カプトンイ-真実を追う者たちは傑作映画『殺人の追憶』の元にもなった実話をモチーフとしたとしたサスペンスドラマ。
サスペンスとしては勿論ですが、人間ドラマもしても目が離せない作品で、一度みはじめたら止まらない傑作。
コミカルな脚色など一切排除したサスペンスの王道は韓国ドラマとしては珍しいのでは?
ドラマタイトルにある「カプトンイ」の意味とはなんでしょうか?
視聴率や脚本家などの基本情報と作品紹介、あらすじとみどころ、キャストについて紹介しています。
(トップ画像公式ページより)
カプトンイ キャスト一覧
全20話
平均視聴率1.911%
最高視聴率2.32%
放送年度2014年4月から韓国で放送(ケーブルテレビtvN)
演出:チョ・スウォン
脚本:クォン・ウンミ
【ハ・ムヨム役】ユン・サンヒョン
【オ・マリア役】キム・ミンジョン
【ヤン・チョルゴン役】ソン・ドンイル
【リュ・テオ役】イ・ジュン(元MBLAQ)
【マ・ジウル(マチルダ)役】キム・ジウォン
【チンジョ役】チャン・グァン
【ハン・サンフン役】カン・ナムギル
【チャ・ドヒョク役】チョン・インギ
【イ・ヒョンニョン役】チョ・ジファン
【ナム・ギリ役】ミン・ソンウク
【オ・ヨンエ役】チュ・スヒョン
【ハ・イルシク役】キル・ビョルウン
作品紹介
本作は映画『殺人の追憶』の元にもなった未解決事件「華城(ファソン)連続殺人事件」をモチーフにしたストーリーのドラマです。
演出を手掛けるのはドラマ『君の声が聞こえる』や『ピノキオ』のチョ・スウォンさん。
主演のユン・サンヒョンさんとは何度も作品で一緒になっています。
怪しいヒロイン役を演じているキム・ミンジョンさんは、子役タレントとしてデビューし25年以上に渡り活躍する人気女優さんです。
本作でサイコパスな青年リュ・テオを演じたのが、元MBLAQのイ・ジュンさん。
演技派、実力派俳優が数多く出演している本作の中で、素晴らしい存在感と怪演を見せています。
その他にもベテラン俳優ソン・ドンイルさんに、『太陽の末裔』のキム・ジウォンさんなどが脇を固めています。
そして本作がデビュー作となったチュ・スヒョンさんは、26歳でデビューという遅咲きの女優さん。この後も『ピノキオ』『君を愛した時間』と話題作に出演しています。
この二作品にスヒョンさんと共に出演していたのが、今や主演もこなすユン・ギュンサンさん。本作では刑事役で出演しています。
カプトンイ OST情報
本作はサスペンスドラマということもあり、OSTも緊張感溢れるものになっています。
多くのドラマ作品に楽曲を提供しているEvery Single Dayの「Rush」や、「ryu tae oh & ji ui/time」をはじめ、ドラマのイメージと合ったインスト曲が多く使用されています。
カプトンイ あらすじ
20年前の連続殺人事件の容疑者カプトンイと疑われ、その後死んでしまった父の汚名を晴らすために刑事になったハ・ムヨム。
そして、事件は未解決のまま現在に至ります。
当時、ムヨムの父をカプトンイと疑った刑事ヤン・チョルゴンは、生活のすべてを事件に傾けるほど執着していて、未だにムヨムの父がカプトンイだと信じていたのです。
そんな二人がイルタン警察署で働くことになり、チョルゴンはムヨムを捜査から締め出そうとします。
そんな時医療刑務所にて「私が本当のカプトンイだ」という落書きが発見され、二人はカプトンイ探しを始めることになるのです。
カプトンイ みどころ
現在と過去の連続殺人事件。
過去の事件によりトラウマを抱え続ける人たちと、過去の事件に影響を及ぼされた人たち。
この作品に登場する人たちはすべて”カプトンイ”によって人生を狂わされた人たちばかりで、サスペンスドラマもしては勿論ですが、人間ドラマもしても目が離せない作品となっています。
カプトンイの意味は?
この作品は実話を元にしていて、「カプトンイ」とは当時捜査中の警察官の間で呼ばれていた犯人のニックネーム。
「カプトン」とは昔の韓国人男性の名前で、いかにも古い感じがするものです。
警官たちの間でなぜこのあだ名になったのか調べてみましたが、明らかではありませんでした。
カプトンイとは誰なのか?
これが一番のテーマとも言えるものですが、カプトンイが今も生きているのか死んでいるのかさえ分からないんです。
そんな中、20年が過ぎカプトンイの模倣とも本物の帰還とも言える殺人事件が発生し、更に謎は深まって行く展開は、一度見始めると止められません。
刑事となった容疑者の息子、20年間カプトンイを追い続ける刑事、謎多き美しき精神科医、そして殺人鬼を崇拝する男。
この四人を中心に展開される衝撃のドラマは、サスペンス好きなら必見ですね!
カプトンイ 感想と評価・評判
映画『殺人の追憶』が大好きだったら、同じ事件を扱ったこのドラマを見ないわけにはいかないでしょ!
本作は、大傑作『殺人の追憶』とは比べようもないですが、サスペンスドラマとしてはかなりの秀作だと思います。
地上波のサスペンスドラマとは違い、コミカルな要素やラブ要素などは極限まで削られていて、真に骨太な作品となっています。
ユン・サンヒョンさんやソン・ドンイルさんの熱演は勿論のこと、本作での一番の演技を見せてくれているのは間違いなくイ・ジュンさんです!
登場当初から怪しい人物として描かれているテオは、サイコパスな一面がありながらも掴み所の無い謎多き人物で、この難しい役どころを見事に表現しているんです。
後半は少し迷走しているような展開もあり、風呂敷を広げすぎたかなぁと思いもしましたが、こういった世界観が好きな人にはたまらない作品じゃないでしょうか?
最後に
サスペンスドラマにも、殺人事件を追うものや、企業の不正や、政治家の汚職事件など、色んなタイプがありますが、個人的には謎の犯人を追う連続殺人!みたいな作品が好みですね。
韓国ドラマだと、お決まりの財閥の犯罪や政治と金の問題を扱うものが多く、そのどれもが壮大すぎて現実味がなかったり、細かい突っ込みどころが多く冷めてしまったりすることが多いんです。
それと比べると、実際にあった事件をモチーフとしていたとしても、謎の殺人鬼の方がフィクションとして素直に楽しめるんです。
皆さんは、どのタイプのサスペンスドラマが好みですか?