ソンイェジン×チョンミド×キムジヒョンで贈る40歳を目前にした3人の女性の愛と人生を描いたヒューマンロマンス。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
39歳【韓国ドラマ】キャスト一覧
全12話
放送日:2022年2月16日~3月24日
演出:キム・サンホ
「それでも僕らは走り続ける」
脚本:ユ・ヨナ
「ボーイフレンド」
【チャ・ミジョ役】ソン・イェジン
美容皮膚科院長
【チョン・チャニャン役】チョン・ミド
演技指導の先生
【チャン・ジュヒ役】キム・ジヒョン
百貨店化粧品店のマネージャー
【キム・ソヌ役】ヨン・ウジン
皮膚科医
【キム・ジンソク役】イ・ムセン
芸能事務所代表
【パク・ヒョンジュン役】イ・テファン
中華レストラン店主
【キム・ソウォン役】アン・ソヒ
ソヌの妹、ピアニスト
ユ・ヨナ作家は映画「82年生まれキムジヨン」やドラマ「ボーイフレンド」などの作品で成功した人気作家です。
主演ソンイェジンさんは「愛の不時着」の後、ハリウッド映画の準備を進めて来ましたが、新型コロナの余波により撮影が延期になっていました。
それで「愛の不時着」の次期作となったのがこの「39歳」なのです。
主演の3人は実年齢も同じ39歳!
チョンミドさんとキムジヒョンさんはミュージカル界のスター俳優。3人のケミに注目です!
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39歳【韓国ドラマ】あらすじ
18歳で出会っていつの間にか39歳になったミジョ(ソンイェジン)、チャニョン(チョンミド)、ジュヒ(キムジヒョン)。
仕事と恋愛はそれぞれ違うけど、彼女たちの友情は変わらない。
40歳を目前に、私たちは何をしたらいいの?
ミジョは自分たちだけの友情イベントを企画した。しかし意外な人物のせいであらぬ方向に行ってしまい・・・。
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39歳【韓国ドラマ】キャストについて
主演の3人はともに1982年で、2022年の今年40歳になる同い年。
さらに大邱市(ソンイェジン)、釜山市(チョンミド)、蔚山市(キムジヒョン)と出身地がみな慶尚道(朝鮮八道のひとつ)なのです!
その他のキャストの年齢はというと・・
男性陣はイテファンさんをのぞいて、同世代なんですね!
ソンイェジンさんは
「ミジョを演じながら、基本的な女性らしさを残しながらシックでかわいらしさをプラスした」
と話していましたので、ファッションにも注目です!
チョンミドさんは
「一人で台本を読んで、実際俳優たちとこれを演じたらどんなに面白いだろう、と期待して来たけど、実際は期待以上にに楽しい」
と、主演3人のケミが素晴らしいことを話しました。
キムジヒョンさんは
「39歳の3人の話を込める、というのがとても魅力的だった。台本を読んでからはあまりに没頭してしまって、泣いたり笑ったりを繰り返した」
彼氏いない歴=年齢であるジュヒ役について
「ジュヒは恋愛できなかった理由が気になるほど本当に魅力的な人。自分より他人に気を遣う純粋な姿がかわいい人だ。」
と話しています。
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39歳【韓国ドラマ】感想・評価
性別や世代関係なく楽しめる名作!
長年の大親友が余命わずかだと分かった。
残された大切な時間をどう過ごすのか?
こういった”終活”を描いた作品は数多くあり、少しタイプは違いますが映画「最高の人生の見つけ方」などもこれに属する作品です。
アラフォーの女性たちが主人公というのも様々な作品のテーマになっているのですが、その多くが女性ならではの問題や差別を描いている社会派の作品が多いように思います。
それらと比べると本作は友情や家族などプライベートに関することがメインで、男女に関係なく共感出来るところが多い作品でした。
まずキャスティングが素晴らしく、個人的にはあの「愛の不時着」よりもソン・イェジンさんの良さを堪能できるのは本作の方だと思ったほど。
それに、「賢い医師生活」シリーズでお馴染みのチョン・ミドさんもソン・イェジンさんに負けず劣らずの存在感を発揮していて、実のところこの人が本作のように中心人物なんですよね。
そして、二人と比べると一歩引いた印象があるものの、いじられ役を演じたキム・ジヒョンさんもとても魅力的で、この3人の主人公たちのやり取りだけでも成立するほどキャラ立ちしていたと思います。
当初は39歳の女性たちの仕事や恋の悩みの、家族との関係や結婚感などが描かれる”世の悩める女性たちに贈る作品”なのかと思っていたんですが、実際にはもっと深くて心に突き刺さる感動作だったんです!
