花より男子〜Boys Over Flowersはク・ヘソン、イ・ミンホ、キム・ヒョンジュン、キム・ボム、キム・ジュン共演で贈る最高視聴率35.5%を記録した学園ドラマ。
キャスト、あらすじ、感想、みどころなどをまとめました。
(トップ画像www.mediaus.co.kより)
花より男子【韓国版】キャスト・視聴率
U-NEXT全25話
平均視聴率:28.5%
最高視聴率:35.5%
放送年度2009年1月から韓国で放送
演出:チョン・ギサン
脚本:ユン・ジリョン
【クム・ジャンディ役】ク・ヘソン
【ク・ジュンピョ役】イ・ミンホ
【ユン・ジフ役】キム・ヒョンジュン(SS501)
【ソ・イジョン役】キム・ボム
【ソン・ウビン役】キム・ジュン(元T-MAX )
【チュ・カウル役】キム・ソウン
【ク・ジュニ役】キム・ヒョンジュ
【ハ・ジェギョン役】イ・ミンジョン
【ミン・ソヒョン役】ハン・チェヨン
【チャ・ウンジェ役】パク・スジン
【ジュンピョの母役】イ・ヘヨン
本作は神尾葉子原作、累計約6000万部発行の大人気少女漫画「花より男子」をリメイクした作品。
この漫画は日本に先駆けて2001年に台湾ドラマ『流星花園 -Meteor Garden-』として初めて映像化されていました。
この作品がアジア全域でヒットしたこともあり、逆輸入的な形で日本でも2005年よりドラマ化・映画化されることになります。
そして、2009年に韓国でもリメイクされ平均視聴率28.5%という大ヒットを記録!
因みに、2018年には中国で『流星花園2018』として美男美女揃いでドラマ化されています。
本作は台湾ドラマ版がアジア全域でヒットしたこともあり、大人気のアイドルグループ〈F4〉のイメージが非常に強いものでした。
勿論、日本版も高視聴率を記録しキャストも豪華なもので、そんな名前の知れた作品やキャラクターを韓国でリメイクするということで、放送前から多くの関心が集まっていました。
ファンたちはネットで仮想キャスティングを行うほどで、そこには数多くの韓流スター達が名を連ね、その結果、アイドルグループメンバーや多くの新人俳優が起用されることになりました。
仮想キャスティングのような豪華なキャスティングとはいかずとも、今となってみれば主演を務めるメンバーが多数出演している豪華なものと言えます。
ヒロイン役のク・ヘソンさんは、本作以前にもドラマで主演を務めていましたが、本作のヒットにより大ブレイクすることになります。
イ・ミンホさんやキム・ボムさんも同様で、本作の大ヒットが今の活躍の原点となっています。
そして、アイドルグループSS501のメンバーであるキム・ヒョンジュンさんや元T- MAX のキム・ジュンさんはアーティストとしては知られていても俳優としてはほぼ新人でした。
その他にも、ドラマ『LIAR GAME』や『パーフェクトカップル』で主演するキム・ソウンさんや、既に主演女優として地位を確立していたキム・ヒョンジュさん、本作で注目されて以降は映画やドラマで主演するようになったイ・ミンジョンさん、『秋の童話』『怪傑春香』のハン・チェヨンさん、元Sugarのメンバーでペ・ヨンジュンさんの奥さまとしても知られるパク・スジンさん、『ああ、私の幽霊さま』『むやみに切なく』のイム・ジュファンさんと主演クラスが多数出演しています。
キャストの不幸とは?
本作は、作品の大ヒット以外にも話題を集めたことがありました。
2009年3月7日、番組放送終了の3週間前に出演中のチャン・ジャヨンさんが自ら命を絶つという出来事がありました。
ジャヨンさんはデビューは遅かったものの、本作で悪女3人組の一人、サニー役を演じ人気を集めていて、本作以外にも映画に出演し公開を控えているなど将来が期待されていました。
死亡の原因は所属事務所により番組プロデューサーや番組の広告主に対して接待を強要されたことでのストレスが原因とされていて、当時大きな話題を集めていたのですが容疑者全員が不起訴という不可解な結果になっていました。
しかし、その後もこの問題は忘れられることなく、2018年には国民の声が高まったことで再捜査が始まったそうです。
OSTも超豪華!
本作は、台湾版、日本版と同様に音楽の面でも非常に注目を集めた作品です。
出演メンバーが所属するグループSS501やT-MAXの楽曲をはじめ、SHINeeやSomeday、そしてF4メンバーのソロ曲も注目となります!
