キム・ドンウク、ムン・ガヨン共演による記憶をテーマにしたラブロマンス。
記憶を忘れられない男と辛い過去の記憶を無くした女による切ないラブストーリー!
キャスト、カメオ、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
その男の記憶法【韓国ドラマ】キャスト一覧
U-NEXT全16話
平均視聴率:3.49%
最高視聴率:5.4%
放送期間:2020年3月18日~5月13日まで韓国MBCで放送
演出:オ・ヒョンジョン
「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」
「トゥー・カップス~ただいま恋が憑依中!?~」など
脚本:キム・ユンジュ
「ナイン〜9回の時間旅行〜」
「デュエル~愛しき者たち~」など
ユン・ジヒョン
【イ・ジョンフン役】キム・ドンウク
人気番組「ニュースライブ」の看板キャスター。過剰記憶症候群を抱え苦しんでいる。
【ヨ・ハジン役】ムン・ガヨン
お騒がせ女優。
【ユ・テウン役】ユン・ジョンフン
精神神経科医。ジョンフンの親友で理解者。
【ヨ・ハギョン役】キム・スルギ
ハジンの妹でマネージャー。
【チョ・イルグォン役】イ・ジニョク(UP10TION)
ジョンフンに憧れる記者。
【チョン・ソヨン役】イ・ジュビン
亡くなったジョンフンの恋人。
【キム・チョルウン役】イ・スンジュン
ニュースライブ担当のチーム長。
【チェ・ヒサン役】チャン・ヨンナム
報道局長。
2020年のMBC演技大賞でベストカップル賞を受賞したキム・ドンウクさんとムン・ガヨンさん主演による作品です。
カメオ出演は?
第一話からSF9のロウンさんや、キム・ソノさん、元Girl’s Dayのユラさんが芸能人役として登場するなど、カメオ出演俳優の豪華さが話題となった作品でもあります。
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その男の記憶法【韓国ドラマ】あらすじ
人気ニュース番組の看板キャスターであるイ・ジョンフン(キムドンウク)は、優れた記憶力と辛口のインタビュー能力によりどんなトラブルにも対応出来ることで評価を得ていた。
そんな冷静沈着で知られるジョンフンにも人には言えない秘密があり、それは幼い頃からの記憶を全て覚えているという過剰記憶症候群という病だった。
幸せな記憶だけでなく忘れてしまいたい辛い過去まで忘れることが出来ずにいるジョンフンは、かつて愛する人を目の前で失うという辛い過去に常に悩まされていた。
そんなある日、人気は高いもののトラブルメーカーとしても有名な女優ヨ・ハジン(ムンガヨン)がジョンフンの番組にゲスト出演することに。
出演する前からハジンのことが気に入らない様子のジョンフンだったが、生放送中の発言によって更に避けるように。
しかも、ハジンが発した言葉は、かつて恋人から言われた彼女のお気に入りのもので、その言葉を聞いた瞬間ジョンフンは固まってしまったのだ。
何とか番組を終えることが出来たジョンフンだったが、ハジンに対して訳の分からない苛立ちを覚えることになる。
ところが、SNS上ではジョンフンのミスではなくハジンへの悪口が集中しており、その謝罪をする意味でジョンフンとハジンは局長を介して呑むことになる。
しかし、その様子が写真に撮られスキャンダルとして広まってしまう。その上、ハジンは二人の交際を否定するどころか何故か認めてしまい・・・。
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その男の記憶法【韓国ドラマ】みどころ
辛い過去を忘れたくても忘れられない男と、辛い過去から逃れるために記憶を無くした女による切ないラブロマンス。
本作は、過剰記憶症候群と呼ばれる見たもの全てを記憶してしまうという悩みを抱えた主人公と、過去の悲しい出来事からその記憶を無くしてしまったヒロインとがひょんなことから出会い、次第に惹かれ合っていくようになるという切ないラブストーリーです。
幸せなことから辛いことまで全てを記憶してしまう事と、生きるために辛い過去を忘れることのどちらが幸せなのか?
記憶をテーマにしたドラマを軸に、悲しい過去で繋がった主人公たちのラブロマンスと、ストーカー事件を描いたサスペンス的展開、その二つのドキドキが同時進行していくことになります。
主人公の病気が改善することはあるのか?
ヒロインが過去の記憶を取り戻してしまうとどうなってしまうのか?
