イ・ソジン×ソン・ドンイル共演で贈る本格サスペンススリラー!
映画製作陣とドラマ脚本家が組んで作り上げた〈ドラマチック・シネマ・プロジェクト〉第1弾作品。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
トラップ【韓国ドラマ】キャスト一覧
U-NEXT全7話
平均視聴率:3.29%
最高視聴率:3.992%
放送年度2019年2月から韓国で放送(OCN)
統括プロデューサー:イ・ジェギュ
映画「王の涙-イ・サンの決断-」ドラマ「チェオクの剣」など
演出:パク・シヌ
映画「白夜行 -白い闇の中を歩く-」
ドラマ「嫉妬の化身」
「ボーイフレンド」など
脚本:ナム・サンウク
「特殊事件担当班-TEN-」など
【カン・ウヒョン役】イ・ソジン
国民的アナウンサー。
【コ・ドングク役】ソン・ドンイル
ベテラン刑事。
【ユン・ソヨン役】イム・ファヨン
プロファイラー。ドングクと共に捜査する。
【ホン・ウォンテ役】オ・リュン
ウヒョンのアナウンサーアカデミーに出資している投資家。
【シン・ヨンス役】ソ・ヨンヒ
フリーアナウンサー。ウヒョンの妻。
本作は韓国のテレビ局OCNが2019年から創立した<ドラマチック・シネマ・プロジェクト>の第1弾として発表された作品。
普通のドラマと違う点は、映画とドラマの制作陣が集結し、それぞれの良さを融合させているところです!
ドラマとしては短いながらも、映画のような迫力とドラマの濃密なストーリーの両方が味わえるというのが特徴となります。
ちなみに第2弾はイム・シワン主演の「他人は地獄だ(原題)」です。
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トラップ【韓国ドラマ】あらすじ
国民的アナウンサーとして知られるカン・ウヒョン(イソジン)は妻と息子との旅行中にある事件に巻き込まれてしまいます。
その後、全身傷だらけの状態で病院の救急室に搬送されてきたウヒョン。しかし彼から事件の詳細を聞かされ更に驚かされることになります。
それは、山で見知らぬ男たちに妻と息子を連れ去られ、”人間狩り”のターゲットとされたというとんでもないものでした。
この事件を担当することになったベテラン刑事のコ・ドングク(ソンドンイル)はさっそく捜査を進めるのですが、後輩刑事が意味深な言葉を残して謎の死を遂げてしまい・・・。
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トラップ【韓国ドラマ】みどころ
本作は、人気のアナウンサーとその家族がとある事件に巻き込まれたことからはじまるサスペンスドラマです。
“人間狩り”’というとんでもない事件が主軸としてあり、しょっぱなから緊迫感溢れる展開を見せるのですが、そんな事件に巻き込まれた主人公を演じるイ・ソジンさんの今までのイメージとは異なるキャラクターに注目です。
これまでに時代劇からラブストーリーまで幅広く活躍してきたイ・ソジンさんですが、本作では国民的アナウンサーという表の顔以外にも様々な一面を見せてくれています。
対するソン・ドンイルさんも相変わらずの深い演技を披露していて、二人の演技合戦としても魅力的だと思います。
そして、人間狩りという残忍な犯罪を描いた作品だけあり、サスペンスという枠を越えてスリラーやホラーとしても見応えがあり、通常の犯罪ものとは比べようもないくらいハードな内容となっている点もポイントとなります。
更には、ドラマ全体を通して様々なトラップが用意されていて、物語が進行する度に状況が二転三転していきます。
果たして、人間狩りを行う人間の目的とは何なのか、そしてこの事件の裏に隠された真相とは!?
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トラップ【韓国ドラマ】感想・評価
韓国のケーブルテレビ局OCNは、”ジャンルもの(サスペンス、スリラー、犯罪もの、ファンタジーなど)”に定評のある放送局として知られ、「ボイス」シリーズや「神のクイズ」シリーズなどの代表作があります。
近年はケーブルテレビドラマの視聴率も格段に上昇し、何年か前と比べるとジャンルものが数多く作られるようになってきてちょっと飽きてくるくらいでした。
韓国ドラマの基本のジャンルは、恋愛、家族、青春といったものであり、それ以外をジャンルものと呼んでいたようなんですが、ケーブルテレビのみならず地上波作品でも見られるようになってきた今では、もう少数派ジャンルとは呼べないですし、ここまで増えると似たり寄ったりな作品も出てきます。
私のみならず皆さんも感じていたことだと思いますが、ジャンルものとして20話前後のストーリーがあると、最初と最後は気合いが入っていてもどうしても中だるみが出来たり、事件にもいくつかのパターンが出来てきます。
そんな風になるくらいなら、最初から事件の数を減らして半分くらいにまとめたほうが濃密なドラマになるんじゃないか?と思うところで、それを実際にやってみようというのが本作であり、このプロジェクトなんだと思います。
合計約490分という映画4,5本の長さの中にドラマの良さと映画の迫力を詰め込むというのは、濃密な犯罪ドラマが見たい人からすると待望で、海外ドラマのようなスケールと1話完結型のサスペンスとは違った魅力があると思いました。
内容についてはネタバレになるので触れませんが、あっと驚く逆転劇が用意されているということだけはお伝えします!
タイトルからも分かるように、作中には様々なトラップ(罠)が用意されているのですが、ただでさえサイコな悪人が多数出てくるのに、更にその上をいくものがいるというのが一番のポイントとなります。
ただ、展開も複雑な上に事件の内容もエグいですし、全体的にかなりヘビーで見ていて気分が滅入ってくるほどなので、犯人逮捕を気楽に見れる作品が好みの方には向いてないかもしれません。
こういう設定や展開をあくまでもフィクションとして楽しめ、残虐非道な犯行やそれを行う犯人たちの狂気に耐えられるという方のみにおすすめします!
最終回は?
“人間狩り”とテーマとした作品は意外と多いのは知ってますか?
それを連続ドラマとして描くのはかなり勇気がいるので本作はかなり珍しいと言えますが、これまでに小説や映画などでは度々テーマとして取り上げられています。
ただ、それらの作品が閉ざされた空間で何者かに襲われ、主人公がその状況からの生き残りをかけて奮闘するサバイバルなのに対して、本作は事件としてそれを追う形になっています。
最終回もなんとも凄まじい展開でした。ところどころに韓国ドラマらしい要素が散りばめられながらも、よくある韓国のサスペンスのように大物が捕まるなり死んでしまって終わりという単純なものではありませんでした。
これは最終回のみならず全体的に言えることですがとにかく人が死にすぎで、その上続編がありそうな感じを匂わせての終わりというのも賛否が分かれるかもしれません。
私としては、これはこれでマンガチックに楽しめましたが、もうお腹いっぱいなので続編は遠慮したいですかね!
ちなみに全7話という短さでしたが、もっとコンパクトにしてもよかったのでは?という意見もあるようで、実際に本作を再編集して3時間にまとめた劇場版もあるようです。
しかし、映画にしては3時間というのは長いですし、話がはしょられている分理解できないところも多かったようで評価はイマイチみたいですね。
まとめ:数多くある韓国のサスペンスものの中でもトップクラスにヘビーな作品ではないでしょうか。なので好き嫌いがハッキリと割れる作品だと思いますが、このやり過ぎな感じが私的には好みでした!