キム・サンジュン×パク・ヘジン×マ・ドンソク×チョ・ドンヒョク×カン・イェウォンという豪華共演で贈る、韓国OCNチャンネルで歴代1位の視聴率を獲得したサスペンスドラマ!
キャスト・あらすじ・感想・見どころなどをまとめました。
バッドガイズ【韓国ドラマ】キャスト一覧
原題:悪いやつら
全11話平均視聴率:3.7%
最高視聴率:4.128%
放送年度2014年10月から韓国で放送(ケーブルテレビOCN)
演出:キム・ジョンミン
脚本:ハン・ジョンフン
【オ・グタク役】キム・サンジュン
【イ・ジョンムン役】パク・ヘジン
【パク・ウンチョル役】マ・ドンソク
【チョン・テス役】チョ・ドンヒョク
【ユ・ミヨン役】カン・イェウォン
【ナム・グヒョン役】カン・シニル
バッドガイズ【韓国ドラマ】あらすじ
警察庁長官のナム・グヒョン(カンシニル)は、刑事である息子が犯人追跡中に殺され怒りに震えていました。
その事件とは、雨の日に女性ばかりを狙った連続殺人事件で、息子はその担当刑事だったのです。
すでに8人もの犠牲者を出しながらも犯人を逮捕出来ずにいて、ナム・グヒョンは事件解決のため停職中で”狂犬”の異名で知られたオ・グタク刑事(キムサンジュン)に復職し事件を解決して欲しいと持ち掛けます。
グタクは最初は断るものの、事件を解決するために3人の凶悪犯たちに捜査を協力させることを条件に引き受けることに。
グタクの相棒となったユ・ミヨン警(カンイェウォン)は、暴力団員のパク・ウンチョル(マドンソク)、殺し屋のチョン・テス(チョドンヒョク)、連続殺人犯のイ・ジョンムン(パクヘジン)の3人を刑務所から出所させ、刑事と犯罪者たちによる異色の捜査チームが結成されることになります。
彼等の特色を活かし犯罪捜査を進めて行くのですが、その捜査方法は法を無視したもので・・・。
バッドガイズ【韓国ドラマ】みどころ
物語の設定自体は実際にはあり得ないものですが、犯罪捜査のために囚人に協力させるというのはこれまでにもよく使われてきたもので、細かいことは気にせずエンターテイメントとして楽しむべきドラマです。
事件の内容はエグいものが多く、とんでもない事件ばかり起こるんですが、それは犯罪者に捜査を手伝わせるだけあって当然のこと。
しかし、キャラクターの魅力満載でエンターテイメント要素満載な展開があるため意外と見やすいと思います。
ただ、普段からサスペンスドラマが苦手な人にはちょっとヘビーかもしれないのでご注意を!
キム・サンジュンの刑事とは到底思えない極悪な表情は本作の見どころでもあり、しかし回想シーンでの娘とのやり取りは明るくユーモアもあるもので、そこから何があって現在の暗さになったのかが気になるところ。
パク・ヘジンは知的でクールな役回りで、瞬きもせずまっすぐ見つめてくる目が怖さを倍増させています。
『チーズ~』の時もそうでしたが、何を考えてるのか分からないというのは恐ろしいですね。
マ・ドンソクは見た通り力で押し通すタイプのキャラクターで、本作でもその筋肉ダルマっぷりは健在!
チンピラをアゴで使ったり、真っ向からぶつかったりとすぐに手が出るタイプなのに、腐った悪人は許せないという登場人物の中で一番の愛されキャラ。
チョ・ドンヒョクは殺し屋だけあってテクニックで見せるタイプ。
格闘シーンでの多彩さは随一で一番強いのはやはりこの人でしょう。そんな彼が訳ありの女性を気に描けるのは吉と出るか凶と出るか気になるところです。
カン・イェウォンは美人さんだけどヒステリックなところもあり、この人にも何かしらの事情があるのでしょうか。
サスペンスドラマである前にそれぞれにキャラが立っていて、それが魅力でもあるのが本作。
当初はチームでありながら其々が別々に行動し、捜査方法もキャラクターに合ったものだったりと通常の刑事物とは全く違った展開を見せます。
各人過去に傷を抱えていてそれを紐解いていくドラマでもあり、悪をもって悪を制すという骨太なサスペンスエンターテイメント作品となっています!
