OCNドラマ歴代最高視聴率を記録!
ヒーローアクションと泣ける家族ドラマが見事に融合した悪霊退治エンターテインメント。
シーズン2の制作も決定!!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
悪霊狩猟団: カウンターズキャスト一覧
原題:驚異的な噂
Netflix全16話
平均視聴率:7.86%
最高視聴率:11.9%
放送期間:2020年11月28日~翌年1月24日まで韓国OCNで放送
演出:ユ・ソンドン
「ヴァンパイア検事2」
脚本:ヨ・ジナ(12話まで)
ユ・ソンドン(13話)
キム・セボム(14から16話)
【ソ・ムン役】チョ・ビョンギュ
正義感の強い高校生。両親を交通事故で亡くし片足に障害を負う。
【カ・モタク役】ユ・ジュンサン
記憶を失った元刑事。悪霊狩猟集団カウンターのメンバー。怪力。
【ト・ハナ役】キム・セジョン(元gugudan)
カウンターのメンバー。悪霊感知能力とサイコメトリー能力に優れている。
【チュ・メオク役】ヨム・ヘラン
カウンターのリーダー。治癒能力に優れている。
【チェ・ジャンムル役】アン・ソクファン
カウンターの経理担当。韓国トップ企業ジャンムル流通の会長。
【ウィゲン役】ムン・スク
魂を取り締まるこの世とあの世の境目”窿(ユン)”にいるソ・ムンのパートナー。
【キム・ギラン役】キム・ソラ
窿(ユン)にいるカ・モタクのパートナー。
【クォン・スホ役】イ・チャンヒョン
窿(ユン)にいるチュ・メオクのパートナー。
【キム・ジョンヨン役】チェ・ユニョン
刑事。モタクの過去を知る。
【チ・チョンシン役】イ・ホンネ
悪霊の宿主。孤児院育ちで殺しを請け負ってきた。
【シン・ミョンフィ役】チェ・グァンイル
チュンジン市長。
韓国のウェブ漫画「驚異的な噂」をドラマ化したケーブルテレビドラマ作品。
初回視聴率は2.7%でしたが、最終回にはOCNチャンネルのオリジナルドラマ史上最高視聴率となる11.9%を記録し、早々とシーズン2の制作も決定しています。
主演は大ヒットドラマ「SKYキャッスル」で注目を浴びたチョ・ビョンギュさん。
見た目からは高校生と言われても違和感ないほど童顔な俳優さんですが、実年齢は24歳だというから驚き!本作では弱々しい印象だった高校生が、カウンターとなることで肉体的のみならず精神的にも成長していく様を見事に表現しています。
そんな主人公の兄貴的役柄モタクを演じるのは、大ヒットドラマ「棚ぼたのあなた」で知られるユ・ジュンサンさん。当初は主人公に対して否定的な立場でしたが、徐々に歳の離れた友人や親子のような関係性を築いていきます。
カウンターの中で一番クールで謎多きキャラクター・ハナを演じるのは、アイドルグループI.O.I、gugudanのメンバーとして活動し、グループ解散後はソロデビューもしているキム・セジョンさん。音楽活動以外にもバラエティに多数出演したり、俳優としても学校シリーズ「恋するレモネード」で主演するなどマルチな活躍を見せています。
そしてカウンターのリーダーでお母さん的立ち位置のメオクを演じるのは、数多くの作品に出演し名バイプレイヤーとしてお馴染みのヨム・ヘランさん。他の作品では嫌なおばさんや子悪党を演じているイメージがありますが、本作では自らを犠牲にして名嘉真たちを守る献身的なキャラクターに扮しています。
更に、ヨム・ヘランさんと同様に悪役イメージの強いアン・ソクファンさんは、韓国ドラマにおいての会長のイメージを覆すポップなキャラクターを演じています。
特別出演陣も豪華で、チョン・ソクホさん、ソン・ヨウンさん、イ・ソンビンさん、ソン・ホジュンさん、イム・ジギュさんらがピンポイントながらも重要な役柄として登場しています。特別出演陣↓↓
OSTには、 出演者でもあるキム・セジョンさんのソロ曲「再会」をはじめ、「Close Your Eyes / ホン・イサク」「大丈夫/Dvwn」などがあります。
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悪霊狩猟団: カウンターズあらすじ
両親を交通事故により失い祖父母の元で育てられてきた少年ソ・ムン(チョビョンギュ)は、事故の影響により足が不自由で常に松葉杖が必要でした。
ある日、そんな彼に不思議な事が起こり、人知れず悪霊たちと戦っていた”カウンター”のメンバーにスカウトされることに。
カウンターとは、人間に寄生して殺人を犯す悪霊を退治するという任務を担っており、この世とあの世の境目”窿(ユン)”にいて魂を取り締まるパートナーにより命を授けられていました。
カウンターメンバーの、元刑事で力の強いカ・モタク(ユジュンサン)、感知とサイコメトリー能力に優れたト・ハナ(キムセジョン)、治癒能力を持つチュ・メオク(ヨムヘラン)の3人は、普段は人気のククス屋「姉貴麺屋」の従業員として働いていたのですが、彼らはいずれも昏睡状態経験者で死ぬことと引き換えにカンウターとなったという経緯がありました。
しかし、ソ・ムンのみは何故か健康な状態でパートナー・ウィゲン(ムンスク)が取り憑いていました。
元々はカウンターの一員であるチャン・チョルジュンのパートナーであったウィゲンでしたが、強い悪霊との戦いでチョルジュンが亡くなってしまい、後任を探してさ迷っていたウィゲンの前に高校生のソ・ムンが現れ取り憑くことになったのです。
それ以降、強い力と健康的な身体を手に入れたソ・ムンは、仲間たちと共に悪霊と戦うことになります。
そして、その戦いの中で両親の死に関する闇とも向き合うことになり・・・。
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悪霊狩猟団: カウンターズみどころ
本作は、カウンターと呼ばれる悪霊狩猟団の戦いを描いたアクションエンターテインメントドラマです。
普段は行列の出来るククス(韓国式そうめん)店の従業員として働き、悪霊を感知するとそれぞれの能力を活かして戦うというヒーローものの定番設定があり、カウンターのメンバーたちは皆死から生還した者たちという特徴があります。
しかし、主人公のみは健康な状態からカウンターとなっており、他のカウンター以上の潜在能力と彼のみが”地”と呼ばれる特殊な結界を呼ぶ能力を持っています。
しかし、主人公は高校生ということもあり、若さゆえの暴走や危うさも披露していて、そんな主人公の成長を他のカウンターメンバーたちが手助けすることになります。
本作には悪霊を退治するというオカルト要素以外にも、アクション、学園ドラマ、家族ドラマなど様々な要素が盛り込まれているのですが、主人公の成長や友情のドラマに、カウンターメンバーたちの過去にまつわるエピソード、そして主人公の両親の死に関連する謎を探っていく犯罪捜査ドラマという一面もあります。
更に、クセ強目のカンウターメンバーを筆頭に、カンウターの経理担当である大企業の会長や、ユンにいるパートナーたちや敵役である悪霊たち、悪霊以上に狡猾な権力者たちとそれに群がる人々など、個性的なキャラクターが多いのも本作の魅力の一つで、加えて主人公を温かく見守る家族たちや親友の存在も本作において重要な要素となっています!
