イ・ソンミン×チン・グ主演によるサスペンスドラマ。
殺人の濡れ衣を着せられた定年間近の刑事が真犯人を追う様を描く!
キャストex、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
刑事ロク【韓国ドラマ】キャスト・全何話
Disney+全8話
放送期間:2022年10月26日〜11月16日までDisney+で配信
演出:ハン・ドンファ
「ファイティン♡ガール!〜Miss Lee〜」
「ナビレラ それでも蝶は舞う」など
脚本:イム・チャンセ
【キム・テクロク役】イ・ソンミン
定年間近の強力班刑事。
【クク・ジンハン役】チン・グ
新任の捜査課課長。
【イ・ソンア役】キョン・スジン
強力班刑事。
【ソン・ギョンチャン役】イ・ハクジュ
強力班刑事。
【ウ・ヒョンソク役】キム・テフン
情報課課長。テクロクの後輩。
【ペチーム長役】ユ・スンモク
強力班チーム長。テクロクの後輩。
【ソ署長役】キム・ホンパ
クモ警察署長。テクロクの先輩。
「ミセン〜未生〜」などのイ・ソンミンさんと、「太陽の末裔」のチン・グさん主演による珠玉の刑事ドラマ。
ちなみに本作はシーズン制を取るドラマだそうですが、シーズン2の配信日程はまだ発表されていません。
スポンサーリンク
刑事ロク【韓国ドラマ】あらすじ
定年間近のベテラン刑事キム・テクロク(イソンミン)は、訳あって考試院で一人暮らしをし、何度も掛かってくる正体不明の強迫電話に悩まされていた。
そんなある日、後輩刑事が何者かによって殺害され、テクロクがその容疑者として警察にマークされることになる。
それ以降もテクロクの元には“友”と名乗る人物から電話があり、誰にもこの事を話さずに過去の事件や人物について探るように命令される。
テクロクは自らの濡れ衣を晴らすため、新任の捜査課課長クク・ジンハン(チング)と共に真犯人の捜査を行うのだが・・・。
スポンサーリンク
刑事ロク【韓国ドラマ】みどころ
殺人の濡れ衣を着せられた定年間近の刑事が真犯人を追う様を描いたサスペンスドラマ。
本作は自分に濡れ衣を着せた真犯人を追う中、自分自身や過去の事件と向き合うことになるという作品で、真犯人をただ逮捕して終わりというシンプルなものではありません。
地方都市を支配する権力者たちと警察の繋がりや、事件解決のためにしてきた警察の不正、そして誰が主人公に濡れ衣を着せたのかを探るミステリー作品でもあります。
さらにストーリーが進むごとに明らかになっていく自分でも自覚していなかった罪や、その結果何人もの被害者を生み出していたことを知るなど、“友”と名乗る謎の人物が仕掛けるゲームによって主人公は奔走させられることに。
過去に起きた様々な事件の真相を知り、友と名乗る人物の目的と真犯人にたどり着くことができるのか!?
スポンサーリンク
刑事ロク【韓国ドラマ】感想・評価
見る前はシンプルな逃走劇なのかと思っていたんですが、実際はかなり凝ったミステリーになっていました!
主人公に濡れ衣が着せられる、街の権力者が不正をしていて麻薬組織も絡んでいる、その不正により解決されないままの事件や冤罪を生み出してしまう、その不正に警察も関わっていて誰が味方で誰が敵なのか分からない。
これらはサスペンスものではよくある設定ですが、主人公に度々電話をかけてくる“友”と名乗る人物が主人公が容疑者とされた事件の真犯人なのか、それとも別の目的があるのかが分からない、という設定があることでシンプルだと思っていたものがどんどん複雑になっていきます。
誰も彼もが怪しく見えるというのは珍しい設定ではありませんが、王道のサスペンスだと思っていたものがいつの間にかミステリーになっているというのが面白く、見進めるほど目が離せなくなるという魅力がありました。
その上、主人公VS“友”という単純な構図ではなく、街の権力者たちや、警察署長グループとそうでない者たち、さらに過去の事件の関係者や権力者と繋がりのある犯罪者たちなど、怪しい者たちは複数いて複雑に絡み合っているんです。
“友”が主人公に指示する理由とは、主人公に対する恨みや罰を下すためなのか?
それとも主人公を利用して警察の不正を暴くためなのか?もしかして、それ以外の目的が??
ストーリーが進むごとに“友”かと疑う相手は絞られていくのですが、目的が分からないから疑う相手も多くなり、本当に主人公の敵なのか?と疑いたくなったりもする。
犯人探しやトリックを解くだけがミステリーではないと思わされたのは凄いですし、だからこそ連続殺人や猟奇犯罪といった派手な展開でなくとも地味だとは感じないですよね。
そして刑事として生きてきた主人公の後悔や、長年共にした友人たちの変わり様、さらに生きる上である一線を越えてしまい、むかしに戻りたいと思いながらも後戻りできなくなった男たちの苦悩など、共感できる様々な人間ドラマも描かれているので、刑事でなくともグッとくること間違いなしかと!
黒幕を突き止めて終わりという分かりやすい展開ではない傑作刑事ドラマ!
特に雨の中でのラストシーンは最高です!!
サスペンスやミステリーではなく刑事ドラマとしたのは、犯罪捜査よりも刑事としての後悔や苦悩が詰め込まれているからです。
濡れ衣を晴らすという始まりから、謎の犯人探しになっていくミステリー展開も素晴らしいですし、骨太なヒューマンドラマとしても見応えがあったのも好みでした。
最後に
期待以上の名作!!
この作品の凄いところは、ラストまで見るとまた最初から見返したくなる!というところにあります。
その理由は、“友”の正体が分かってからもう一度観ると、それまでのやり取りがまた違ったものに見えてくるからです。
最初は何とも思っていなかったシーンも、ラストでの心情を知ってから観ると様々なヒントが散りばめられていたことに気付くんです。
そもそも、最初から“友”は主人公に対して深い恨みや怒りを覚えているのではなく、一緒に真相を暴こうとしたんだと分かってきます。
でないと、あんな回りくどい脅し方で事件の真相を知らせたり、主人公が自身と向き合うきっかけを与えたり、様々な不正を暴く手伝いもしなかったでしょう。
「生まれ変わったら友達になって…」が最後のセリフなんて泣かせますよね!
ーーー*以下、ネタバレあり!ーーー
“友”の主人であるチャン会長は主人公をコマとして使うような指示はしていなかったでしょう。
ですが、昔から主人公のことを知っていて憧れていた“友”は、邪魔者として殺すのではなく相棒として署長たちの不正を暴いていった。
しかし、正体に気づかれてしまい悲しい結末となった…そんな感じなのかもしれません。
シーズン2では主人公とチャン会長の対決になりそうですが、様々なものを失ってきた主人公は果たして巨悪の企みを暴くことが出来るのか?
そして“友”の事情や苦悩についても描かれていくのか!?
続編に期待ですね!!