アメリカのテレビシリーズを韓国に置き換えてリメイクした政治ドラマ。
出演はチ・ジニ、ホ・ジュノ、カン・ハンナ、イ・ジュニョクほか。
キャスト、あらすじ、感想、みどころをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
サバイバー60日間の大統領キャスト一覧
原題:60日、指定生存者
Netflix全16話
平均視聴率:4.46%
最高視聴率:6.17%
放送年度2019年7月から韓国tvNで放送
演出:ユ・チョンソン
「真っ赤な先生」(短編ドラマ)
脚本:キム・テヒ
「トキメキ☆成均館スキャンダル」
【パク・ムジン役】チ・ジニ
KAIST(韓国科学技術院)化学科教授出身の環境部長官。テロ事件により大統領権限代行を務めることになる。
【ハン・ジュスン役】ホ・ジュノ
元大統領秘書室長でパク・ムジン権限代行チェジェ政策室長。
【ハン・ナギョン役】カン・ハンナ
国家情報院対テロチーム分析官役。
【オ・ヨンソク役】イ・ジュニョク
無所属の国会議員。国会議事堂テロ事件の唯一の生存者。
【チャ・ヨンジン役】ソン・ソック
元大統領行政官で現大統領秘書室長。
【チョン・スジョン役】チェ・ユニョン
元環境相秘書官で現大統領府第1付属秘書官。
【ギム・ナムウク役】イ・ムセン
大統領府報道官。
【チョン・ハンモ役】キム・ジュホン
国家情報院対テロチーム長。ナギョンの先輩。
【チェ・ガンヨン役】キム・ギュリ
パク・ムジンの妻。人権弁護士。
【ユン・チャンギョン役】ペ・ジョンオク
野党代表(先進共和党)。
本作は、「サバイバー: 宿命の大統領」(主演:キーファー・サザーランド)というアメリカのテレビシリーズを韓国でリメイクした作品です。
リメイクするにあたり設定を韓国の情勢に合わせており、対北朝鮮政策やPM2.5などで環境部長官が悩む姿などが描かれ、韓国視聴者から共感を得ることに成功しました。
本作のOSTには作品の魅力を雰囲気を共に盛り上げるスリリングなBGMが使われています。
そんな中で「チャ・ヨウル/My Hope」は、危機的状況の中でも希望を見出だせるような感動的なバラード曲となっています。
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サバイバー60日間の大統領あらすじ
環境部長官のパク・ムジン(チジニ)は政治とは無縁な化学者であり大学教授でした。
そんな彼は大統領ヤン・ジンマンにより長官に抜擢され、PM2.5などの環境問題に取り組んでいたのですが、アメリカの顔色を伺い問題を先送りにしようとする大統領と対立し解任宣言をされてしまいます。
その後、国会議事堂から去り家族と車に乗っていたムジンでしたが、その時大統領の施政演説が行われていた国会議事堂が爆弾テロにより崩れてしまったのです。
この大惨事によって大統領をはじめ大臣など要人たちも亡くなってしまい、それによりムジンが大統領権限代行に指名されることに。
そこには戦争を回避させることや、国民を安心させるなど様々な問題が待ち受けていて・・・。
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サバイバー60日間の大統領みどころ
本作は、アメリカのテレビシリーズをリメイクし、舞台や設定を韓国に移した政治ドラマです。
突然の爆弾テロによって大統領権限代行となってしまったパク・ムジンは、本来政治とは無縁の化学者であり、周りからは運が良いだけのシンデレラと噂されていました。
どこかオドオドしていて情けない感じのする彼が臨時の大統領になることでどう変わっていくのか、どう考えても政治家向きではない彼がどのような手腕を発揮するのか、というのが本作のみどころとなります!
そして、爆弾テロを起こした犯人を探る分析官ハン・ナギョンの奮闘ぶりや、テロを引き起こした真相についてなども描かれ、政治ドラマであると同時に犯罪捜査ドラマという一面もあります。
韓国が抱える北朝鮮やアメリカとの問題や、空気汚染などの環境問題も描かれるなど、リアルな社会情勢ともリンクしているのもポイントで、テロで亡くなる大統領が支持率アップのために北朝鮮と接近するところなどは、まるで現在の韓国情勢を描いているようで興味深くもあります。
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サバイバー60日間の大統領感想と評価・評判
これまでにも韓国には政治ドラマと言われるものはありましたが、それは政治家やその周辺の人物たちを主人公とした恋愛ドラマであったり、権力闘争を描いたサスペンスドラマであったりしました。
中には『ラストチャンス~愛と勝利のアッセンブリー』のような現実問題を扱っているものもありますが、そこにはドラマチックな展開やヒューマンドラマ要素も多分にあり、本作ほど緊迫した感じはありません。
ところが本作は、アメリカのテレビシリーズをリメイクしただけあって爆弾テロや大統領の死去などセンセーショナルな展開が多分に盛り込まれています!
韓国の国会議事堂から火の手が上がり、爆発し倒壊するという場面からはじまる本作は、それだけでよくある韓国ドラマとは違うものだと伝わってきました。
一触即発の南北問題や謎のテロ犯も登場するスリリングかつ予想を裏切る展開が続き、政治ドラマでありながら政治に詳しくなくとも楽しめるドラマでした。
なかなかにスケールの大きな作品ですが中心にあるのはやはり人間で、テロによって突然臨時の大統領にされてしまった主人公の苦悩や、誰が敵で誰が味方か分からない複雑な人間関係、そして困難に立ち向かう人々の姿とテロ事件の背後にいる人物の正体など、様々な人間模様が描かれています。
リメイク作品ということもあり、これまでの韓国ドラマにはない新鮮な作品だと思いました!
このドラマの中ではテロによって引き起こされた大統領不在という危機的状況の中で、臨時の大統領に選ばれた主人公の様々な選択を描いています。そこには国同士の思惑や、政治家や軍人、そして秘書や政務官などの複雑な人間模様も描かれ、スリルと感動が入り混ざった魅力的な作品となっています。
最後に
普通の韓国ドラマでは、作品において核となる過去のエピソードからはじまり徐々に盛り上がりを見せるのか通常ですが、本作は1話目で観客を気持ちを掴むのがお決まりのアメリカドラマのリメイクだけあって、実にてんこ盛りな第1話となっていました。
オリジナルのアメリカ版は、キーファー・サザーランド主演ということで期待されていたのですが、彼の「24」でのイメージを払拭することが出来ず、ジーンズ3であっさりと終了してしまいました。
これは、政治ドラマや大統領という役柄が彼のイメージと合わなかったことが大きく、その点韓国版のチ・ジニさんはキャラクターも含め適役だったと思います。
なので、オリジナルの評判はあまり気にしないほうがいいですね!