キム・ナムギル×ソン・イェジン初共演!「復活」「魔王」に続く〈復讐三部作〉の最終章となる愛と復讐のサスペンス・ラブストーリー。
キャスト、あらすじ、感想、みどころなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
サメ愛の黙示録キャスト・視聴率
原題:サメ鮫
全20話
平均視聴率:8.7%
最高視聴率:10.6%
放送年度2013年5月から韓国で放送
演出:パク・チャンホン、チャ・ヨンフン
脚本:キム・ジウ
【ハン・イス/ヨシムラ・ジュン役】キム・ナムギル
【チョ・ヘウ役】ソン・イェジン
【オ・ジュンヨン役】ハ・ソクジン
【チャン・ヨニ役】イ・ハニ
【キム・スヒョン役】イ・スヒョク
【ユ・ソニョン役】オ・ヒョンギョン
【ハン・ヨンマン役】チョン・インギ
【ハン・イヒョン役】ナム・ボラ
【キム・ドンス役】イ・シオン
【チョ・サンドク役】イ・ジョンギル
【チョ・ウィソン役】キム・ギュチョル
社会現象を巻き起こし韓国ドラマ界の賞を総ナメにした「復活」(05)、嵐・大野智、生田斗真主演のリメイク作でも知られた「魔王」(07)。
これらすべての演出をしたパク・チャンホンと脚本家キム・ジウが再びタッグを組んだ〈復讐三部作〉の完結編が本作です!
OST情報
本作のテーマOSTにはBoAさんが参加していることでも話題となりました。
「BoA/天国と地獄の間」をはじめ、チョン・ドンハや、ナ・ユングォン、イム・ジョンヒなどが参加しています。
【サメ愛の黙示録】あらすじ
カヤホテルの令嬢であるチョ・ヘウは両親の不仲により傷付いていましたが、チョ家の運転手の息子であるハン・イスと知り合い惹かれ合っていました。
しかし、ある日ヘウの父でカヤホテル会長のウィソンがひき逃げ事故を起こしてしまい、なんとイスの父ヨンマンが身代わりとなり自首することになります。
しかし、そのヨンマンが何者かに殺されてしまったのです!
そして、その真相を探るイスも事故に遭い死んでしまったと思われ・・・。
それから12年後、高校時代からヘウを支えていたジュニョンと彼女の結婚式が取り行われることになり、その式場に日本人ヨシムラ・ジュンと名を変えたイスが突然現れます。
イスは亡くなった父親の無念を晴らすため、とある計画を進めており・・・。
そして、共演者たちも今やそれぞれ主演をするほどの活躍を見せていたりと、豪華な出演陣に注目です!
【サメ愛の黙示録】みどころ
本作は「復讐三部作」と銘打ったシリーズの最終章となる作品ですが、ストーリーが続いている訳ではないためそれぞれ単体で楽しめます。
共通するのは”ロマンスを絡めた復讐ドラマ”ということで、このジャンルが好きであれば三作すべて見ることオススメします。
しかし、ロマンスを絡めた復讐ドラマではありますが、途中から事件の背景になっている韓国の闇ともいえる部分が露見してきて、社会派的テーマを描く割合が増えて来るんです。
それは、朝鮮戦争中の民間人大虐殺事件や光州民主化運動における拷問などとかなり重いもので、ここが好き嫌いが分かれるところでしょう。
そんな重いテーマや復讐劇が繰り広げられる中でほっとするのが、イスの妹イヒョンが父を亡くした後に引き取られた家族の愛情をたっぷりと注がれるということ。
韓国ドラマだと養子となった先でいじめられ邪険にされたりが多い中で、本作では温かい家庭に迎えられるというのが救いとなっています。
このドラマでは初恋相手の家族が復讐の対象となるわけですが、この設定はよくあるもの。
しかし、ヒロインは別の相手と結婚しているが主人公のことをずっと想っていて、彼のために検事となったというのがポイントとなってきます。
ヒロインは主人公の為に家族を犠牲にするのか、そして主人公は復讐の為にヒロインの家族を崩壊させるのかに注目です!
【サメ愛の黙示録】感想と評価・評判
これはなかなかヘビーな背景が隠されているドラマでした。
ただの父親を身代わりにした雇い主への復讐劇かと思いきや、主人公も知らなかったりと父親の過去や、韓国民主化以前の闇の歴史なども描かれてきて、単純なサスペンス・ラブストーリーでは終わらないんです。
かなり推理要素もあり、1話見逃すと理解出来なくなるというのも視聴者を選ぶところ。
そんな難しい話しでありながら粗も多く、高校時代から成長した大人の姿がとても同一人物が成長したものとは思えなかったり、高校時代を知っているはずのヘウがイスに全く気付かなかったりと突っ込みどころ満載で、時折差し込まれる大袈裟な演出もストーリーとは合わない気がして冷めてしまいました。
ほかにもキャラクター設定の謎や、弱者にも叩けば埃が出る過去があるなど、ふたを開けてみると皆悪者だったりと、話が進み真相がわかる毎にいい気がしなくなるんです。
そして、ラストにはこの手のジャンルでは定番となる弱者が強者を倒すこともなく、なんとも後味の悪いまま終るんです。
この手の財閥や権力者に弱者が立ち向かうドラマは、さんざん辛酸を舐めながらも最後には巨大権力に勝つからこそ、それまで見てきたかいがあったということになる訳なんですが、肝心のそこが無い!というのは期待外れもいいところです。
主人公のキャラクター自体はキム・ナムギルにピッタリなんですが、同じキム・ナムギル主演の「赤と黒」と似ているとこもろ多く、それと比べるとどうしても劣ってしまうのが残念なところ。
似た作品に出ると当然比較してしまうので、この場合「赤と黒」に軍配が上がるということですね。
この手のジャンルが好きで、キム・ナムギルのキャラクターが好みの方は見比べてみると面白いと思います!
まとめ:キャストは豪華でキム・ナムギルも魅力的でしたが、金と権力を持つ者は、たとえ親が悪いことをしても家族は安泰、というのはなんとも後味が悪かったです。
最後に
このドラマはとても2013年作とは思えない、古い韓国ドラマのような作品だと思いました。
よく考えたら復讐三部作の一作目「復活」が2005年の作品なので、その時代のテイストから代わり映えがしないのかもしれませんね。
近年のあまり重苦しくない韓国ドラマが好きな方にはおすすめ出来ないかもしれません。