チェ・ガンヒ、キム・ヨングァン、イ・レ主演によるファンタジー・ラブコメディ。
20年前からやって来た過去の自分と出会った主人公が、キラキラと輝いていた頃の自分を取り戻そうと奮闘する!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
こんにちは?私だよ!【韓国ドラマ】キャスト一覧
Netflix全16話
平均視聴率:3.38%
最高視聴率:5.1%
放送期間:2021年2月17日~4月8日まで韓国KBSで放送
演出:イ・ヒョンソク
「ボーンアゲイン~運命のトライアングル~」など
脚本:ユ・ソンイ
【パン・ハニ役】チェ・ガンヒ
チョア製菓契約社員。37歳。
【ハン・ユヒョン役】キム・ヨングァン
家を追い出されたチョア製菓会長の息子。
【パン・ハニ役】イ・レ
現代にタイムスリップしてきた17歳のパン・ハニ。
【アンソニー役】ウム・ムンソク
落ちぶれたかつてのトップスター。
【オ・ジウン役】キム・ユミ
チョア製菓製品開発チームのチーム長。
【ヤン・ドユン役】チ・スンヒョン
チョア製菓取締役。ジウンの夫。
【ハン・ジマン役】ユン・ジュサン
チョア製菓会長。ユヒョンの父
【ハン・ジスク役】ペク・ヒョンジュ
チョア製菓専務。ドユンの母でジマンの妹。
【パン・ハヨン役】チョン・イラン
ハニの姉。
【チ・オクジョン役】ユン・ボクイン
ハニの母。
【パン・ギテ役】キム・ビョンチュン
ハニの父。
【イ・ホンニョン役】キム・ヨンリム
ハニの祖父。
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こんにちは?私だよ!【韓国ドラマ】あらすじ
夢も希望もなく、製菓会社の契約社員としてスーパーで販促活動をしている37歳のパン・ハニ(チェガンヒ)。ある日も、新作お菓子の試食コーナーでイカの着ぐるみを着て躍っていたところ、お菓子を試食した子供がアレルギー症状を発してしまうという事件が起きます。
店長からは責任を押し付けられ、子供とその母親の元へ謝罪しに行くよう言われたハニでしたが、別件で警察に逮捕されてしまったのです。
一方、製菓会社会長の一人息子ハン・ユヒョン(キムヨングァン)は、親子喧嘩の末にパンツ一丁にコートを羽織っただけという姿で家を追い出され、それを目撃した警察官によって変質者として逮捕されてしまいます。
ひょんなことから警察の留置所で知り合いになったハニとユヒョンは、その後も度々顔を合わせることになります。
そうこうしているうちにアレルギー事件が大ごとになってしまい、ハニは急いで子供が入院している病院へ向かおうとするのですが、その最中に事故に遭い病院へ搬送されることに。
ハニが病院のベッドの上で目を覚ますと、隣のベッドには20年前の自分と瓜二つの少女がいたのです。
驚きのあまり奇声を発して暴れてしまったハニでしたが、のちにその少女は20年前からタイムスリップしてきた17歳の頃のハニ自身だということが分かり・・・。
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こんにちは?私だよ!【韓国ドラマ】みどころ
キラキラ輝いていたあの頃の自分が今の私を見たらなんて言うだろう?
かつては高校一の人気者として知られていたパン・ハニでしたが、それから20年経った現在では夢も希望もなくなり、かつての面影はそこにはありませんでした。
そして、かつてハニと関わりその魅力に触れてきた者たちは、過去からやって来た17歳当時のハニと接することで新たな影響を受けることになります。
ある者はかつての憧れから二人のハニを助け、ある者はかつての秘密をバラされないかとソワソワし、ある者はかつての関係性からハニを警戒することに。
過去に起きた事件により明るさを失ってしまったハニは、人気者だった頃の自分と出会うことで何に気付きどんな変化が起きるのか?
そして、17歳のハニが過去からやって来た理由と帰還方法とはは?
心温まるエピソードに涙し、個性的なサブキャラクターたちに笑わされる大人たちの青春ドラマです!