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悪霊狩猟団: カウンターズ感想・評価
タイトルからはかなりB級な匂いが漂っていたんですが、いざ見てみると最高のエンターテインメント作品に仕上がっていました。
悪霊が悪人に憑りついて更に悪事を働き、それを捕まえるための能力を得た者たちとのバトルというヒーローもの要素と、学園内でのいじめやケンカという青春ドラマ要素、主人公たちにまつわる過去の事件を調べるという犯罪捜査要素に、政治腐敗や環境破壊問題、さらに友情や家族ドラマといったハートフル要素など、様々な要素が盛り込まれながらも上手くまとまっている点が最高でしたね。
悪人の設定や、事件の真相などについては特に珍しくはないのですが、そこに漫画チックなアクションや仲間たちの友情ドラマなどが加わることで、犯罪ドラマであると同時に上質なエンターテインメント作品になっているんですよね。
よくある犯罪ドラマとは違い、主人公たちがやられっぱなしになっていないのも良いですし、やられたら何倍にもして返している点も見ていて気持ちいいところ。
このように作品としては凄く楽しめたものの、ちょっとやり過ぎな点もありました。それは、出てくる悪人たちが常軌を逸しているということです。
学校の不良たちの傍若無人な振舞いをはじめ、韓国ドラマではお馴染みの警察の腐敗っぷりは最高クラスでしたし、外面のいい市長は悪事ばかり働き大統領になろうとしているなど、登場人物の大多数が極悪人という有り様。
この中には悪霊が人に憑りついて悪さをしている者もいるんですが、殆どはそうではないので見ていて呆れてしまいます。この設定はちょっと度が過ぎますね。
しかし、主人公側には韓国トップ企業の会長が味方にいるので、権力者からの圧力にある程度対抗できる点は良かったです。
贅沢を言えばもっと資金力を発揮してくれてもよかったですけど。
とはいえ、殆どの作品では権力者と持たざる者との対立図式になりがちなところを、そんな単純ケースになっていないのは意外と新鮮でしたね。
それに変に緻密なサスペンス仕立てにはせず、痛快なアクションとコミカルさが散りばめられているので、その他の犯罪ドラマよりは見やすくなっています。
あり得ないほど悪人だらけにしたことで、最初からフィクションだと分かって見れるのが良かったのかもしれませんね!
まとめ:悪霊よりも人間の方が恐ろしいと痛感させられる作品!
痛快な悪霊狩りアクションと犯罪捜査ドラマが上手く融合したエンターテインメントドラマです。感動要素もあるよ!!
最後に
OCNといえば「神のクイズ」を筆頭に、映画化もされた「 バッドガイズ 悪いやつら」、日本でリメイクもされた「ボイス」など、数多くの人気サスペンスシリーズを抱えています。
個人的にこの手のサスペンスドラマが好きだったのでかなりの本数を見て来てはいたんですが、あまりにも犯罪捜査ものばかり見ていると先読みが出来てしまい新作を見ても楽しめなくなっていました。
これは完全に私の問題で作品的には悪いわけではないのですが、そうはいっても新鮮さや驚きを求めてしまうんですよね。
そんな中登場したのがこれ!
これまでにも犯罪捜査に、タイムスリップ、オカルト、ファンタジーといった別要素を掛け合わせてものはあったのですが、本作はこれらの集大成といった作品なんです。
犯罪のアイデアや主人公の能力の高さで言えば「神のクイズ」に分がありますし、キャラクターのユニークさや設定の面白さでは「バッドガイズ」が上でしょうし、サスペンスとしての面白さやスリリングさでは「ボイス」を上回るのはなかなかないでしょう。
しかし、本作にはヒーローものとしてのエンターテインメント性や、友情や家族愛による感動のドラマなど、盛り込んだ全ての要素が上手く噛み合っているという特徴があります。
唯一、ラブロマンス面は控え目なんですが、他のサスペンスドラマと比べるとエグさは控え目ですし、主人公の成長ドラマとしても楽しめるので、普段サスペンスドラマを敬遠しがちな方でも見ることが出来ます!