キム・レウォン×キム・アジュン×チョ・ジェヒョン共演で贈る、余命宣告を受けた検事とその家族のヒューマンドラマ!
キャスト、あらすじ、感想、みどころなどをまとめました。
(トップ画像http://www.entermedia.co.krより)
【パンチ余命6ヶ月の奇跡】キャスト・視聴率
原題:パンチ
全19話
平均視聴率:10.3%
最高視聴率:14.8%
放送年度2014年12月から韓国で放送
演出:イ・ミョンウ
脚本:パク・ギョンス
【パク・ジョンファン役】キム・レウォン
【シン・ハギョン役】キム・アジュン
【チョ・ガンジェ役】パク・ヒョックォン
【チェ・ヨンジン役】ソ・ジヘ
【イ・テジュン役】チョ・ジェヒョン
【イ・ホソン役】オン・ジュワン
【ユン・ジスク役】チェ・ミョンギル
【オ・ドンシュン役】イ・ハヌィ
【チョン・グクヒョン役】キム・ウンス
本作は『幻の王女チャミョンゴ』や『不良カップル』などのイ・ミョンウ演出家と、『追跡者-チェイサー-』や『黄金の帝国』のパク・ギョンス脚本家による作品です。
このコンビは『耳打ち~愛の言葉~』でもタッグを組んで高視聴率を獲得しています。
OST情報
本作のOSTには、ロックミュージシャンのチョン・イングォンと、ヒップホップ・ミュージシャンのDOK2がコラボした「それだけが私の世界」や、「キム・ピル/遠ざかる」、Noelのカン・ギュンソンによる「あなたのいない日々」に、「チョ・ソンモ/そのままの愛」などがあります。
【パンチ余命6ヶ月の奇跡】あらすじ
出世のためには不正も厭わない敏腕検事パク・ジョンファン。
彼は妻や娘とも別れ、イ・テジュンを検察総長にするために邁進していました。
ある日、ジョンファンの娘が乗るスクールバスの暴走事故が起こり、ジョンファンの元妻で検事でもあるシン・ハギョンは自動車会社の不正を知り捜査するのですが、その会社の社長がテジュンの兄であった為、ジョンファンはハギョンの調査を妨害してきます。
そうやってテジュンを補佐することで自らの未来も明るいように思えた矢先、ジョンファンは自分が悪性脳腫瘍により余命わずか半年だと宣告されてしまい・・・。
主人公は悪徳検事で、その元妻は正義の検事です。この二人が当初は対立していくのですが、自らが余命わずかと知ったことで人生を省みることになります!
【パンチ余命6ヶ月の奇跡】みどころ
本作は悪徳検事とそれを正そうとする検事の対決のドラマであり、彼ら周辺の人物たちの人間模様を描いた作品でもあります。
基本は検察の権力争いやそれに纏わる事件を描いているのですが、そこに主人公の「余命わずか」という要素が入ることで「死」を前にしての男の生きざまも描くことになります。
主人公とヒロインは元夫婦なのですが、主人公は過去の恩と自らの出世欲の為、平気で不正も行う悪徳検事となっていました。
一方のヒロインは娘を育てながら正義の検事として働いていたのですが、娘が乗ったバスの事故から不正を明かそうとするヒロインと、それを隠そうとする主人公とで対立していくことに!
しかし、そんな中で主人公の病気が分かり二人の関係性も変わり、其々の人生も見つめ直すようになります。
そして、これまで共に歩んできた検察総長とも袂を分かつこととなります。
本作は、最初は悪者として登場した主人公が死を目前にしてどのように変わっていくのかが一番のみどころとなります!
注目なのは検察総長と主人公との関係性。
お互い出世のために利用していただけでなく、親子や兄弟のような強い結び付きが見られるんです。
基本は悪者ばかり出てきますが、ただ悪いだけでなく非常に人間的な部分が垣間見れるのも特徴といえます。
【パンチ余命6ヶ月の奇跡】感想と評価・評判
まず、個人的にこの手のドラマはスゴく苦手です。
裏切りやどんでん返しが繰り返される展開が面白いのだと思うんですが、そこに行くまでの登場人物たちの感情を考えるとどうしても冷めてしまうんです。
「罪を憎んで人を憎まず」とは言いますが、私は心が狭いのか後でいくら良いことをしても、以前の悪事を忘れることが出来ないんです!
なので、当然このドラマの主人公のことを最後までずっと嫌いでした。
「検察=悪の巣窟」みたいなのも見ていて気分が悪いですし、悪人同士の馴れ合いによる感動シーンなども、ただただ自業自得だと思ってしまいましたね。
韓国映画の似た設定の作品だとエンターテイメントとして仕上げているので楽しめるんですけどね。
大企業のリコール隠し、よくいる悪徳検事、そして検察総長の身内が問題の企業のトップなど、ありきたりの設定ばかりで、まるで池井戸潤の小説に韓国的なテイストをプラスした感じ、とでもいったところ。
ジョンファンとテジュンが敵対するようになってからも、二人の師弟愛で感動させようとする場面もありますが、これまでの裏切り合いを見てると呆れてしまいますし、そもそもあなたたち悪人ですから!
それよりもハギョンの強さはあっぱれでした。母親の強さというものかもしれませんが、ジョンファンがいくらひどいことをしても彼の家族には優しく、彼の悪行をチクることもなく娘のためにも彼に改心してほしいと願っている姿は、本作の中で唯一救われました。
キャラクターにあまり入れ込まない方が、二転三転する展開を楽しめると思いますよ!
まとめ:主人公ジョンファンのキャラクターをどう受けとるかでドラマの好き嫌いも変わってくるところ!死ぬ前に良いことしたからオッケーと取るか、そんなのでこれまでの行いが帳消しになる訳がないと取るか、私は後者でしたが、あなたは?
最後に
本作より『耳打~』を先に見ていたので、なんとなく似たような展開だなぁと思っていたら同じ製作陣だったんですね。
ヒューマンドラマ要素が入っている分こちらの方が見易かったですが、私には感情移入の出来ない苦手な作品でした。