チャンシルさんには福が多いね【韓国映画】キャスト・感想

韓国映画チャンシルさんには福が多いね

家なし、男なし、仕事なしのアラフォー女性が、新たに再出発するまでの過程をちょっとの笑と涙で描いオフビートコメディ!

キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

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目次

チャンシルさんには福が多いねキャスト一覧

2020年3月5日韓国にて公開(日本公開日2021年1月8日)

上映時間:95分

監督・脚本:キム・チョヒ

【イ・チャンシル役】カン・マルグム
映画プロデューサー。

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【おばあさん役】ユン・ヨジュン
大家。

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【自分はレスリー・チャンだと言い張る男役】キム・ヨンミン
白いランニング&トランクス姿で現れる謎の男。幽霊(?)。

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【ソフィー役】ユン・スンア
女優。

【キム・ヨン役】ペ・ユラム
フランス語の先生。短編映画監督。

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【チ・ミョンス役】ソ・サンウォン
映画監督。

国際映画祭の常連として知られるホン・サンス監督。

そのホン・サンス作品のプロデューサーを務めてきたのが本作の監督であるキム・チョヒで、これが長編デビュー作となります。

本作は、国内の映画祭において監督賞・脚本賞・演技賞(カン・マルグム)などを多数受賞しています。

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チャンシルさんには福が多いねあらすじ

仕事一筋でやってきたチャンシルさん(カンマルグム)は、長年一緒に仕事をしてきた監督が急死したことで、映画プロデューサーとしての仕事を失ってしまいます。

映画に全てを捧げてきた彼女には、恋人も子供も家すらなく、仕方無く知己の女優ソフィー(ユンスンア)のもとで家政婦をしながら、風変わりなおばあさんが大家の手狭な部屋で暮らすことになります。

そんな中、ソフィーにフランス語を教えている男性のことが気になり出したチャンシル。

さらに、引っ越した部屋には彼女にしか見えない、自称レスリー・チャンの幽霊(?)が現れ・・・。

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チャンシルさんには福が多いねみどころ

世界的に有名なホン・サンス監督のもとでプロデューサーを務めてきたキム・チョヒが自身の体験を投影して描いた作品。

仕事一筋だったことが仇となり、その仕事を失なったとき自分はどうしたらいいのか分からなくなる。

こういった問題は定年を迎えた方によくある事かもしれませんが、本作では映画プロデューサーという特殊な仕事をしていたがゆえに戸惑うことなる主人公の姿が描かれています。

そんな彼女の前に恋の予感が訪れるのですが、これは本当に恋心なのか、それともただ寂しいだけなのか、そんなことすら分からない彼女は自分が本当にしたいことを探し始めます。

彼女にとって幸せとは何なのか?

身近なものや小さなことにこそ福があると再認識させてくれます。

ユニークなキャラクターたちによる心温まる笑いと、主人公の周りにいる素敵な人々の存在は見るものを癒してくれます。

本作で高い評価を得たカン・マルグム、存在感抜群のユン・ヨジュン、そして謎のキャラクターだけど何か癒されるキム・ヨンミンなど、出演陣の飾らない演技が魅力の作品です!

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チャンシルさんには福が多いね感想・評価

皆さんはプロデューサーという仕事がどういうものか詳しく説明できますか?

音楽のプロデューサーなら、作詞作曲もしたり楽曲の方向性も決めたり、歌手を育てたり見出だしたりすることもあり、有名な人だとそのネームバリューで曲が売れることもあります。

では映画のプロデューサーだとどうでしょう?

映画には監督という絶対的な存在がいますし、人によっては脚本からキャスティングまで監督が担い、出演者よりも目立つ方もいます。

そんな映画にもプロデューサーはいるのですが、音楽のプロデューサーと比べるとどうしても裏方という印象が強くなります。

映画を製作するためにスポンサーを集めたり、お金や人の管理をしたり、監督の要望に答えるためにあれやこれやと手配したりと、撮影をスムーズに進行させるためには欠かせない重要な役割でありながら、一般的にはあまり認知されてないようなんです。

本作の主人公はそんな映画プロデューサーという仕事をしていて、長年支えてきた映画監督が急死したことから失職してしまいます。

本作は、プロデューサーとしての仕事ぶりを描いたものではなく、仕事だけが生き甲斐だったアラフォー女性の人生の転機について描いた作品なんです。

チャンシルさんは、監督が生きていた頃には彼女のことを誉めていた人からもそっぽを向かれてしまいます。

さらに、映画が評価されたのは監督の才能によるもので、あなたがやっていた仕事は誰でも出来るとまで言われてしまうのです。

彼女が携わっていた映画は大ヒットを飛ばすような大作ではなかったからか、仕事一筋にやって来た彼女の元に新しい仕事の依頼が来ることはありませんでした。

恋愛はもちろん結婚もせず、仕事を趣味として働いてきた彼女はとたんに人生の目標を失ってしまい、これまでやって来たことが間違っていたのではないかとまで思ってしまうんです。

そんな中で訪れる恋の予感や、周りからどう思われるか気にしてしまう姿に共感を覚え、大家さんの何気ない一言だったり、自分の妄想から生まれたであろうレスリー・チャンの存在に救われることに。

普通なら重苦しくなりそうなストーリーを、コミカルに描いているからこそ見ていて悲しくなりませんし、そこに希望を感じたんだと思います!

まとめ:クスクス笑って、ちょっと泣いて。

ホン・サンス監督と共に働いていた方だけあって、実にやり過ぎてない柔らかい作品だと思いました。

男なし子もなし、愛も去って青春はいずこ、だけどチャンシルさんには福がいっぱい。

人柄の良さが人を呼び寄せるということですね!

最後に

最後でチャンシルさんに明確な福が訪れるでも何かを成すわけでもないのですが、実にしっくりとくるラストでした。

つまりは「僕らの冒険はこれからも続く!」的な終わり方なんですが、映画プロデューサーから家政婦になっていたチャンシルさんが、また大好きな映画を仕事にしていこうと決心しただけでもハッピーエンドだと思いましたね。

大好きだった監督はいなくなったけれど、残された皆でまた映画を作ろう。

それが叶うかどうかなんて関係なく、実に微笑ましいラストだったと思います。

レスリー・チャンの幽霊(?)という飛び道具もありましたが、ストーリーを邪魔するでもキーマンになるでもなく、チャンシルさんの背中を押す存在だったというのはニクいですね!

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