コン・ヒョジン、チョ・ジョンソク、リュ・ジュンヨル共演で贈るサスペンスカーアクション!
ラストにキムゴウンが登場し、続編を期待させますが果たして・・・?
キャスト、あらすじ、感想、続編についてなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
スピードスクワッド【韓国映画】キャスト一覧
2019年1月15日韓国にて公開(日本公開日2019年12月13日)
上映時間:134分
観客動員数:約180万人
監督、脚本:ハン・ジュニ
「コインロッカーの女」など
【ウン・シヨン役】コン・ヒョジン
元内部調査課所属のエリート刑事。ある失態により交通課のひき逃げ専門捜査班に異動になる。
【ソ・ミンジェ役】リュ・ジュンヨル
交通課ひき逃げ専門捜査班所属の巡査。
【チョン・ジェチョル役】チョ・ジョンソク
元F1レーサーのJCモータース会長。
【ユン・ジヒョン役】ヨム・ジョンア
警察庁内部調査課課長。シヨンの元上司。
【ウ・ソニョン役】チョン・ヘジン
ひき逃げ専門担当班係長。
【キ・テホ役】ソン・ソック
検事。シヨンの恋人。
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スピードスクワッド【韓国映画】あらすじ
警察庁長官とJCモータースの会長で元F1レーサーのチョン・ジェチョル(チョジョンソク)との違法な取り引きについて調査していた警察庁内部調査課のシヨン(コンヒョジン)は、長官からの圧力に屈して交通課のひき逃げ専門捜査班に異動させられてしまいます。
しかし、元上司のジヒョンと共に引き続き捜査を続けていたシヨンは、妊娠中のウ係長(チョンヘジン)と優れた調査能力をもつ巡査のミンジェ(リュジュンヨル)が追っていたひき逃げ事件の容疑者がジェチョルだと知り捜査に乗り出します。
シヨンは恋人で検事のテホ(ソンソック)と共にチョン・ジェジョルのパーティー会場に潜入するのですが、独自に事件を追っていたミンジェもその場に現れて・・・。
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スピードスクワッド【韓国映画】みどころ
本作は警察組織の不正を追う警察官と警察上層部と繋がりのある元F1レーサーとの対決を描いたサスペンス・カーアクションです。
本作の悪役はカードライバーということもあって、作中にはカーチェイスシーンが数多くあるのが特徴で、街中でのカーレースをはじめ、犯人と主人公たちとの追走劇などみどころも沢山あります。
加えて警察と大企業の会長との繋がりや、過去の不審なひき逃げ事故について捜査するサスペンス要素もあり、警察内部でも対立関係があるのもポイントとなっています。
本作は女性警官が主人公という韓国では少数派の作品なんですが、その他にも主人公の上司や妊娠中の係長など魅力的な女性キャラクターがいるのも特徴で、更には悪役初挑戦にして圧倒的な存在感を発揮しているチョ・ジョンソクの演技力や、一見すると頼り無さそうなキャラクターでありながら探偵のような捜査能力を発揮するリュ・ジュンヨルなど、魅力的なキャラクターが多数いる作品となっています!
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スピードスクワッド【韓国映画】感想・評価
ハリウッド作品をはじめ世界のカーアクション映画では(「ワイルド・スピード」「TAXI 」など)、マッスルカーやスーパーカーが街中を爆走する目的は大抵「金」です。
つまりはド派手なカーチェイスを披露したいだけで、言い方は悪いですがストーリー性はあまり重要ではありません。
視聴者からしても、今回はどんな車が登場するのかだったり、どんな改造がされているのか、そしてどんな派手なクラッシュ映像が見れるのかというのが重要なんです。もちろんそうじゃない作品もありますが…。
ところが本作は金持ちの元レーサーの犯罪を追うというのが主軸で、そこにカーアクションが絡んでくるサスペンスとなっています。
つまり、カーアクションに関しては大したレベルではなく、CGが使われているのも丸分かりで見ていて興奮するほどではありませんでした。
とはいえチョ・ジョンソクの演技力は流石で、初の悪役とは思えないなりきりぶりはもちろん、あえての吃音が逆に怖さを増幅していますし、とても有名人とは思えない無謀な行動や残虐な行為など、ただの傍若無人な金持ちというレベルではない猟奇さを感じました。
ただ、この悪役はキャラクターとしてはすごいとは思いますが、作品の内容はエンタメ要素よりもサスペンス性の方が強いのでジョーカー的なかっこよさは無かったですね。
それにしても本作における警察の腐敗っぷりは最悪で、不正だらけの警察庁長官をはじめ、出世の為に悪人と手を組む上司や、犯罪者と知りながら悪人の手助けをする警察関係者など、どの作品を見ても警察のレベルが低い韓国といえどもこれは驚きで、スカッと爽快になるだろうと目論んでいたカーアクション作品なのにイライラさせる設定が多すぎるのには不満でした。
カーアクションを見せたいのかサスペンスを見せたいのかどちらかハッキリすればよかったのに!
「スピード・スクワッド~」というタイトルからもアクション作品を想像させる分、そこも損をしてますよね。
まぁ、カーアクションで上記のような作品のレベルに持ってくるのは不可能に近いのでストーリーで誤魔化そうとしたのかもしれません。
まとめ:もっとカーアクションに特化していたなら設定の粗もあまり気にならなかったのですが、カーアクションがそこまでではない分サスペンス要素を盛り込み、そちらも中途半端となっているのでまとまりが感じられませんでした。
ただ、チョ・ジョンソクの悪役演技は良かったですけどね!
キムゴウン出演の続編はある?
ラストでチョン・ジェチョルが刑務所に入って、そこでスペシャルゲストとしてキム・ゴウンが登場したのには驚きました。
韓国サイトでも「キムゴウン 続編」のキーワードで検索されており、その後が気になる方が大勢いたようです。
監督は
「興味を引くような終わり方をした。続編は私個人の考えではできない。多くの人が観てくれて愛してくれたら、具体的なイメージができるだろう」
と話していました。続編の可能性を残して期待させるラストにした、ということですが、実際は興行に成功しなかったため続編は難しいと思われます。
それよりも、長官を筆頭とした腐敗した警察組織の人間や、犯罪組織並みの企業JCモータースがその後どうなったのかをもっと詳しく描いて欲しかったです。
こんなぼやっとした結末ではサスペンスとしても納得がいきませんよね。