キム・ヘス、マ・ドンソク共演で贈る偽装妊娠コメディ!
人気が下降気味の女優が妊娠を偽装したことから大人気に!?
キャスト、あらすじ、感想、パラサイトとの比較などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
グッバイシングル【韓国映画】キャスト一覧
2016年6月29日韓国にて公開(日本公開日2018年4月7日)
上映時間:120分
観客動員数:約210万人
監督、脚本:キム・テゴン
【コ・ジュヨン役】キム・ヘス
落ち目のトップ女優。
【ピョング役】マ・ドンソク
ジュヨンの幼なじみ兼スタイリスト。
【キム・ダンジ役】キム・ヒョンス
中学3年生。
【ジウ役】クァク・シヤン
ジュヨンの元彼。俳優。
【サンミ役】ソ・ヒョンジン
ピョングの妻。
【社長役】キム・ヨンゴン
ジュヨンの事務所社長。
本作は、韓国の大女優キム・ヘスが妊婦姿を披露し話題となったコメディ映画です。
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グッバイシングル【韓国映画】あらすじ
かつては大人気の女優だったジュヨン(キムヘス)も、仕事は脇役になり周りからは煙たがられ、年下の恋人からも浮気される始末。
するとジュヨンは、自分を裏切らない存在である子どもが欲しいと言い出します!
突然の思い付きに周りは困惑するものの、そんなことはお構いなしで事務所のスタッフや友人家族も巻き込んでいくジュヨン。
しかし、子どもを作ろうにも病院では閉経したと言われ、養子縁組を考えるもまともに取り合ってもらえません。
そんな中ジュヨンは、中絶を考えて病院に来ていた少女ダンジと知り合い、彼女の子供を引き取ることを提案します。
彼女の存在を隠したまま妊娠を宣言したジュヨンでしたが、マスコミからの反響は予想より大きいもので、脇役だったドラマは主役に格上げになったりCMが決まったりと次々と仕事が舞い込んできたのです。
一方、ジュヨンの家で同居生活を送っているダンジは、ジュヨンに気に入られようと奮闘し、ヨガにダンスにと胎教にも精を出していました。しかし、ジュヨンの方は仕事に恋愛にと完全に調子に乗っていて、とても妊娠中とは思えない行動を取り、偽装妊娠がバレやしないかとスタイリストのピョング(マドンソク)をヒヤヒヤさせていていました。
そんなある日、ダンジの姉が彼氏を連れてジュヨンの家を訪ねて来たのですが・・・。
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グッバイシングル【韓国映画】みどころ
アクションからラブロマンスまで幅広い役柄を演じてきた大女優キム・ヘスが、ハリウッドにも進出したマ・ドンソクとタッグを組んでコメディに挑戦!
韓国には偽装恋愛や偽装結婚から本当の恋愛に発展するというパターンの作品がたくさんありますが、本作にはそういった恋愛要素はなくコメディ要素が強い作品になっています。
加えてシングルマザーや未成年者の妊娠に対する偏見や、韓国の差別問題や格差のある社会についても描かれています。
前半はコメディとして展開されますが、中盤以降はそういった社会問題やヒロインの成長ドラマといった要素も出てきて、最後には新しい家族の形も描かれるハートフルな展開となるのも特徴です。
キム・ヘス演じる女優のわがままっぷりや、マ・ドンソク演じる筋肉ムキムキのスタイリストというキャラクターは必見ですし、キム・ヘスとキム・ヒョンスの不思議な関係性には考えさせられるものがあると思います。
パラサイト半地下の家族に似てる?
本作が大ヒット映画「パラサイト 半地下の家族」と似ているといった意見があるようですが、確かにところどころで似たような設定やカットがありますね。
ただ、こちらの方が先に作られていますし、作品のテーマもテイストも違います。
しかし、このように似ている点が出てくるのは韓国(ソウル)の現実を描いた作品にはありえることで、このような格差を描いている作品も数多くあります。
パラサイト↓
なので「パラサイト~」が世界的にヒットして知名度も高いからこそ比べられたに過ぎないと言えるでしょう。
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グッバイシングル【韓国映画】感想・評価
キム・ヘス演じる女優のエキセントリックぶりや、マ・ドンソクがスタイリストを演じるという奇抜さは面白いものでしたが、主人公のあまりにも無謀な行動や、それを思い付きでやってしまっていることなど、コメディとはいえ酷すぎると感じてしまいました。
最初はその強烈なキャラクターや、テンポのよい展開とコミカルさを楽しめていたんですが、話が進むにつれジュヨンのダメさ加減にあきれたり、ダンジの姉のゲスさ加減に腹が立ったりと思った以上に暗く重いものになってしまいます。
最後にはジュヨンがいい人に成長したり、ダンジと和解することは予想が出来るのとはいえちょっとシリアス過ぎますよね。
それに、ジュヨンがこれまでしてきた最低な行動を考えると、最後に感動のシーンを持ってきたとしても帳消しには出来ませんでしたね。
そして、妊娠してしまった女の子に対する風当たりの強さ、特に大人たちの冷たさにはムカつきましたし、ラストの大団円も無理矢理な感じがしました。
まとめ:前半は笑えて後半は考えさせられるという社会派コメディ!
シングルマザーや若い妊婦に対する風当たりの強さはこれがリアルなのかもしれませんが、もう少し少女に優しくしてくれる第三者が居てもよかったのでは?と思ってしまい悲しくなりました。