「愛なしで結婚だけして差し上げます」
契約結婚を職業とする結婚マスターと、職業柄既婚である必要があるシングル男性たちとの日替わり契約結婚ドラマ「月水金火木土」。
パクミニョン×コギョンピョ×キムジェヨン主演の期待の新ドラマです。
キャスト、相関図、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
月水金火木土【韓国ドラマ】キャスト相関図
全16話
放送年度 2022年9月21日~11月10日予定
演出:ナム・ソンウ
「コンデインターン」
脚本:ハ・グダム
【チェ・サンウン役】パク・ミニョン
シングル男性のための契約結婚マスター
【チョン・ジホ役】コ・ギョンピョ
月水金で結婚契約している長期顧客
【カン・ヘジン役】キム・ジェヨン
火木土で新規に契約するスーパースター
【ウ・グァンナム役】カン・ヒョンソク
元夫・現在はルームメイト
【ユ・ミホ役】チン・ギョン
サンウンのビジネスパートナー
【ユ・ジョンハン役】キム・ヒョンモク
ヘジンのマネージャー
【カン・ソンジン役】オ・リュン
ヘジンの兄
カメオ出演
第1話のカメオ出演にアフタースクールのナナさんが出演することがわかっています。
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月水金火木土【韓国ドラマ】あらすじ
シングルだけど職業柄結婚が必要な顧客のために契約結婚を提供するシングルライフヘルパー、チェサンウン(パクミニョン)はそろそろ仕事を引退しようと、顧客の整理を始めた。
しかし彼女と5年も契約している月水金の長期顧客チョンジホ(コギョンピョ)との契約解除は簡単ではない。
5年も共にしながら何一つしらないミステリアスな顧客だが、なぜ何も話さないのか。
契約解除を一日、また一日と伸ばすサンウン。
一方ジホの上の階にスーパースター、カンヘジン(キムジェヨン)が引っ越してきて・・・
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月水金火木土キャストインタビュー
ロコクィーンとした名高いパクミニョンさんは出演を決めたことについて
「素材があまりに新鮮だった。他のシナリオを見ても、このキャラクターの残像が残った。自分がやらなくちゃと思った」
とのこと。前作「気象庁の人々」はオフィス物で、セリフも多く心理的な負担も多かったとか。
このドラマは台本を見て笑いながら楽しんで撮影したい、とのことでした。
韓流スター役を演じるキムジェヨンさんはこれまで暗い役が多く、明るい役のロマンチックコメディは初めてで、そんな役をやってみたかったんだそうです。
ミステリアスな雰囲気のジホ役を務めるコギョンピョさんは「嫉妬の化身」以来6年ぶりとなるロマンチックコメディです。
「このドラマのような契約結婚は今の時代はあり得る話だ。多くの方の思考や価値観がこんな話を受け入れられる時代になったし、自分も十分納得した」
と話しています。
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月水金火木土【韓国ドラマ】感想・評価
パク・ミニョンさんの七変化ぶりを堪能しつつ、現代の結婚感や親子関係についても考えさせられるラブコメディ。
同時に財閥の子供という立場の辛さも描かれていました!
“契約結婚(恋愛)”といえば韓国ラブコメではお決まりの設定ですが、本作の主人公はそんな契約結婚を職業にしているという異色のヒロインなんです。
この職業というのがネックで、結婚を催促する親から逃れるために仮の結婚相手を探していたり、同性愛を隠すために偽装結婚したりと、様々な理由から結婚する必要がある男性を手助けしているのであって、誰か一人と仕方がなく契約を結んでいるのではないというのがこれまでの契約ものとの違いなんです。
そういった事情があるからこそ曜日によって結婚相手が違うという状況もでき、これが一風変わった三角関係を作り出しています。
男女が出会い恋をして結ばれて終わるというのがロマンスの王道だとするなら、本作はそれを現代風にアップデートしたような作品で、結婚以前に恋愛そのものに興味がない主人公たちと、古い考えを子供に押し付ける親たちとの対立なども描かれます。
それが恋愛や結婚式を避ける現在の若者たちの状況を上手く表しており、お決まりな設定があっても新鮮味も感じる要因でした。
財閥の人間関係が複雑なのは今に始まったことではないですが、本作ではそんな堅苦しい環境から抜け出したい若者の姿が描かれています。
それに、子供の頃に愛情を与えてもらえなかったジホがどうやって前向きに幸せを求められるのかというのも気になるところで、積極性がないとこに最初はイライラさせられるも、幼少期には受けた心の傷のことを考えると仕方がないよなと思えるように・・・。
そして、あくまでも仕事として妻役を演じてきただけのヒロインも見た目に反して恋愛に関しては素人で、そんな初恋的な反応を見せるヒロインのギャップが可愛いと感じました。
そんな恋愛初心者のヒロインと感情を表現するのが下手なジホとのやりとりは、クスクス笑えたり見ていて微笑ましいもので、二人のエリートキャラがそんな純粋だからこそ面白いんですよね!
