悪人伝【韓国映画】キャスト・あらすじ・感想・評価・レビュー

韓国映画悪人伝

ハリウッドにも進出した人気俳優マ・ドンソク主演作!シルヴェスター・スタローン制作によるハリウッドリメイクも決定した犯罪アクション・エンターテイメント!!

キャスト、あらすじ、感想、評価、レビューなどをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

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目次

悪人伝【韓国映画】キャスト一覧

2019年5月15日韓国にて公開(日本公開日2020年7月17日)

観客動員数:300万人超え

上映時間:110分

監督、脚本:イ・ウォンテ

【チャン・ドンス役】マ・ドンソク
暴力団のボス。

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【チョン・テソク役】キム・ムヨル
警察の問題児。独自に連続殺人犯を追っている。

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【殺人鬼役】キム・ソンギュ
無差別連続殺人犯。

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本作は、世界100ヵ国を超える公開が決定、第72回カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門への出品、そしてシルヴェスター・スタローンによるハリウッドリメイクまで決定するなど、世界中から注目されていた作品です。

キム・ムヨルは、本作の役作りのために体重を15キロ増量し激しいアクションシーンに挑んだそうです。

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悪人伝【韓国映画】あらすじ

2005年の韓国。

世間では殺人事件がいくつも起きており、警察は犯人探しに奔走していました。

そんなある夜、運転中に後続車から追突された暴力団のボス チャン・ドンス(マドンソク)が何者かに襲われるという事件が起きます。

犯人からめった刺しにされながらも奇跡的に一命をとりとめたドンスでしたが、手下たちは対立する組織の犯行だと疑い襲撃してしまいます。

しかしドンスは同業者の犯行ではないと断言し、記憶を基に似顔絵を手配し手下たちと共に犯人探しをはじめます。

一方、警察の中で浮いた存在である刑事チョン・テソク(キムムヨル)は、一連の殺人事件が同一犯による連続殺人事件だとにらんでいたのですが、周りからは話を聞き入れて貰えず独断で捜査をしていました。

そんな中、悪名高いチャン・ドンスが何者かに刺され入院しているという情報を得て、一連の事件の唯一の生存者として犯人逮捕に協力するよう持ちかけます。

利害が一致したドンスとテソクは、どちらが先に犯人を捕まえられるかを競いながら協力体制を築くのですが・・・。

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悪人伝【韓国映画】みどころ

本作は、暴力団、警察、殺人犯の三つ巴の争いを描いた犯罪アクション映画です。

本作で一番のポイントとなるのが、連続殺人犯が襲った相手がよりにもよって暴力団のボスだったというところ!

それまでの犯行も無差別に行っていた犯人は、次に狙った相手が悪くナイフで刺しても車ではねても死なない不死身の男だったのです。

その上、粗暴な刑事とタッグまで組んでしまい、犯人は暴力団と警察という二つの組織を敵にまわしてしまいます。

しかし犯人は、こんな圧倒的不利な状況に陥ってもそれを楽しんでいるようでもあり、この犯人のキャラクターも本作の面白いところとなっています。

暴力団員を総動員して犯人探しに乗り出すボスをマ・ドンソク、警察の中で浮いた存在である刑事をキム・ムヨルが演じ、体を張った格闘シーンやカーチェイスなどを披露しています。

そして、犯人を演じるキム・ソンギュの怪しさ満載の演技力にも注目です。

無差別連続殺人という犯罪は恐ろしいものなんですが、そんな犯人を追う相手に暴力団が加わっていることで普通の犯罪捜査ものとは違った疾走感や爽快感があるのも特徴で、組織のしがらみや法律上の問題によるモヤモヤ感がないのも本作の魅力だと思います!

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悪人伝【韓国映画】感想・評価

コワモテなボス役のマ・ドンソク。

車を運転中いきなり後続車から追突される。怒ることもなく加害者を許すが背を向けて車に戻ろうとするところを背後から刺される。

その後応戦するも何度も刺され最後には車で跳ねられる。しかしマ・ドンソクは生きていた!

そこからマ・ドンソクの犯人への復讐劇が始まるのだ!!

暴力団のボスであるマ・ドンソクは手下を総動員して自分を襲った犯人を追う、しかも警察内で問題の多い粗暴な刑事と手を組んで連続殺人犯を追うんです。

犯人は無差別に人を襲い、ついにはヤクザのボスまで襲ってしまう、これだけ見ると犯人は襲う相手を間違えたおバカな奴だと思うかもしれませんが、大人数からの追跡を恐れてただ追われるだけでないのがこの犯人のイカれたところで、ヤクザの葬式にわざわざ乗り込んできたり、ヤクザ同士を争わせたり、警察も大々的に捜査をしているのに更に殺人を犯し続けたりと異常過ぎるんです。

綿密な計画の上で証拠を一切残さずに殺人を犯す、そんな多くのサスペンス登場するタイプの犯人ではないのですが、いつ死んでも構わないとでもいうような無謀な行動を取る姿が逆に恐ろしく、本作にエンタメ要素が無かったらスリラー/ホラー作品になっていたかもしれません。

刑事と悪人がタッグを組むという設定の作品はよくあるもので、従来の作品だと悪人が更正したり正義感に目覚めるなんてパターンになるところを、本作の場合には刑事の側が悪魔のような犯人を追う処罰するために犯罪に目をつむるという展開が多く、「あれだけ犯罪を犯しといて犯人に対する刑罰が軽すぎる!」といった視聴者のモヤモヤを晴らしてくれるような作りになっていたのも良かったですね。

特にラストの展開が秀逸で、マ・ドンソクの顔芸の真髄を垣間見ることが出来ます!

ただ、犯人の犯行動機が明確でないとか、あっさりと証拠の凶器が手に入ったり、一度見ただけの犯人の似顔絵が正確過ぎたりなどサスペンスとしては粗も多く、そんな細かいことは気にならないようなハチャメチャ感がもっとあると尚良かったですね。

まとめ:不死身のマ・ドンソクここにあり!キャラクター設定や展開がユニークで、犯罪映画なのに笑えたり痛々しいシーンでも楽しく見れたのが良かったですね。

ただ、サスペンスとしては粗も多いので、もっとハチャメチャな展開に寄せた方が更に面白かったかもしれません!!

最後に

近年のマドンソク主演作品でいうと、本作は「犯罪都市」や「無双の鉄拳」と似たタイプの犯罪アクションものなんですが、前者ほどの骨太さはなく後者ほどエンタメ性も高くないというどこか振り切れていない印象がありました。

ラストの展開やエンディングなどもスタイリッシュで、見終わった直後も面白かったという感想だったんですけど、その分細かいところが気になってしまい勿体なく感じてしまいました。

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