イ・ミンギ×キム・ミニ共演で贈る、破局したカップルが巻き起こす壮絶な痴話喧嘩ラブコメディ!
キャスト、あらすじ、感想、みどころなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
恋愛の温度【韓国映画】キャスト一覧
2013年3月21日韓国で公開(日本では2014年4月5日公開)
上映時間:112分
観客動員数:約186万人
監督、脚本:ノ・ドク
女性監督ノ・ドクは長編デビュー作となる本作で、第16回上海国際映画祭新人監督コンペティション部門最優秀作品賞を受賞。
次作はチョ・ジョンソク主演の『造られた殺人』です
【イ・ドンヒ役】イ・ミンギ
主演のイ・ミンギはドラマ『頑張れ!クムスン』でデビューして以降、数多くの作品で主演をしてきました。新作は傑作映画をドラマ化した『ビューティー・インサイド』。
【チャン・ヨン役】キム・ミニ
ヒロイン役のキム・ミニは映画女優として絶大なる評価を得ていて、ホン・サンス監督作品をはじめ『火車HELPLESS』や、大ヒットしたパク・チャヌク監督作品『お嬢さん』などでも知られています。
【パク係長役】キム・ガンヒョン
主人公たちの同僚役に今や人気ドラマに欠かせない名脇役となったキム・ガンヒョン。彼の演じるパク係長が観客の笑いを誘うこととなります。
【ミン次長役】パク・ビョンウン
主人公二人の間に割り込んでくる男役には、近年大人気の俳優パク・ビョンウン。
イ・ミンギとは映画『その怪物』やドラマ『この恋は初めてだから』でも共演しており、プライベートでも二人で旅行に行くほど仲がいいそうです。
【ソン次長役】ラ・ミラン
【キム課長役】チェ・ムソン
ラ・ミランとチェ・ムソンはドラマ『応答せよ1988』でも共演していて、本作ではコミカルな大人の恋愛を見せてくれています。
【ヒョソン役】ハ・ヨンス
そして、ハ・ヨンスは本作がデビュー作であり、同年放送されたドラマ『モンスター』ではいきなりヒロインに起用されています。
恋愛の温度【韓国映画】あらすじ
同じ銀行に勤めるドンヒ(イミンギ)とヨン(キムミニ)が同僚たちに隠れて付き合いだしてかれこれ三年。
しかし、別れは突然訪れます。
ドンヒは荒れ、ヨンは泣き続けましたが、翌日にはまた同僚として顔を合わせることに。
それから二人の不毛な嫌がらせ合戦がはじまることになります。
パソコンを壊して送り付け、SNSで他人になりすましやり取りをし、別れた相手のクレジットカードで買い物をし、これまでに使ったお金を返すように迫るなど、二人のやり合いはどんどんエスカレートしていきます。
そしてこの修羅場は、職場の同僚や上司も巻き込まれて行くようになり・・・。
恋愛の温度【韓国映画】みどころ
本作は、恋人たち恋愛模様を描いた作品ですが、一般的な作品と違うのは別れたカップルの醜い争いだったり、中年男女による不倫劇であったりするところです。
それをドロドロとしたテイストで描くのではなく、コミカルに描いているのが最大の特徴となります!
一見するとドタバタコメディのように見えるんですが、同じ銀行の同僚ということもありそれまで内緒で付き合っていたとはいえ、別れてから巻き起こす二人の嫉妬や未練は周囲にとってはた迷惑なものとなります。
作品の冒頭で直ぐに別れるのがポイントで、それ以降の泥沼バトルがメインで描かれるんです。
注目なのは劇中に、「会社員の生活に関するドキュメンタリーを撮る」という設定を導入していること。
二人の取り繕ったインタビューや、実情を暴露する同僚たちなども映し出され、作品にユニークさをプラスしています。
さらに、同僚や上司などにユニークなキャラクターが多いため、別れたカップルの醜い争いを描いていても笑えるシーンが多いのでバランスがとれています。
ソン次長とキム課長のコミカルなエピソードにも注目です!
そして本作は、特別な濡れ場シーンや暴力シーンが無いのにもかかわらず19禁等級を受けた作品であり、それは主人公たちのやり取りが荒々しく扇動的な為なんだとか。
そういう意味でも恋愛経験豊富な大人にこそ見て欲しい作品と言えます。
恋愛の温度【韓国映画】 感想と評価・評判
個人的にはこの手のリアルな恋愛ドラマというのは好きなジャンルで、本作からはかつての邦画の匂いを感じました。
この恋人たちの会話劇を中心に展開される作風は、90年代から00年代にかけての邦画で見たようなテイストで、いい意味で韓国映画らしくありませんでした。
韓国の恋愛映画というと、どうしてもピュアな初恋のドラマや悲劇の死別ドラマなどのイメージがあり、本作のようなリアルな作品は珍しいと感じました。
しかし、世界的に見ると特に珍しいものではなく、ただ二人の強烈なやり取りは非常に韓国らしいというか、見る人によっては嫌な気分になってしまうかもしれません。
二人が別れた後のやり合いは見ていて笑えるものでしたが、その後の展開はよくあるもので、お互いが我慢していて・・・というのも驚きはありませんでした。
このやり合いが想像以上にいき過ぎていて、これを笑って見れるかどうかで作品の評価も変わってきます。
ただ、二人の同僚や上司たちのキャラクターが非常に良く、作品からシリアスさやドロドロとした感じがしないのはいいと思いました!
まとめ:これぞ自己投影型映画!このはた迷惑なやり合いを笑って見れるか、それとも辟易としてしまうかは人それぞれでしょう。単純なラブコメに飽きた人は是非。
最後に
この作品は、二人が付き合っていたときは周りに秘密にしていたのに、別れてからの方がお互いに執着するようになり、人前だろうと仕事中だろうとやり合ってしまうというのがポイント!
私はそれを笑って見る事が出来ましたが、社内恋愛で悩んだことがある人が見るとまた違って見えるんでしょうね。