花より男子【韓国版】あらすじ
ごく一般的な家庭で育ったジャンディ(クヘソン)は、クリーニングした服を神話学園に届けるため訪れたところ、偶然自殺しようとしていた生徒を助けることになります。
その後、金持ちばかりが通う神話学園に水泳の特待生に選ばれ転入することになります。
しかし、学園は財閥の御曹司4人組「F4」によって牛耳られていたのです。
元来、正義感の強いジャンディは彼らの横暴を許せず宣戦布告してしまいます。
それにより、彼らの標的となってしまい集団いじめにあうのでした。
そんな中ジャンディは、F4メンバーの行動とは別にピンチに助け船を出してくれていたジフ(キムヒョンジュン)に恋心を抱くようになるのですが、彼には長年思いを寄せる初恋の女性ソヒョン(ハンチェヨン)がいたのです。
一方で、どんな困難にも立ち向かってくるジャンディの姿に惹かれるようになったF4のリーダー・ジュンピョ(イミンホ)が猛アタックをしてくるようになります。
二人の関係も次第に親密になってくるのですが、ジュンピョの母親からの反対やジフとの三角関係、そしてジュンピョの婚約者も現れるなど様々な問題が二人を阻むのでした。
原作や他のドラマと見比べるという楽しさもあります!
花より男子【韓国版】みどころ
本作は、台湾版や日本版と細かな設定は異なるものの、基本的な話の流れは同じようなものです。
ただ、日本版があっさりとしたストーリー展開なのに比べ、本作はいじめや記憶喪失のシーンなどに韓国ドラマらしさが現れています。
ただ単に韓国人キャストでリメイクしただけでなく、独自色を出しているところがみどころとなります!
とはいえ漫画原作作品で一番重要なのは、やはりキャラクターの再現度ではないでしょうか。
リメイク作品であるので先に映像化した作品をモチーフにするのか、それとも原作に寄せるのかも気になるところです。
俳優陣のキャラクターへのなりきりぶりを確認したり、先んじたドラマと見比べてみるのも面白いですし、今や主演クラスとなった俳優が何人も出ているという豪華なキャスティングに驚くという楽しみ方も出来ます。
そしてリメイクドラマでありながらここまでヒットして評価されたということも重要で、台湾、日本そして韓国それぞれの良さがあります。
本作は、リアルないじめシーンや、映像の美しさを追求しているのが分かり、ニューカレドニアやマカオでのシーンもみどころとなります。
ストーリー的には学園ドラマ定番の問題や、格差恋愛、そして三角関係などがポイントですね。
花より男子【韓国版】感想と評価・評判
この「花より男子」のドラマは、台湾版も日本版も、そして本作も全て見たんですが、好みで言えばやはり日本版が一番安心して見ることが出来たという印象です。
配役についてはそれぞれに好みがあるでしょうが、個人的にはヒロインのク・ヘソンさんがどうも苦手で、元気で明るいイメージがなく弱々しい印象でした。
他の作品と比べて過剰ないじめシーンも苦手でしたし、他の二作品のイメージがある中(特に日本版)で見たのも悪かったのでしょう。
ストーリー的には違いがないので面白いことは間違いないのですが、どうしても細かいところを見比べてしまうというデメリットがあり、損してしまっているかもしれませんね。
この作品ではじめて「花より男子」に触れた!という方は素直に楽しめるとは思いますが、若いときに見たのと大人になって見たのとでも印象の違いがあります。
ただ、F4メンバーの再現度は高く、日本版と比べてかなり大人っぽいのも好印象でした。
脇役として登場する女優さんたちも皆豪華で、見ていて驚きがあるというのも嬉しいところですね。
韓国らしい演出も好みが分かれるかもしれません。
花より男子韓国版は日本版と比較してどう?
個人的には続編ドラマや映画も作られた日本版の印象が強く、好みとしても日本版に軍配があがります。
ただ、細かい設定に違いはありますが全体的な再現度は高く質のいいドラマといった印象です。
F4というメンバーの扱われ方も、実際にアイドルグループとして活躍した台湾版程ではないにしても、本作もメンバーたちによるソロ曲があるなど女性ファンには嬉しいもので、日本版では嵐や大塚愛、宇多田ヒカルの数曲のみでしたが、本作には多数の歌唱曲があり音楽面からも楽しむことが出来ます。
最後に
ちなみにジャンディとは「芝」のこと。
女の子につける名前としてはすごく地味ですよね。
「つくし」を韓国版では芝にしたっていうのが面白いなと思いました。