加えてユ・ミホという謎めいたキャラクターの存在も重要で、ヒロインの敵なのか、それとも実は心配しているのかよく分からない人物。
落ちぶれてもクールかつセレブに振る舞っているところが笑えたり、長年ヒロインを利用しているようで怖く思えたりと変な魅力がありました。
いつまでも政略結婚を勧めてくるのにはイラッとさせられますが、その真意がなかなか見えてこないのも面白いところかと。
さらに、ゲイであるクァンナムもユ・ミホに負けず劣らずの個性があり、ヒロインとユ・ミホの間に挟まれて困惑する姿がコミカルで、いうならば二人の強烈な女性の被害者。
最後に財閥の息子であることを隠しているカン・ヘジンは、唯一ヒロインの苦悩を理解できるキャラクターで、ヒロインを惑わすというよりも弟キャラ的な存在。
スターなのに一方的にヒロインに想いを寄せて空回りする感じが面白く、ジホやクァンナムとの変わったブロマンスもみどころとなりました。
ヒロインをめぐっての三角関係の行方のみならず、ヒロインとユ・ミホの関係が修復するのかというのも気になるところですが、ジホのトラウマやクァンナムのカミングアウト問題、ヒロインとヘジンの共通する悩みなど、ロマンス以外でも注目するところが多い作品でした。
ただ気になるところも幾つかあります。
それは序盤からのサスペンス匂わせ展開と、面白くなるまで時間がかかり過ぎということです。
男性主人公の職業は最初謎となっていますが、それを匂わせる展開として主人公が異常者のように描かれているんです。
その場面がコメディならまだしも、シリアスなものなので匂わせが過ぎると思いますね!
それに三角関係が成立するまでが意外に長いということ。
もっと早くコミカルな展開になるかと思っていたのですが、予想以上に家族とのしがらみや過去が重くのしかかってきてシリアスさの方が目立つ印象だったんですよね。
二人が想いを伝えあってからはラブコメとして面白くなってきて、初々しいイチャイチャぶりにニヤニヤさせられたり、ジホの妻として同僚たちと関わったりする展開はコミカルさ満点!
しかし同時に政略結婚話も裏で進行していったり、ジホの元妻ジウンも登場したりと中盤以降はシリアスさが増してきます。
同じ展開になるとしても、もっとドタバタコメディ感が出てくれた方が好みだったんですけど。。
財閥が出てくるだけあって家族関係はゴタゴタしており、その要素が前面に出てくると見ていてイライラさせられます。
しかも、ジウンも自己中な人物で、悪いタイプの弁護士というわけではないのですが、元夫の妻(つまりヒロイン)のことで文句を言ったり、自分への当てつけかと詰め寄ったりと、自分の方からジホを捨てたのに未だに執着している模様。
ユ・ミホも頑なにヒロインの政略結婚を諦めず、ヒロインはこういう人物だ!と決めつけているのもムカつきましたし、息子を利用して財閥内で生き残ろうとするヘジンの母親も最悪。
とにかくメインの3人の周りには金や権力に執着するものしかおらず、ジホの元妻も現在成功しているからこそ過去に執着している感じに思えました。この3人の変化を楽しむドラマでもあるんですけど。
ラブコメとして面白いですし、ヒロインの正体が露見して叩かれるのも予想されるものでしたが、結局は財閥のゴタゴタがドラマのクライマックスとなっていたのはガッカリでしたね。
その裏ではジホが人間的に成長し二人の仲も更に深まっていく過程が描かれており、その二人の変わり様にはニヤニヤさせられてばかりでした!ここ最高!!
願わくば財閥要素は無くして、契約結婚を仕事にしているヒロインを巡ってのサバイバルロマンス!というラブコメ作品でも良かったのでは??
まとめ:契約結婚(恋愛)といえば韓国ラブコメの定番設定ですが、本作はその契約者が二人いるというのが新鮮なドラマです。
ですが財閥間の政略結婚やそれに苦しむ子供たちについても描かれていて、前半のラブコメ展開と比べ後半は財閥が関わるシリアスな展開がメインとなってきます。個人的にはこの展開はあまり好みでなく、もっとラブコメ要素全開にしてほしかったですね!
ただ、パク・ミニョンさんの可愛さは近年で1番かも!!
最後に
ーーー*以下、ネタバレあり!ーーー
最初は本作の設定が「キム秘書はキム秘書はいったい、なぜ?」と似ているなと感じて見ていました。
契約関係ではないものの、ヒロインが仕事を辞めようとしたところで主人公とのロマンスがはじまるという流れは一緒で、ヒロインが完璧キャラというのも同様。
ただ、キム秘書〜と比べるとコミカルさは控えめで、財閥内部のイザコザを描くのが際立っているのは好みが割れるところかと。
ですが、財閥の子供としての苦悩や結婚するということについては本作の方が丁寧に描かれていて、ハマれば見応えはあるでしょう。
ただ、ラブコメメインで見たいなら財閥の後継者争いが関わるゴタゴタは余計ですし、財閥メインならもっと早くに対立する展開をはじめても良かったんじゃないですかね?
この辺がちょっと中途半端に感じたところです。
それでもサンウン、ジホ、ヘジン、ミホらがそれぞれ大切な人の為に自分を犠牲にしてでも事態を解決しようとする流れはとても良く、財閥のゲス男たちの目論見が崩れる展開も最高!
さらにジウンはサッパリとしたいい人になっていきますし、ミホの真意も分かりサンウンと和解、そしてヘジンの母やクァンナムの家族も理解を示すなど、細かいところまで行き届いたハッピーエンドになっていて大満足なラストでした!!