チョン・ヘイン×ク・ギョファン主演、キム・ソンギュン、ソン・ソック共演による人気シリーズの続編。
脱走兵追跡部隊D.P.の活躍と兵役の闇を描く!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。(トップ画像公式ページより)
DP脱走兵追跡官シーズン2キャスト一覧
Netflix全6話(シーズン1/6話·計12話)
放送期間:2023年7月28日よりNetflix独占配信
演出・脚本:ハン・ジュンヒ(ジュニ)
映画「コインロッカーの女」「スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班」
/ドラマ「D.P.-脱走兵追跡官」など
原作・脚本:キム・ボトン
(ウェブトゥーン『D.P. 犬の日』の作者)
【アン・ジュノ役】チョン・ヘイン
D.P配属の一等兵。
【ハン・ホヨル役】ク・ギョファン
ジュノの先輩で相棒。D.P所属の兵長。
【パク・ボムグ中士役】キム・ソンギュン
憲兵隊捜査課軍務離脱担当官。D.P.のリーダー。
【イム・ジソプ大尉役役】ソン・ソック
憲兵大将補佐官。ボムグの上官。
【ソ・ウン中領役】キム・ジヒョン
軍特別捜査団の副団長。
【グ・ジャウン准将役】チ・ジニ
陸軍本部法務室長で軍特別捜査団の団長。
【オ・ミヌ役】チョン・ソギョン
高等検察部 軍捜査官。准尉。
2022年第58回百想芸術大賞で作品賞・男性新人演技賞(ク・ギョファン)・男性助演演技賞(チョ・ヒョンチョル)を受賞した名作の続編。
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DP脱走兵追跡官シーズン2あらすじ
韓国陸軍の脱走兵追跡部隊D.P.配属の青年ジュノ(チョンヘイン)は、相棒のホヨル(クギョファン)と共に数多くの任務を遂行してきた。
その過程で脱走した兵士たちが抱える過酷な現実を知り、軍内部に蔓延する悪習を目の当たりにすることになる。
脱走兵が目の前で自殺する場面を目撃したことで軍病院で療養中だったホヨルは、復帰してジュノと再タッグを組み新たに起きた脱走兵を追跡することに。
しかし、その兵士は前回自殺した脱走兵の親友だった人物で、彼もまたイジメの対象にされていた。
そして親友が自殺したことで加害者である同僚兵士たちに銃を乱射してしまう。
二人の実情を知っていたジュノのホヨルは、脱走兵を殺そうとする軍本部より先に見つけ出そうとするのだが・・・。
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DP脱走兵追跡官シーズン2感想・評価
冒頭からイジメシーンの連続だったので、最初は見進めるのが苦痛でしたが、やはり期待を裏切らない面白さがありました!
ですが、韓国の軍隊の体制を描く展開は前作以上に胸クソ悪いもので、軍隊内でのイジメや悪習といったものはもちろん、それを知りながら改善しようとしない体制や隠蔽体質、印象操作に責任逃れ、そして家族を利用して射殺し、すべてを闇に葬り去ろうとする上層部の考えは人権侵害どころか暗殺としか思えませんでした。
軍隊内でのイジメは前シーズンで既に描かれているので正直もう見たくなかったですね。
まぁ、衝撃的なラストだった前シーズンの事件を解決させるには必要でしたけど。
それほど軍隊内でのイジメ問題は深刻で、軍隊内で起きる問題の殆どがこういうものなのかもしれませんが、やはり本作を見るのには前シーズン同様に覚悟が必要かもしれません。
前シーズンではイジメを傍観していた人々に問い掛けるような内容でしたが、本作ではそんな傍観者を生み出した軍隊の責任を問う内容になっていました。
持ち味であるコミカルな追走劇や、バディものとしての楽しさは薄まっていましたが、内容はより深いものになっていて兵役のない日本人でも共感し得る要素が随所に散りばめられていました。
それは過去の日本でも行われていた体罰や閉鎖的な組織体制というもの。
しかし、ムードメーカーのホヨルや、小悪党から仲間に成長したジソプの存在が暗い内容をマイルドにしてくれていて、悪しき慣習を変えようとしない上層部との対立が描かれます。
特にコ・ギョンピョが再登場してからの追走劇は前シーズンを通して見ても一番の盛り上がりようで、それまで少し地味に感じたジュノの活躍が際立ってきます。
ただ、終盤に盛り上がるといっても軍の汚点を隠すために脅しをかけたり罠にはめたりするというもので、内容的には財閥の不正を暴くドラマと何ら変わりませんでした。
それが定石だとしても、もう少し捻りが欲しかったですね。
前作同様に軍隊内でのイジメや悪習について描かれており、見ていて辛くなったりムカムカすることもありましたが、ピックアップされた全ての登場人物は逃げるしか選択肢がなかった弱者でした。
韓国の行き過ぎた上下関係と軍隊ならではの閉塞感、性的少数者への差別など、軍隊の問題だけでなく現代社会の様々な問題についても考えさせられる名作です!
最後に
それにしてもD.P.はとても辛い役職ですね。
憲兵は軍隊内の警察的存在であり、その中でD.P.は脱走兵を捕まえるという特別な立場にあるのですが、仲間たちから敬われたり恐れられるのではなく、からかわれたり楽してるとバカにされるハズレの部署という印象がありました。
つまり、仲間を捕まえに行くというヨゴレ役を押し付けられている感じで、ジュノにしたって何の知識も経験もないところからいきなり猟犬にさせられるんです。
しかも、脱走兵のほとんどはイジメの被害者たちですから、それを連れ戻すという役なのも辛いですよね。。。
もし続編があるのなら、イジメ以外の理由で脱走した人物たち中心のドラマにして欲しいですね!
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