イ・ジュンギ×シン・ミナ初共演作品。
天界と人間界を股にかけた壮大なストーリーが魅力の、韓国に伝わる「アラン伝説」を題材に展開されるファンタジー・ロマンス時代劇です。
主演の二人を始め、キャスト陣の演技力と配役が見事な作品で、出演者の魅力満載。
キャスト一覧と作品紹介、OST情報、あらすじ、みどころ、感想、視聴率、「使道伝(サトデン)」の意味などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
アラン使道伝キャスト一覧
全20話
平均視聴率14.3%
放送年度2012年8月から韓国で放送
演出:キム・サンホ/チョン・デユン
脚本:チョン・ユンジョン
【キム・ウノ役】イ・ジュンギ
【アラン(イ・ソリム)役】シン・ミナ
【チェ・ジュワル役】ヨン・ウジン
【ムヨン役】ハン・ジョンス
【ドルセ役】クォン・オジュン
【パンウル役】ファン・ボラ
【玉皇上帝役】ユ・スンホ
【閻魔大王役】パク・チュンギュ
【チェ大監役】キム・ヨンゴン
【ホンリョン役】カン・ムニョン
アラン使道伝作品紹介
「ミセン-未生-」の脚本家と、「ファンタスティック・カップル」の演出家、そして「W-君と僕の世界-」の演出家が贈る作品です。
今や人気ジャンルとなった「幽霊系ドラマ」の先駆者ともいえる作品で、今までの時代劇とは違った壮大なスケールとユニークな世界観が話題となりました。
主演のイ・ジュンギの除隊後初めて出演するドラマ作品となります。
そしてヒロインのシン・ミナとは初共演であり、その豪華共演は2012年のMBC演技大賞でベストカップル賞も受賞しました。
アラン使道伝のあらすじ
母の消息を探る若き使道(サト)と、記憶を亡くした美しき幽霊アランとの運命の出会いを描いた物語。
「使道(サト)とは」
中央政府から派遣される地方官のこと。
「アラン伝説とは」
韓国の蜜陽(ミリャン)市に伝わる怪談で、無念の死を遂げた娘の幽霊が恨みを晴らすために使道のもとに現れるというお話。
前の宰相の庶子であるウノ(イジュンギ)は、蜜陽(ミリャン)に消息不明の母を探しに来ました。
ウノは幽霊が見える特異体質の持ち主で、とあることから記憶喪失の幽霊アラン(シンミナ)と出会います。
アランはウノの体質に気づき自分の死の真相を探って欲しいと依頼してくるのですが、面倒に巻き込まれたくないウノは見えないふりをして関わることを避けようとします。
それでもアランは諦めず執拗に付きまとい、ウノは「自分を使道にすることが出来たら協力しよう」と口走ってしまうのですが、アランはある手を使い本当にウノを使道にしてしまったのです。
そんな中、アランが持っているかんざしが自分の母と同じものだと気づき、アランと母の間に何らかの関係があるのではと疑い始めるのでした。
アラン使道伝のみどころ
イ・ジュンギと時代劇の相性の良さと、流石のアクションシーンは期待を裏切りません。
そして初共演とは思えないシン・ミナとの相性の良さも見どころで、そのシン・ミナが見せる飛んで走ってのおてんばぶりは非常に可愛らしく、その姿を見るためだけにドラマを見てもいいほどでした。
そしてこのドラマの中でとんでもないインパクトを残したのがカン・ムンヨン演じるホンリョンではないでしょうか。主人公たちをも喰ってしまいそうなほどの存在感と、目を見開いた表情などは見るものの度肝を抜き本当に怖かったです。
この三人以外も魅力的なキャラクターが多く、キョンシーの様な異様さもある死神や、一人だけ優雅な玉皇上帝、コミカルなトルセとパンウルなど役者たちの演技力に支えられた作品だと言えます。
主人公たちのドタバタのラブコメや、姿は見えないが声は聞こえるパンウルのコメディエンヌっぷりなどの非常に明るいシーンと、アランが死んだ謎やウノの消息不明の母、暗躍する権力者と恐ろしい大巫女などを描いたミステリアスな展開などは視聴者を引き付ける要素抜群で、それによって普通のラブコメとも時代劇とも一線を画す作品となりました。
その後数多く登場する「夜警日誌」や「主君の太陽」といった「幽霊系ドラマ」の先駆者と言っても過言でないドラマで、その中でも特に複雑でこれらのドラマが好きな方には見てもらいたい作品だと思います。
アラン使道伝の感想と評価・評判
まとめ:イ・ジュンギとシン・ミナの魅力満載の作品です
ラブコメとして見れば最高に面白いのですが、サスペンスパートや謎解きに関しては進行が遅く複雑なので、その辺は好みが分かれるところです。
主人公二人以外の登場人物の熱演もあって、壮大かつユニークな世界観でありながら違和感なく見れる作品だと言えます。
視聴率が低かったのはなぜ?
作品の世界観、設定、ストーリー、キャラクターなどは抜群のものでしたが、中盤以降複雑すぎるストーリーとテンポの悪さから好き嫌いがはっきりと分かれる作品となりました。
主演二人の相性やラブコメパートは面白く、アクション、サスペンスドラマとしても秀逸なのですが、展開の悪さとバランスが敵寄りになってしまったのが視聴率が伸びなかった理由ではないでしょうか。
最後に
適役のド迫力の演技は見事としかいいようがなく、もう少し話をコンパクトにして恋愛ドラマに話を引き戻せれば最高の作品になったかもしれません。そこが残念で仕方ありません。