キム・ウビン初の単独主演作!
天才金庫破り、裏社会の大物、警察の三者が税関に隠された裏金1,500億ウォンを巡って対立する様を描いた犯罪アクション映画。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
技術者たち【韓国映画】キャスト一覧
2014年12月24日より韓国にて公開(日本公開日2015年11月28日)
上映時間:116分
観客動員数:200万人超え
監督:キム・ホンソン
「共謀者」
「逆謀 反乱の時代」
「メタモルフォーゼ 変身」など
脚本:キム・ヤンジュン
【ジヒョク役】キム・ウビン
金庫破りの天才で計画立案者。
【ジョンベ役】イ・ヒョヌ
天才ハッカー。
【グイン役】コ・チャンソク
ジヒョクの相棒で人材調達人。
【ウナ役】チョ・ユニ
アートギャラリー室長。
【チョ・デジン役】キム・ヨンチョル
裏社会の大物。
【イ室長役】イム・ジュファン
チョ・デジンの右腕。
本作は、「チング 永遠の絆」でスクリーンデビューしたキム・ウビンが、映画二作目にして初の単独主演を務めた犯罪アクション映画です。
監督はデビュー作「共謀者」で青龍映画賞新人賞を受賞したキム・ホンソンで、本作が二作目の監督作品となります。
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技術者たち【韓国映画】あらすじ
天才金庫破りのジヒョク(キムウビン)は、詐欺師としても有能で全ての計画を担うチームのリーダー。
そんなジヒョクの相棒で人材調達人のグイン(コチャンソク)と、天才ハッカーのジョンベ(イヒョヌ)はジヒョクと手を組んで宝石店を襲い、その手際の良さが話題となっていました。
そんな彼らの手腕に目をつけた裏社会の大物チョ社長は、入手した宝石強盗の証拠をちらつかせジヒョクたちをある計画に巻き込みます。
その計画とは、最高のセキュリティを誇る仁川税関に隠された裏金1,500億ウォンを強奪するという壮大なものでした。
しかし、金庫は世界最高レベルな上、しかも制限時間は40分しかないという過酷なもので・・・。
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技術者たち【韓国映画】みどころ
本作は、税関に隠された1,500億ウォンを制限時間40分以内に強奪するという過酷なミッションを描いた犯罪アクション映画です。
注目なのは主人公ジヒョクが天才金庫破りであると共に詐欺師としても有能だということ。本作と同様な作品でも主人公はイケメンでスタイリッシュというのが常でしたが、ジヒョクのように計画を立てて金庫も破り、その上話術も巧みというのはかなり稀で一人で何役もこなしてしまうんです。
この万能ぶりはキム・ウビンの見た目とスタイルがあってこそのものなので、ファンにとっては必見の作品と言えます。
そんな主人公以外にも、イ・ヒョヌ、イム・ジュファンといったタイプの違うイケメンもいて、男臭くない犯罪映画になっているのも特徴ですね。
そして本作の一番の魅力といえるのが、伏線を数多く散りばめた裏切りとどんでん返しのドラマ展開です!
天才キャラなはずの主人公は、冒頭であっさりと犯罪の証拠を捕まれてしまいますが、その裏に隠された計画や目的とは何なのか?そして、裏組織と警察を巻き込んだコンゲームの勝者は誰なのか?
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技術者たち【韓国映画】感想・評価
金庫破り、裏社会の大物、警察の三者による騙し合いゲーム。
いわゆるコンゲームと呼ばれるもので、韓国でも「10人の泥棒たち」「スウィンダラーズ」という映画がヒットしていますし、ハリウッドでは「オーシャンズ」シリーズや「スティング」など数多くの作品が作られてきました。
この手のジャンルが好きな人にとってはある程度楽しめると思うのですが、手の込んだ仕掛けが最初から計画していたものだったというのは無理がありますし、上記の作品の登場人物と比べるとキャラクターも魅力的には感じませんでした。
仲間内で裏切るのは想定内だとしても、それまでに親密さが伺えるシーンなどがあまり描かれていないので驚きがないんですよね。
個人的には「10人の泥棒たち」が大好きたったので、それと比べてしまうとどうしても物足りなく感じてしまいました。
物語のラストは痛快に終わるものの、それまでの展開はシリアス寄りなので急にテイストが変わったなぁと違和感がありましたし、ラストでそうくるのなら最初からもっと笑いやドタバタがあっても良かったですよね。
さらに、種明かしに割かれる尺も短いのでもう少し説明して欲しかったですし、キャラクターの背景についての描写も少なかったように思います。
まとめ:この手のジャンルには名作が数多くあることもあって辛口になってしまいましたが、洒落た犯罪エンタメとしては見やすいタイプの作品だと思います。
ただ犯罪のプロフェッショナルを”技術者たち”と呼ぶタイトルはちょっと分かりにくいですね!
最後に
※以下ネタバレを含みますので注意!
ある犯罪の証拠を捕まれたことで主人公たちは裏社会の大物に協力するはめになり、その時点から主人公の計画の一部だったというのが本作の醍醐味となります。
コンゲームとしてはトリックに凝った作品ではあるものの、主人公が裏社会の大物に復讐するために全て計画していたというのはかなり無理がありますし、到底準備出来ないだろうというものも数多くあるんですよね。
それでも、それらが実現したとしてもおかしくはないと思わせる説得力があればよかったと思います。
しかし残念ながらそれは感じられませんでした。
結局はラストでポップに締め括るのならば、復讐よりもエンタメ要素をもっと盛り込んだ方がバランスは良かったと思います!