そして、主人公の恋人が亡くなってしまった経緯と、ヒロインに付きまとっているストーカーの正体とは?
複雑な関係にある主人公とヒロインのロマンスの行方や如何に!?
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その男の記憶法【韓国ドラマ】感想・評価
よくあるような設定を使いながらも、それにちょっとしたアレンジを加えることで新鮮に感じた掘り出し物ドラマ!
ムン・ガヨンさんは本作の天真爛漫なキャラクターとピッタリで、主人公のツンデレ行動に一喜一憂する様は可愛く、色んな俳優と噂になるスキャンダルな人物なのに意外とピュアだったりと、見た目と中身のギャップにやられてしまいましたね。
人気女優が実は恋愛下手だったという設定はよく見かけるものですが、そういう場合はクールビューティーな女優さんが起用される事がほとんどなので、可愛らしい印象のムン・ガヨンさんがこの役を演じたのはナイスキャスティングだったと思います。
主人公とヒロインの関係性であるとか、最初は毛嫌いしていた主人公が次第にヒロインに惹かれていく展開などは王道で、二人の関係性は言うなれば禁断のもの。
しかし、それにプラスして記憶を失うというこれまた王道の設定を加え、さらに辛い過去を忘れたくても忘れることが出来ないという人物が加わることで新しく感じてしまうんです。
変に他の要素を加えるでも、更に刺激的にするでもなくブラッシュアップさせたというのは実に見事で、軸は王道なので幅広く楽しめるのに、ベタ過ぎないからマニアでも楽しめるという上手い作りになっているわけなんです。
それでいて、主人公とヒロインの間には悲しい障害があったり、ヒロインが記憶を取り戻すことで壊れてしまうものがあるかもしれないという恐怖があったりと、「記憶を取り戻す=ハッピーエンド」とはならないのがミソ!
とまぁ、ここまではいいとこだらけのように思える本作ですが、序盤を過ぎるとストーカーとの戦いや過去との向き合いが激化していって、画面に映るもの以上のキツさを感じました。
そこに、この辛さを忘れることができない主人公の苦悩という要素も乗っかってくるのですから、想像力が高い人ほどキツく感じるかもしれません。
まとめ:タイトルや概要だけ見て内容を想像したものをいい意味で裏切ってくる秀作!
主人公とヒロインの相性も予想以上に良く、記憶を無くせない辛さと、辛いからこそ記憶を無くした切なさが新鮮に描かれていました。
ただ、複数いるかもしれないストーカーの存在というのは下手な殺人事件よりも怖く、このキツさを乗り越えないといけないというのは視聴する上での難点かもしれません。
最後に
それにしてもヒロインの周りにはストーカー気質な男しかいないのか!?
ーーーー*以下、ネタバレあり!ーーーー
過剰な演出のせいもあるとはいえ、ヒロインと関わる男性の多くが犯罪者や犯罪者予備軍(ストーカー!)というのは流石にやりすぎかと。
そもそも、主人公の恋人もストーカー被害によって亡くなってるんですから、明らかに一作品の中で描かれるストーカー事件としては数が多すぎます!
芸能界ではあるあるなのかもしれませんが、正直最初の頃は記憶に関する病気のことよりもそっちの方が気になって仕方がありませんでした。
その上、主人公はそんな陰湿な事件の事を忘れることが出来ないわけですから・・・これはキツすぎます!!
しかし、二人のロマンスに関しては一番的に言えば禁断に感じるかもしれませんが、二人の事や関係性を考えると納得で、周りがとやかく言うことではないと思います。
例えるなら配偶者を亡くした後に、側にいてくれた友人やその家族と結ばれるようなもので、この展開はドラマでなくともあり得るもの。
たしかにそこには故人に対して後ろめたく思うところや、世間体などもあるかもしれませんが、故人をよく知りお互いのことをよく理解している相手と一緒にいたくなるのは必然かと。
その上、本作の二人は元々顔見知りだった訳でもないですし、話で聞いていただけの相手なので、その関係性(たまたま元恋人の親友だった)だけで禁断のように言うのは違うのかもしれません。
亡くなった恋人や妻のことを想いながら、その後も独り身であり続けるのが純愛だと描かれることも多いですが、個人的にはその後に別の人と出逢って幸せになるのが悪いことだとは思いませんね。
そういった点からも考えさせられた作品でした!