2013年ベストカップル賞も受賞したチュウォン×ムン・チェウォンが贈るハートウォーミング・ラブストーリー。
アメリカでリメイクされ、好評につきシーズン2の制作も決定。
日本でも山崎賢人主演でリメイクされました。
キャスト、あらすじや見どころ、OST情報、実話かどうか、感想をまとめました。
(トップ画像公式ページより)
グッドドクター原作のキャスト・視聴率
全20話
放送年度(2013年8月から韓国で放送)
最高視聴率 21.5%
平均視聴率 17.4%
演出:キ・ミンス
脚本:パク・ジェボム
【パク・シオン役】チュウォン
【チャ・ユンソ役】ムン・チェウォン
【キム・ドハン役】チュ・サンウク
【ユ・チェギョン役】キム・ミンソ
【ハン・ジヌク役】キム・ヨングァン
【チェ・ウソク役】チョン・ホジン
本作は韓国の地上波ドラマとして初めてアメリカでリメイクが決まった作品です。
2017年のアメリカに続き、2018年には日本でもリメイクされるなど世界に通用する内容の作品。
高い評価を獲得した本作は、2013年のKBS演技大賞において、チュウォンの最優秀男優賞など4冠やベストカップル賞など多数獲得し、第50回百想芸術大賞TV作品賞ドラマ部門賞や、世界の3大TV賞とも呼ばれる バンフテレビ祭りでロッキー賞も受賞しています。
グッドドクター原作のあらすじ
天才的暗記能力と空間認識能力をもつ〈サヴァン症候群〉の青年パク・シオンは、幼い頃に出会った医師チェ・ウソクにその才能を見出され、医師の道を目指す。だが、病歴が問題視されたシオンは専門医国家試験で不合格処分となる。合格を認めてもらうため、ウソクが病院院長を務めるソンウォン大学病院で医師としての能力が検証されることになる。例のないことに医師たちは不安を抱くが、シオンが偶然遭遇した事故現場での応急処置をする動画がネットで話題となり、小児外科のレジデントとして特別採用することに。小児外科副教授で、ウソクの弟子でもあるキム・ドハンは、自分の科にシオンが来ることに納得がいかないが、恩師で信頼を置くウソクに頼まれ、仕方なくシオンを受け入れる。
そんな中、病院の寮に入ったシオンは、酔って部屋を間違えて眠ってしまった小児外科フェローのチャ・ユンソと出会う。翌朝、目覚めて驚くユンソだが、一風変わったシオンに興味を抱く。その日からシオンの小児外科レジデントとしての日々が始まるが、患者を助けたい一心で無謀なことをし、初日から騒動を起こしてしまう。「トラブルメーカー」の烙印を押され、周囲から厳しい目で見られるシオンだが、小児外科医になるという夢を叶えるべく、日々奮闘していく。しかし一方で、病院内にはシオンを利用し、病院院長のウソクを失脚させようとする動きがあり…。
http://www.bsfuji.tv/gooddoctor/
グッドドクター原作のみどころ
医療ドラマと聞くと、皆さんはどんなものを想像するでしょうか?
シリアスな派閥争いや、天才医師を中心に描いたもの、病院内の人間ドラマを描いたものや、小児科や救命など部署にスポット当てたものなど様々なタイプがあり、同じ医療をテーマにしていてもサスペンス的なものから、ヒューマンドラマ、コメディタッチと色んなタイプの医療ドラマがあります。
では、本作はどのタイプの医療ドラマなのかというと、ハートウォーミングなラブストーリーであると言えます。
主人公シオンには天才的能力がありますが、ブラックジャック的なものではなく、生まれ持った病気に起因するもの。
そんなシオンが、医者としてどのように認められていくのか、そして自らの病気とも向き合って成長していく姿を描いた人間ドラマでもあります。
天才的能力で困難な手術を成功させるだけのドラマではなく、子供の様に純粋なシオンの姿に影響された人々の心温まる物語です。もちろん、派閥争いや医者同士の対立などの医療ドラマお馴染みのシーンもありますが、他のものと比べるとはるかに柔らかくなっています。
その他にも、シオンの悲しい過去の話や、シオンの出現で病院全体に起こる変化、そして病院で出会ったユンソとの恋など、医療ドラマでありながら病気を治すだけではない、見る者の心も癒してくれるヒーリング・ドラマなのです。
シオンのピュアで温かな視点から描かれるドラマは、実際の医療現場から見れば甘い話であるのかもしれません。しかしそんな童話の中の登場人物のようなシオンの優しさに触れ、周りもどんどん影響されていく展開は、ドロドロとした派閥争いや、辛い病気と戦うだけではない新たな医療ドラマともいえます。
このドラマの凄い点は、天才というキャラクターを奇抜に描かずごく自然に捉えているというところでしょうか。
周りには理解できない天才特有の行動や発言をさせたいところですが、そういうシーンをあえて排除することで想像のキャラクター感がしないのです。
あえて挙げるとするなら、子供が思ったことをすぐに口に出したりするように、シオンの言動も最初は浮いてしまいます。
しかし、それは周りの目を気にしたり損得勘定で動かないからであり、次第に周りも受け入れていくようになります。こんな、純粋で無垢なシオンを主役にすることで、とてもハートフルなドラマになっているのだと思います。
すべての医療ドラマを見たわけじゃないですが、私が今まで見た中で一番の作品かもしれません。
グッドドクター原作は実話なの?
結論から言うと実話を元にした作品ではありません。
韓国では実話かどうかの議論すら起こっていませんでした。ただ
「アメリカでは自閉症の人が弁護士や医者になることもある。アメリカでは実話だ」
という記事が”自閉症児と家族を支援する団体”によって発表されており、アメリカではありうる話だという内容でした。
グッドドクター原作の感想と評価・評判
日本でリメイクされると聞いたので、見始めたけど、めちゃ面白い!!#グッドドクター
最近リメイク多くねっ?笑 pic.twitter.com/7rvN5sYTSA
— 🐝まーる🐝 (@kaaaorumaaachan) 2018年5月28日
最後に
チュウォンとムン・チェウォンの演技力につきるドラマでした。
特殊な役どころの主人公を実に自然に演じたことで、このドラマの説得力が増すものとなり、純粋な主人公がほかの医師たちにも影響を与えていく存在として違和感なく見れます。
この主人公がいなければ、ただのいいドラマとして終わっていたかもしれません。主人公もユンソと出会ったことで、守られる子供のような存在から頼られる存在へと成長していく、そんな成長を描いた物語なのだと思います。
医者としての物語も重要ですが、このドラマが他の医療ドラマと違うのは「あたたかい人間ドラマ」が中心にあるからです。
ワザとらしくない演出、演技、控えめで純粋な恋など、ドラマを彩るものがすべて主張しすぎないところが、このドラマを傑作にしたのだと思います。