チソンが双子の兄弟を一人二役で演じ、ソ・ジヘ、イ・スギョン、ホ・ソンテらと共演したミステリードラマ。
検事とミステリー作家という兄弟が父親が殺された事件の真相に迫る!
キャスト、あらすじ、感想、シーズン2の有無などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
アダマス失われたダイヤキャスト一覧
Disney+全16話
放送期間:2022年7月27日〜9月15日まで韓国tvNで放送
平均視聴率:3.01%
最高視聴率:3.5%
演出:パク・スンウ
「W-君と僕の世界-」
「番人」「カイロス」(全て共同演出)など
脚本:チェ・テガン
【ハ・ウシン役】チソン
推理小説作家。双子の弟。本名ソン・ウシン。
【ソン・スヒョン役】チソン
中央地検特捜部検事。双子の兄。
【ウン・ヘス役】ソ・ジヘ
ヘソングループ長男の妻。
【キム・ソヒ役】イ・スギョン
政治社会部記者。
【チェ総括役】ホ・ソンテ
ヘソングループの邸宅総括責任者。
【イ・チーム長役】オ・デファン
ヘソングループ秘密組織チームAの首長。
【クォン会長役】イ・ギョンヨン
ヘソングループ会長。
【クォン執事役】ファン・ジョンミン
ヘソングループ邸宅の執事。
双子の兄弟を一人二役で演じたチソン主演作!
チソンとソ・ジヘが共演するのは「鉄の王 キム・スロ」以来、約12年ぶり。
特別出演として、事故により亡くなったヘソングループの次男役をアン・ボヒョンが演じています。
スポンサーリンク
アダマス失われたダイヤあらすじ
父親を殺された双子の兄弟スヒョンとウシン(チソン一人二役)は、22年後、検事と推理小説作家となり犯人は死刑囚となっていた。
しかし、母親が亡くなる際に遺した衝撃的な遺言を聞いたウシンは、“真犯人は別にいるのではないか?”という疑念を抱くようになる。
そして、父親を殺害した凶器“アダマス”という名のダイヤモンドの矢を手に入れるため、ヘソングループのクォン会長宅に回顧録代筆作家として潜入する。
一方、突然訪ねてきた政治社会部記者のソヒ(イスギョン)から父親を殺したとされる死刑囚が無実である可能性を聞かされた検事スヒョンは、事件の唯一の目撃者が偽証をした事実を知り、父親殺害事件の再捜査を始める。
それぞれのやり方で事件の真相に迫る二人だったが‥‥。
スポンサーリンク
アダマス失われたダイヤみどころ
検事と推理小説家というタイプの違う双子の兄弟が、巨大勢力が関わる22年前の殺人事件の真相に迫るミステリードラマ。
アダマスというダイヤの矢がキーアイテムとなる財閥の悪事を暴く作品で、財閥会長宅でのミステリー展開や、事件の証拠であるアダマスを何とかして持ち出そうとするクライムサスペンス要素、そして財閥の秘密組織チームAとのアクションなど、1つの事件から巨大な犯罪組織にたどり着く展開が描かれるスリリングな内容になっています。
みどころとなるのは主人公の双子という設定がどう活かされるのかということや、父親の殺人事件と財閥にどのような繋がりがあるのかということ。
さらに、個性豊かな執事やメイドたちと過ごす豪華な財閥宅内での生活や、財閥の闇を暴こうとする主人公たち以外の人達との協力なども見逃せません!
スポンサーリンク
アダマス失われたダイヤ感想・評価
ミステリーの王道設定を現代の韓国に持ち込んだのはいいけれど、大袈裟になりすぎてリアルさが全く感じられなかったという意味不明作。
つまりは海外作品で言うところの古びた洋館や、日本での地方の名士の屋形を舞台にするミステリー作品を韓国でも!とチャレンジしたような感じ。
そこに登場する金持ちや執事やメイドたちは変わった人ばかりで、そんな場所にひょんなことからやって来た主人公が秘密を暴くというお決まりのやつですね。
金田一耕助作品みたいに戦後が舞台とかなら、その土地ならでは風習や古いならわしが未だに色濃く残る閉ざされた場所として納得できますが、本作ではそんな違和感ある設定を現代でやっているので最初から悪目立ちしていて、この世界観に上手く入り込めませんでした。
政財界を牛耳る財閥の会長が関わる事件という設定がベタなのはさておき、現代において財閥の邸宅での人間関係が朝鮮時代かのようなものになっているとか、ウシンに仕事を依頼して邸宅に招いておいて執事が客を迎える態度でなく偉そうにしていたり、天空の目とかいうとんでもセキュリティがある場所なのに簡単に動き回れたり、口が軽くて聞き耳を立てやすかったりと天空の目なんて全く機能してないんです。
そもそも、そんな外部に知られてはならない情報や場所があるなら、別宅なりを用意してそこに閉じ込めるべきなのに、ウシンが内部をウロウロするのをジトッと監視するというのは本末転倒。
だいたい、主人公を双子にしたことと、このセキュリティはまったく関係ない!というのもよく分からず、「見た目が同じだから入れ替わったり、セキュリティをかいくぐれる」という意図があるわけじゃないんですよね。
だったら、双子という設定は視聴者が混乱するだけですよね?!
男女の兄妹でも、年の離れた兄弟でもよく、とにかく敵を外部と内部から攻撃出来る2人がいれば良かったんですから。
やっぱりこのセキュリティ設定は不必要でしたね‥。
そんなミステリーの舞台設定としてはおかしい所ばかりですし、それに加えてアダマスを盗むという展開や、お決まりの財閥内での権力闘争、検察、警察、報道などの財閥包囲網などがあり、財閥の秘密組織まで登場する。
一つ一つの設定や、殺し屋の女の子のキャラクターなどは面白いのですが、それがストーリー上で必要なのかと言われればそうでもない‥‥何が目的だったの??
初回の時点で主人公たちの父親を殺した真犯人は財閥関係者だとすぐに分かるので、そもそもの話ミステリーとして成立していなく、ミステリーっぽい設定をいつもの財閥の悪事を暴くというありきたりなドラマに利用しただけどに思えました。
唐突に人が死ぬパターンを多用したり、それが事件解決の糸口になっているわけでもないのも意味不明でした‥‥。
キャストも豪華だし概要だけ見ると面白そうだけど、見た目と中身が合ってなかったという残念作!
アダマスシーズン2はある?
開かれたような結末に対する視聴者の抗議が多かったそうで、謎の部分はシーズン2で明かされるのかと思いきや、そういった話が全くない状況です。
視聴者の反応次第で続編を作れるように、と意図した結末なのでしょうが視聴率2%台のドラマで続編というのは期待できないですよね・・・。
最後に
パッケージが派手なだけで中身が伴っていない!
本作を一言で表すならこんな感じでしょうか?凝ったミステリー設定も、見た目と中身にギャップのある殺し屋の女の子も、確かにドラマは派手にはなるけど必要ない。
1番問題なのは双子設定が意味ない!という点ですよ。
他の韓国作品にも当てはまることですが、プラスするばかりが良いのではなく、マイナスする方がまとまりが出て良くなることもあるということ。
会長宅でのアダマスを巡るミステリードラマのみで突き進んで欲しかったです!