キム・ソナ主演。
母親の死にまつわる復讐劇と権力と欲望にとりつかれた女たちのパワーゲームを描いた作品!
キャスト、あらすじ、感想、最終回などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
シークレットブティック【韓国ドラマ】キャスト一覧
U-NEXT全32話
平均視聴率:4.3%
最高視聴率:6.0%
放送期間:2019年9月18日~11月28日まで韓国SBSで放送
演出:パク・ヒョンギ
「彼女がラブハンター」
「ドクター・チャンプ」「女の香り」
「僕には愛しすぎる彼女」など
脚本:ホ・ソンヒ
「もう一度ハッピーエンディング」など
【ジェニー・チャン役】キム・ソナ
Jブティック社長。幼い頃に両親を亡くしウィ家に引き取られる。
【キム・ヨオク役】チャン・ミヒ
デオグループ会長。財閥を引き入れ女帝であり欲望の化身。
【ウィ・イェナム役】パク・ヒボン
ウィ家長女。デオグループ専務兼デオコスメティック代表。
【イ・ヒョンジ役】コ・ミンシ
アマチュア囲碁棋士。失踪した警察官の母親を探している。
【ユン・ソヌ役】キム・ジェヨン
Jブティック弁護士。ジェニーとは同じ児童施設の出身。
【ウィ・ジョンヒョク役】キム・テフン
ウィ家長男。デオホテル代表。
「私の名前はキム・サムスン」「品位のある彼女」などのヒット作で知られるキム・ソナさん主演による復讐ドラマ。
コメディエンヌとして知られるキム・ソナさんが、「品位のある彼女」で見せたような成り上がりのヒロインを演じ、それを更にミステリアスにしたのが本作のジェニーというキャラクターになります。復讐劇の主人公であるのに感情的にならないのが特徴であり恐ろしいところ。
そんなヒロインと敵対するのがベテラン女優チャン・ミヒさんです。これまでにも社長や代表役を何度も演じていますが、本作ではある秘密を抱えた女帝役を演じ、自らの欲望を満たすためなら家族にも容赦しない冷酷さを見せてくれています。
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シークレットブティック【韓国ドラマ】あらすじ
幼い頃に両親を事故で亡くし、児童施設で育ったジェニー・チャン(キムソナ)は、18歳の時にデオグループの会長であるキム・ヨオク(チャンミヒ)に見初められ、ヨオクの長女ウィ・イェナム(パクヒボン)の世話係としてウィ家に引き取られることになる。
それから20年が過ぎ、Jブティックの社長となりデオグループ内で確固たる地位を築き上げたジェニーは、ユンチョン市の開発権を巡ってイェナムと対立していた。
その実力をウィ家の兄妹たちからも認められていたジェニーだったが、短絡的でジェニーに劣等感を抱いていたイェナムとは度々衝突することになる。
しかし、ジェニーにはある野望があった。それは、施設にいた頃からの弟分である弁護士のユン・ソヌと(キムジェヨン)共にヨオクに復讐し、デオグループを自分のものにするというもので・・・。
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シークレットブティック【韓国ドラマ】みどころ
本作はコメディエンヌとして有名なキム・ソナさんが復讐を誓うクールな社長を演じた作品です。
幼い頃に両親を亡くしたヒロインと財閥の女帝との関係とは?
実力を認められ実子以上に活躍するヒロインと対抗意識を燃やす短絡的な財閥の長女の勝負の行方とは?
復讐のためにグループを手に入れようとするヒロインの思惑とは?
そして女帝が抱える過去の秘密とは何なのか?
など、見所満載のストーリーがテンポよく展開されていきます。
復讐に徹するクールなヒロインを演じたキム・ソナさんの見事な演技力と、癖の強いキャラクターを演じた出演陣など、エンタメな展開と魅力的なキャラクターが楽しめる華麗なるドラマです。
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シークレットブティック【韓国ドラマ】感想・評価
ナイスキャスティングな復讐ドラマ。
特にキム・ソナさんとジェニーのシンクロ率の高さは必見です!