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こんにちは?私だよ!【韓国ドラマ】感想・評価
ラブコメディ、ファンタジー、家族ドラマ、権力闘争など様々な要素が詰まっているものの、それぞれが過剰に描かれておらず、良い意味で韓国ドラマらしくない作品でした。
過去から若い頃の自分がやって来て、現在の自分と行動を共にするという設定は荒唐無稽なんですが、作品の雰囲自体は見ていてほっこりとするタイプなんですよね。
設定の違いはありますが、作品のテイスト的には「ショッピング王ルイ」などと近いと思いました。
ただし、ヒロインに関しては個人的に好みではなかったですね。序盤でのヒロインの悲惨さは笑えるというより哀れに思えるものですし、ラブコメのヒロインとしても魅力が感じられず・・・まぁ、ロマンス要素はかなり薄かったので不幸なキャラクターとの相性は良かったんですけど。
それと比べると、17歳のハニを演じたイ・レは最高でしたね!
誰からも可愛がられる天性の魅力を発揮しつつ、友達やいじめられている子まで助けれる正義感を持ち、大人に対しても物怖じすることなく自分の意見を言える。この特徴は、社会に出ると薄れてしまいがちなものなのかもしれませんが、こんなキャラクターが皆の前に現れたからこそ今の自分を省みることが出来たんだと思います。そういった意味からすると、この過去からやって来たハニこそが真の主人公なのかもしれませんね。
このようにヒロインには少し不満がありましたが、それでもドラマの設定や他の登場人物たちはとても魅力的でした。
17歳の頃は高校のアイドルだったヒロインが大人になると見る影もなくなっていて、そんなヒロインにゾッコンだった同級生がスターになり、地味だった女友達が財閥一族の妻となっているなど、高校の時と現在とで立場が逆転しているのが意外にありそうで面白いですよね。全体的にコミカルで、飛び抜けて奇抜なサブキャラクターはいないものの、アンソニーの事務所社長とマネージャーのコンビ、強面なのにいい人な高利貸し、怪しい占い師、兄弟スーパーの二人など、実にコメディの登場人物に相応しい面々がいるのも好みでした。
特に高校時代と現在のアンソニーは強烈で、かなり癖は強いもののこの人無しでは話が盛り上がりません。序盤はただのいけすかないキャラなんですが、後半でハニと再会してからは印象が変わってきて、とくに17歳のハニとの前だと借りてきた猫のようになるのが面白かったですね。後半なんてただのいい人になってちゃってキャラクターの魅力が薄まってしまったほどでした。それと比べるとユヒョンのキャラは弱いですかね。
ネタバレあり
※ネタバレ注意
ただ、後半になるとテイストが変わってきます。序盤では比較的ライトだった権力闘争が本格的になってきて、その変わりようはあまり好みではありませんでした。「ショッピング~」程度のそこそこなものなら刺激として良かったんですけど。
特に専務のキャラクターだけが他と比べて浮いていて、別の作品の登場人物かのように見えました。
ジウンが悪に染まらなかったのは良かったものの、母親や妻のためとはいえドユンが変わってしまったのは残念でした。序盤では財閥の人間らしくないいい人キャラだったからこそ、その落胆度合いも大きかったですね。
私としては最後まで優しいテイストのまま展開して欲しかったです!
“過去の自分に誇れるような大人になりたい。”
そう思わせてくれる素敵な作品でした。
まとめ:過去の自分と向き合うことの大切さを教えてくれる作品。
ラブロマンスとしては物足りないものの、登場人物のほとんどが温かいキャラクターだったのは見ていて癒されましたし、過去からやって来たハニの存在により家族やアンソニーが成長していくのも感動的でした。
最後に
イカの着ぐるみと半裸にロングコート姿で出会うという類を見ないファーストコンタクト、アラフォーにして夢も希望もなくただ生きているだけのヒロインと、山ほど資格を持っているもののまともに働いていない金持ちのボンボン。
最初の印象は何か古くさい感じがするというものでしたが、あまり刺激が強くない感じが今の暗いご時世とマッチしていたと思います。
ですがファンタジー要素に関してはイマイチよく分からないままでした。
ただ、その辺はあまり気にしなくても内容には影響ないかと思います。
キラキラ輝いていた17歳の自分が現れたことで、過去と自分を見つめ直し人として成長するというドラマなので、本格的なファンタジーのような細かい理由付けは必要ないのかもしれませんね。