バッドガイズ【韓国ドラマ】感想と評価・評判
このドラマの面白いところは、細かい設定に凝ったり社会問題や情勢を”反映していない!”というところにあります。
事実に基づくものだったり、メッセージが込められているものではなく、完全に創作物と分かるのが強みだと思います。
その他の韓国ドラマや映画で描かれるサスペンスものは殆どが”反映している”もので、そこに恋愛要素を入れたり、刑事ではなく検事にしたり弁護士にしたりとアレンジを加えたものが多い中で、本作はエンターテイメントに特化することに注力した作品になっています!
あくまでも作品を面白くすることに力を入れているため矛盾や突っ込みどころもあるんですが、そんな事は気にせず楽しめるというのがいいところだと思うんです。
凶悪犯を捜査に参加させることも、法を無視して力ずくで解決させることも実際にはあり得ませんが、その方が盛り上がりその方が面白いからやってるというのが潔いですね。
もちろんスタイリッシュで知的な推理ドラマや、証拠を積み重ねてやっと犯人を逮捕するドラマも面白いのですが、最近のサスペンスはそんなテイストのものが増えすぎて飽きはじめているのも事実。
何だかんだと色々捜査した結果、最後は見落としてた証拠映像を発見して解決したり、色んなところから圧力が掛かってどうにもならず、奥の手としてネットで国民を煽ってみたりと、映像とネットで最後は解決!みたいな事が多く「またかぁ~」と思ってしまうんですよね。
犯人が分かっていても権力者に邪魔されるとか、証拠を潰されるといったパターンが多過ぎて、本作のような”捜査令状なんて取らない”、”暴力で吐かせる”、”拳銃も躊躇せず発砲”というのは、最近の見ていてフラストレーションが貯まる犯罪ドラマが多い中で逆に新鮮に映ったんです!
じゃあ本作は日本で言うところの70年代や80年代の刑事ドラマのようなテイストなのかといえばそうではなく、しっかりとした設定や世界観もありつつ実際には刑事が出来ないであろう事をやってくれる作品と言えばいいのでしょうか。
ドラマ内で起こる事件は凄惨なものが多くエグいシーンも多いのですが、そんな事をする悪人に対して悪人で対処するというのが面白く、色んなしがらみから解放されているというのが爽快なんです。
悪人を逮捕するも数年で出てくるとか、悪人といえども暴力をふるえば訴えられる、とかいう事を気にせずドカドカやってくれるのが見ていて気持ちいいんですよね。
みどころでも書いたようにキャラクターも魅力的で、主人公のグタクも一見悪人を心底憎んでるように見えて、ミヨンに対して「人間らしく扱え」と怒ってくれたりと犯罪者の更正を後押しするようなところもあり、根は優しいというのが見えて嬉しくなりました。
事件解決のために集められた犯罪者たちにも意外な繋がりがあったり、刑事も含め其々に複雑な事情を抱えていたりと、ただ悪人退治するだけのドラマではなく、色々な伏線が用意されているのも面白いところですね。
まとめ:キャラクターの魅力と斬新な捜査方法で悪人退治をするエンターテイメントに特化した犯罪ドラマ!
最後に
作中で起こる犯罪がかなりエグいので見る人を選ぶ作品と言えますが、普通に捜査しては解決までの時間がかかりすぎる事件や、あまりにも凶悪な事件を、悪人を使って”金で雇うのではなく刑期を短くすることを条件”に悪人を退治させるというのが面白い!
アメリカのテレビドラマの様なある意味振り切った作品を韓国で作ったということに敬意を表したいです。
悪人をボコボコにする、とにかく痛め付けるというのは、逮捕して終わりな刑事ドラマよりも見ていて気が晴れますね!