才能はあるが出自や学歴に恵まれなかったヒロインと、生まれながらにしてお嬢様ではあるものの欲深いだけで賢くないライバル女。そして二人を競わせる女帝。
昔からよく使われる設定ではありますが、本作が面白いのはただの世話係としてやって来たヒロインの才能を財閥一家のほとんどが認め、それに反対するのは長女のみだということ。
まぁ、会長は心から信頼しているのではなく、利用できるものは利用するという悪賢さを持っているだけなんですが。
これだと長女と主人公が対立すればするほど長女の器の小ささが露見してしまうというもので、いつまでも生まれや血筋ばかりを気にしている長女が滑稽に思えてきます。
というか小物感のあるところが魅力なんですけど。つまり、長女は完全にヒロインの引き立て役になっていて、会長こそが真のライバルなんですよね。
それに最初から話が分かりやすいのもポイントで、ひと目見ただけで悪人だと分かるキャラクターに、あからさまな札束が飛び交う展開、市長が女と金が大好きという悪徳設定、さらに平気で人を殺そうとする権力者など、ここまで荒唐無稽だと腐敗に憤慨したり誰が悪人かと勘ぐることもなくシンプルに楽しめるんですよね!
本作は回りくどいサスペンス展開よりもテンポの良さを優先していて、それがやりすぎと思える設定でも見れる理由なんだと思います。
その代わりコテコテかつ単純なドラマになっているともいえるんですが。
最近は凝りに凝ったタイプの作品が多いので、本作のような昔ながらの作品が新鮮に思えたのかもしれません。
普通に考えれば「こんなこと絶対しないでしょ!」ということを簡単にしてしまっているから、それが逆にフィクションだということを強める結果になり割り切って楽しめたんだと思いますね。
ただ、会長のキャラクターに関しては時代劇かと思うほどの過激さで、そこはちょっと引っ掛かるところでした。
他にも、後半になるほどストーリー展開に無理が見えてきたり、終始暗い展開が続くというのも飽きさせる要因だったと思います。
笑いや感動要素を入れる必要なんてありませんでしたが、無理に盛り上げようと作品の世界観を壊してしまったのは失敗でしたね!
あと、キーマンかと匂わせておいて、ヒョンジがあまり活躍しなかったのも拍子抜けでした。
まとめ:突っ込みどころは多いものの、それを割り切って突っ走ったことでエンタメ復讐劇として楽しむことが出来ました!
ただキャラクターの演技が大袈裟過ぎたり、後半になるにつれ展開に無理が生じるなど、序盤のクオリティーが下がってしまったのは残念でした。
それにしてもキム・ソナさんはこの役にピッタリでしたね!!
シークレットブティック最終回は?
※ネタバレあり!
最終回については全てが瓦解する怒濤の展開をただただ見届けたというもの。
それにしても女帝ヨオクがしでかしたことはとんでもないものでしたね!
他人に成りすましたことからはじまり、財閥後継者の嫁だと偽り家族の一員となり、前会長を閉じ込め死に至らしめ、自らの欲望を満たすためならあらゆるものを利用し、気に入らないものを排除していく。
よくもまぁ、ビクビクして暮らすのではなく堂々と何十年も威張り続けられたものですよね!
まず、事故に遭った時に他人の物を盗むという行動を取ったのに驚きますし、そのあと邪魔になるヒロインと弟をゴミのように捨てるという鬼の所業までしていました。
そして、遂には息子の愛する相手の殺害まで指示してしまうんですから。ここまでくると怒るというレベルを通り越して呆れるしかありませんでした。
とはいえ財閥一族全員が悪人でなかったのは救いで、最初から最後まで好い人だったジョンヒョクや、ヒロインになついていた末の妹などがいたお陰で多少マイルドになっていた気がします。
ただ、ヨオクのキャラクターは良い意味でも悪い意味でも時代劇調で、幕の下ろし方まで時代劇そのものでした。
この結末は呆気なさ過ぎると思いますね。
しっかりと追い込まれていく展開を見せて欲しかったですし、それを世間に知らしめ罰を与えるべきでした。それなのにたった数分程度の尺で精神的に追い詰められて自殺するなんて納得がいきません。
このヨオクという人物に共感できるわけもない点が本作の評価を分ける要因になっていると思います。
散々悪事を働いてきた理由が、全て愛する子供たちのためだったと言われても全く説得力がありませんからね。まぁ、この悪女あってこその作品なんですけど!