とはいえ、不倫、毒親、毒妻、養護施設出身、あり得ないほど態度の悪い客など、韓国ドラマでよく見る設定も・・・。しかし、それらはポイントポイントで差し込まれるだけで、ワードから想像されるようなドロドロテイストにはなっていませんでした。
人生には辛いことはたくさんあるものの、それを強調して悲しく描くのではなく、メインはあくまでも”余命わずかな人は残りの人生をどう楽しみ、周りの人たちは別れとどう向き合うのか”というものになっているんです!
ここで他の作品ならば、愛する人と残りの日々を過ごすという選択をしがちなんですが、本作の素晴らしいところは友達や家族との別れをないがしろにしていないところなんです。
そのため本作はロマンスドラマというよりもヒューマンドラマというテイストになっていて、感動の名作「ディア・マイ・ブレンズ」と近い感じがしました。
こちらは、お年寄りたちを主人公にした別れと友情のドラマで、親子の絆を取り戻す作品でもありました。
本作の場合は主人公3人の親子関係は良好で、見ていて微笑ましくなるという韓国ドラマとしては珍しいものになっています。
ところが、メインの登場人物中二人が養護施設出身であったり、若くして余命宣告されてしまうという要素が入ることでドラマならではの展開を生んでいるんです。
そのせいでちょっと重苦しい展開になることはあるものの、基本は家族の温もりや素晴らしい友情ドラマを描いており、時折涙なくしては見れない感動が訪れるんです。
特に余命わずかだと友人や親たちに知られてしまうところや最終回は泣きっぱなしでしたね!
そんな泣きの展開が素晴らしい以外にも、ロマンスが実に控え目に描かれている点が上手かったですね。
実際問題として、人生において大切なのは恋愛だけでなく、家族との暮らしや友情が同じくらい重要なはず。
それなのに多くの作品では悲恋ドラマになっていることが多く、昔日本でヒットした韓国映画はこのパターンのものばかりでした。
もちろん、それらはあくまでもフィクションとして楽しむことは出来るのですが、共感できたり考えさせられるのは本作のような作品だと思いますね!
そういった意味でも、もっと多くの人に見て欲しい作品です。
まとめ:友情、家族ドラマ、ロマンスについてバランスよく描かれた、人生について考えさせられる感動の名作です!
多少出来すぎなところはありましたが、演出が控えめなのと女優陣の抜群の演技によって引き込まれてしまいました。
最終回なんて泣きっぱなしでしたよ!!
最後に
※ネタバレあり!
本作は今年を代表する程の名作だと思ったんですが、一つ気になったのはソン・イェジンさん演じるミジョの産みの母親についてです。
当初から何かありそうな予感はしたものの、詐欺の罪(前科7犯)で服役中な上にミジョや養父母にたかってくるというのは流石にとやり過ぎだったと思いますね!
ただでさえ親友のひとりは余命わずかで、ミジョの恋人家族にも複雑な問題があったり、チャンヨンと不倫相手の間にも色々とあるのに、それに加えて実の母が犯罪者だった!というのは本当に必要だったの?と疑問に思ってしまいました。
結局はミジョに釘を刺されたことで引っ込んだようではありましたが、そこにドラマチックさなどはなくただ単に関係者たちが傷付いただけ。
それに刑務所から出てくれば、またミジョに関わろうとしてくるかもしれませんしね。
そんなモヤモヤした要素を残すくらいなら、もう既に亡くなっているとか、悲しい理由により手放すしかなかったとかにした方がすんなり受け入れられたのに。
ジンソクの妻のキャラクターもそうでしたが、ミジョの母親についてもちょっと過剰演出でしたね。韓国ドラマでは見かける設定とはいえ、本作においては不必要だったと思いますね。
これらが抑え目になっていれば完璧だったのになぁ。。。