カン・ハヌル、ハ・ジウォン、クォン・サンウ、コ・ドゥシム共演による感動の家族ドラマ!
余命宣告された祖母のために生き別れた孫のふりをすることになった無名俳優の姿を描く。
キャスト、あらすじ、感想、シーズン2などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
カーテンコール【韓国ドラマ】キャスト一覧
放送期間:2022年10月31日〜12月27日まで韓国KBS2で放送
平均視聴率:5.1%
最高視聴率:7.2%(初回)
演出:ユン・サンホ
「師任堂(サイムダン)、色の日記」
「風と雲と雨」
「王女ピョンガン 月に浮かぶ川」など
脚本:チョ・ソンゴル
「ポイントブランク 標的にされた男」
映画「ミッドナイト・ランナー」など
【ユ・ジェホン役】カン・ハヌル
孤児出身の無名俳優。グムスンの孫を演じる。
【パク・セヨン役】ハ・ジウォン
ホテル楽園の末娘で総支配人(GM)。
【チャ・グムスン役】コ・ドゥシム
国内屈指のホテルチェーン・ホテル楽園の設立者。
【ペ・ドンジェ役】クォン・サンウ
巨大財閥グループサムウの後継者。
【ソ・ユニ役】チョン・ジソ
無名の演劇俳優。ジェホンの妻役。
【チョン・サンチョル役】ソン・ドンイル
楽園ホテルの前支配人でありチャ・グムスンの右腕。
【リ・ムンソン役】ノ・サンヒョン
北朝鮮出身の密輸業者。
「椿の花咲く頃」で親子役を演じたカン・ハヌルとコ・ドゥシムが再共演!
2022KBS演技大賞では、カン・ハヌルとハ・ジウォンが最優秀賞とベストカップル賞を受賞した他、計6冠獲得しています。
ちなみに、コ・ドゥシムとクォン・サンウにキャストが決定するまでは、ユン・ヨジョンとチョン・ヘインが出演検討中だったそうです。
カーテンコール【韓国ドラマ】あらすじ
北朝鮮で生まれ、南へやって来る過程で家族と生き別れになったチャ・グムスン(コドゥシム)。
彼女は戦争の痛みを抱える人々の安息所に場所を作りたいという気持ちで楽園ホテルを設立した。
韓国で新たな家庭を築き、ホテル事業も成功し韓国最高のホテルチェーンへと成長させたグムスンだったが、彼女が北に残した家族のことを忘れることはなかった。
2000年の離散家族再会で北に残した息子と孫に再会したのだが、毎年行われるそれ以降の離散家族再会の場で北の家族たちと会えなくなり、消息も分からなくなってしまう。
70代に韓国で再婚した夫が先立ち、80代に息子夫婦を不意の事故で亡くしたグムスンは、南に残った3人の孫たちが最後の家族だった。
そして90代になったグムスンは、余命3ヶ月という宣告をされてしまう。
そんなグムスンを横目に、2人の孫はホテル売却を目論み、末娘のセヨンだけが売却に反対していた。
一方、無名俳優のジェホン(カンハヌル)のもとに訪問者がやって来てある依頼をしていく。
それは、グムスンの為に消息不明となった孫のふりをして欲しいというもので…。
カーテンコール【韓国ドラマ】感想・評価
朝の連続テレビ小説でやりそうなテーマに、孫のふりをするというエンタメ要素を加えた家族ドラマ。
まず目についたのはキャストが豪華なこと!
しかも演技派がズラッと揃っているので演技大賞6冠という結果も頷けますが、それが演技に関するものばかりで演出や脚本面では受賞していないというのがドラマの評価に表れているかもしれません。
本作の良い点を挙げるなら家族ドラマの王道をしっかり抑えているということ!
家族と生き別れてるという韓国ドラマお馴染みの設定をはじめ、そんな悲しい過去がありながらも国内屈指のホテルチェーンを作り上げたという成り上がりぶり、そして後継者問題や南北問題など、韓国ドラマ王道の展開になっています。
特に物珍しい設定も展開もありませんが、奇をてらっていないからこそ家族ドラマに集中できますし、過度に刺激的なシーンもないので幅広い方が楽しめます。
これは俳優陣の演技力の高さを堪能するにはぴったりの内容と言えますかね。
ですが、最近のドラマと比べると設定は古臭いですし、ひねりがないのでどこか既視感もあります。
何よりスローテンポでおばあさんの苦労話を聞かされるので、どう考えても若者向けの作品とは言えないですよね。
家族について考えさせられることは間違いないですが、あまりにもいい人たちばかりでとてもリアリティがあるとは思えないんですよね…。
「あんなに怪しいのに疑わないのはおかしい!」という展開もあり、都合良くいい人に見せている感が拭えませんでした。
別人のふりをして騙すという設定はこれまで数多くの作品で使われてきた鉄板ネタです。
何度も使われるということで面白い設定なのは間違いないのですが、それゆえに先が読めるという欠点もあります。
そして、超豪華キャストを起用しているのにその人を起用する明確な理由が見えてこず、キャストの個性を活かせていないだけでなくキャラクターとしても際立っているとは思えませんでした。
しかも、ゆっくりと家族について描く作品なのにキャラクターのその後がキッチリ描かれていないというのは本作の持ち味を活かせていないと思いましたね…。
まとめ:ある家族の歴史を描いたとも言える感動のドラマなんですが、豪華キャストを起用しながらも各登場人物について深堀りされてい無いのは残念でした!
一見、感動の家族ドラマという印象がありますが、実際は序盤の生き別れシーン以上にインパクトのある展開はなく、全体的にメリハリのないドラマという印象になってしまいました。キャストの無駄遣い!?
カーテンコールシーズン2はある?
韓国サイトで調べましたが、何の情報もありませんでした。
各所に匂わせ設定が散りばめられていたのに、期待して見ていても結局何もなかった、何も起こらなかったというパターンが多くガッカリさせられることに…。
あえて、いわゆるドラマ的な展開を封印したのかもしれませんが、散々韓国ドラマを見てきたものからすれば刺激が足りないとしか思えませんでした。
人生山あり谷ありのはずなのに、皆いい人で悪いことも起こらないというのは違和感があります。
過去に色々あったはずなのに描いていないだけとか!?
そう考えると、本来16話で描ききれるドラマじゃないんですよね。
このキャスティングで長編ドラマは無理だと思いますが、本来なら各キャラクターについて丁寧に描いたほうが面白いですし深みも増します。
過去のストーリー、各キャラクターごとのエピソード、ホテル売却問題になど、広げようと思えばいくらでも広がりますからシーズン2があってもおかしくありません。
とはいえ、ラストは感動の大団円という感じで締めくくられているので続編は難しそうですし、そもそも視聴率がイマイチなので当然無理ですよね。。。