攻撃をなんとかして防ごうとしているんです。

この、女子高生が大企業の会長を恐れさせる程の力を持っているというのが面白く、こういった図式はこれまで見たことないものでしたね!

このように霊能力的なものありきで見るとリアルとは言い難いのですが、ストーリー自体はサスペンス要素満載で、先読みが出来ない展開にも引き込まれました。

ただ、キャラクター的には不満があり、それはジニが記者として猪突猛進過ぎだったり、動く度に証拠を残して結果周りを巻き込んで犠牲者を出すこと。

それなのにいざという時は躊躇したりと主人公としてはキャラが弱いのはガッカリでした。

それと比べるとソジンは復讐のためなら犠牲も仕方ないというクールなタイプで、最初からこちらをメインの主人公にしていても良かったかもしれません。

しかし、特異な能力”謗法”を持っているのにそれを安易に使ったりと、正体がバレやすくなる行動を取っていたのは気に入りませんでした。

あとはフォレストという会社について。

いわゆるIT企業で”呪いの森”というSNSを運営しているんですけど、その実情は呪いたい相手の写真やプロフィールを載せて、それを見た人から同意を集めるというとんでもないものなんです!

そこには当然匿名性なんてないですし嘘やデマも載っているのに、それを上場間近の企業が運営しているなんてありえません。

これがダークウェブとかなら分かりますが、憂さ晴らしに普通の主婦が使ったり、上司への不満を書き込んだり、いじめに利用したりするものを誰でも利用でき禁止もされないなんて考えられません。

呪いや悪鬼というオカルトを主体とするなら、このSNSに関してもあり得そうなものにして欲しかったですし、なんならSNSを使わなくても良かったと思います。

変に現代的要素を入れなくても十分面白かったんですけどねぇ。

とはいえ、壮大な儀式を行ったら最終回はクライマックスに相応しいものでしたが。

このように、ストーリーの面白さと比べるとキャラクターや設定には突っ込みどころが多く、そこは好みが分かれるところかもしれません!

まとめ:「呪い Vs 呪い」の対決を描いた、これまで見た韓国オカルトもの作品の中でもトップクラスに面白い作品!

ただ、世界観が特殊なことから設定に無理を感じたり、主人公ジニのキャラクターも弱いように感じました。ソジンを単独主人公にして、ジニはフォロー役でも良かったかも?

最後に

韓国では本作と同じテーマを扱った作品でも、神父や司祭が行うエクソシズム的なものと、巫女や祈祷師が行う悪霊祓い的なものとに分かれます。

映画「プリースト 悪魔を葬る者」「ディヴァイン・フューリー/使者」やドラマ「プリースト」などは前者に属し、映画「哭声/コクソン」やドラマ「客-ザ・ゲスト-」「憑依~殺人鬼を追え~」などは後者に属します。

この他にも、ドラマ「悪霊狩猟団: カウンターズ」などのようなエンタメ性の強い作品もありますが、本作は後者に属する作品でありながらもそれらよりは分かりやすくエンタメ性もあるハイブリッド作品だったと思います。

一見ホラー的で怖そうに思うかもしれませんが、意外とマンガチックな内容なので、リアルなサスペンスと比べると見やすく感じるかもしれませんよ!

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