イ・ドンウク主演の「九尾狐<クミホ>伝~不滅の愛~」の続編となるファンタジーアクションドラマ。
人間になるという望みを叶えた主人公が、永遠の愛を誓った恋人を残して1938年にタイムスリップ!?
キャスト、あらすじ、最終回結末の感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
九尾狐伝1938【韓国ドラマ】キャスト一覧
AmazonPrime全12話
放送期間:2023年5月6日~6月11日まで韓国tvNで放送
平均視聴率:6.15%
最高視聴率:8.0%(最終回)
演出:カン・シンヒョ
「相続者たち」
「パンドラ~小さな神の子供たち~」「九尾狐伝」など
脚本:ハン・ウリ
「パンドラ~小さな神の子供たち~」など
【イ・ヨン役】イ・ドンウク
九尾狐。人間を愛した元山神。
【イ・ラン役】キム・ボム
イ・ヨンの異母弟。人間と九尾狐のハーフ。
【リュ・ホンジュ役】キム・ソヨン
妓楼ミョヨンガの女将であり、元山神。ワシミミズク。
【チョン・ムヨン役】リュ・ギョンス
名医。元山神。白頭山の虎。
【ク・シンジュ役】ファン・ヒ
イ・ヨンの右腕。狐。動物の言葉が分かる。
【ソヌ・ウンホ/ ギンコ役】キム・ヨンジ
ソンウ日報の記者(社長の娘)。独立運動家。
【チャン・ヨヒ役】ウ・ヒョンジン
人魚。無名歌手。
【奪衣婆(だつえば)役】キム・ジョンナン
来世出入国管理事務所のナンバー1。
【カトウリュウヘイ役】ハ・ドグォン
朝鮮総督府警務局長。大天狗。
2020年の韓国ドラマ「九尾狐〈クミホ〉伝〜不滅の愛」の続編となるファンタジーアクションドラマ。
OSTには、MONSTA Xのキヒョン、LOVELYZのKei、などが参加しています。
九尾狐伝1938【韓国ドラマ】あらすじ
人間になるという望みを叶え、愛する女性と共に暮らし歳を重ねていく道を選んだイ・ヨン(イドンウク)。
今度は弟を救うため来世入国管理事務所の奪衣婆と再び契約を結ぶことに。
九尾狐の力を取り戻すことになったイ・ヨンは、何者かに守護石が盗まれてしまい、あの世とこの世の境が曖昧になる危機が訪れる。
任務が終われば再び人間に戻るという契約をして守護石を取り戻す任につくが、守護石を追いたどり着いた場所は1938年の朝鮮だった。
たどり着いて早々に守護石を取り戻したイ・ヨンは、過去のイ・ランやかつての友人たちと再会したことで予定時刻までに現代に帰ることが出来なくなってしまう。
現代に帰るために新たな任務を受けることになったが、日本統治下の朝鮮で様々な騒動に巻き込まれることになり・・・。
九尾狐伝1938【韓国ドラマ】感想・評価
続編と考えずに見れば盛り沢山で面白いのですが、内容的には続編というより外伝的なものなのですかね。
ストーリーを楽しむと言うよりも独立したエンタメとして楽しむべき作品!
前作が「九家の書」のようなファンタジーロマンス&サスペンスだったのに対して、本作は一昔前の香港映画のようなアクションコメディ、「トッケビ」のようファンタジー要素、そして舞台が映画「暗殺」のような日本統治時代というバラエティ豊かな内容になっています。
そこにタイムスリップ要素も加わり、当然九尾狐やその他妖怪も登場します。
タイムスリップ×冒険活劇×妖怪バトルなんてドラマのスケールとは思えないですよね。
ただ、妖怪同士の戦いなのに基本編殴り合い中心というのは地味な気がしました…。
とはいえ、走行中の列車内外でのバトルは冒険活劇の定番で盛り上がりますし、そこに九尾狐や他の妖怪、軍人に警察、盗賊までもが乗り合わせて大乱闘になるのもエンタメとして最高!
現代に戻るための時間制限があるとか、帰り損ねて別の方法を探すとか、過去の自分や知り合いと遭遇し事件に巻き込まれるとか、そのせいでハラハラドキドキの展開になるなど、お決まりだけど面白いツボを的確に突いてきます。
前作では敵対していた兄弟のブロマンスが見れるのも注目ですし、個性的な敵役や妖怪が多数登場するのも魅力で、コメディ要素が満載なのも見やすい要因でした。
特にキム・ソヨン演じるリュ・ホンジュは、山神の中で最強格であると共に主人公の天敵ともいえる厄介なキャラであり、ファッショナブルな衣装と妖艶さはキム・ソヨンの濃いお顔にマッチしていました。
ただの嫉妬深いキャラなのかと思いきや情に厚いというのはギャップ萌えですかね!
このように前作と比べるとテイストの違いはあるものの面白いことは間違いないんです!
しかし、舞台設定が1938年の日本統治下の朝鮮(作中では日本の植民地と表現)なので、それを聞いて嫌な予感がしていた通り反日色が強いものになっています…。
日本語が片言なのは致し方ないとしても、韓国語と日本語の両方を話せるキャラクターならば無理に日本語を話させる必要はないですし、日本の軍人であろうとも韓国語で良いと思うんです。
日本人が日本語を話さないのが変というならば、日本語が片言なのはもっと変ですよね?
そして、日本の軍人たちの非道な行為を全く描くなとは言いませんが、軍人のみならず日本の妖怪も朝鮮にやって来て悪として主人公たちに倒されるというのは見ていて気持ちの良いものではありません。
妖怪が海外遠征するの!?つまり徹底的に日本=悪(親日家も悪)にしているのが気に食わないんですよ!
そのくせ登場する日本人の描き方は衣装も含めて雑ですしね。
そもそも舞台を日本統治時代にする必要はあったのか!?
朝鮮時代の名残がありつつ路面電車が走っているレトロな雰囲気は良かったですし、妖怪がいる状況としては現代よりも合っていましたが、それならもっと昔を舞台にした時代劇で問題なかったかと。
それでも秀吉の朝鮮出兵に合わせてきそうですけど…。
ただ、相変わらずの反日設定や表現が多く、カタコトなのに日本語が多用されているのは余計でした…。/aside]
九尾狐伝1938最終回感想は?
—※ネタバレあり!—
結局のところ、朝鮮人(この当時はまだ韓国じゃないので)と日本人の争いを妖怪に置き換えたというのが本作でしたね。
朝鮮は日本の植民地にされて酷い目に合わされたという反日感情を、朝鮮の妖怪(九尾狐)が日本の軍人と妖怪を倒すことで払拭させようとでもしたのでしょうか?
日本が悪役として登場する作品があっても別に問題はないのですが、ことごとく日本人を悪役として描くから狙ってやっているとしか思えなくなるんです。
しかも大天狗なのに日本語がカタコトって何だよ!?
最終回は囚われた人質の救出と総督府警務局長との対決となります。
これまで登場した人物の殆どが集結しての戦いはエンタメ作品の最後にピッタリで、タイムリミットがあるのでハラハラさせられましたね。
そのラストには元の時代に戻るイ・ヨンと弟イ・ランとの涙の別れが描かれるなど、誰もが望むベストな結末だったと思います。
それにしても、元山神が人間の争いに参入してもいいのだろうか??