
チェ・ジウ、ミンホ(SHINee)共演作。
名脚本家ノ・ヒギョンの名作を再ドラマ化した感動のヒューマンドラマ!
キャスト、あらすじ、感想、みどころをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
世界でもっとも美しい別れ キャスト一覧
全4話
U-NEXT全4話
dTV(6/1より配信開始)
平均視聴率:4.16%
最高視聴率:6.0%
放送年度2017年12月から韓国で放送(ケーブルテレビtvN )
演出:ホン・ジョンチャン
脚本:ノ・ヒギョン
【キム・インヒ役】ウォン・ミギョン
【チョン・チョル役】ユ・ドングン
【チョルの母役】キム・ヨンオク
【チョン・ヨンス役】チェ・ジウ
【チョン・ジョンス役】チェ・ミンホ(SHINee)
【キム・クンドク役】ユ・ジェミョン
【シン・ヤンスン役】ヨム・ヘラン
【イ・インチョル役】イ・ヒジュン
【チャ・ヨンソク役】キム・テウ
【チャン博士役】メン・サンフン
【ユン・ジョンヒ役】キル・ヘヨン
【ジェヨン役】ソン・ナウン(A Pink)
本作は韓国を代表する名脚本家ノ・ヒギョンさんの代表作の一つ『世界で一番美しい別れ』を21年ぶりに自らリメイクした作品。
1996年放送のオリジナルは当時、第33回百想芸術大賞のテレビ部門大賞と作品賞を受賞し、その後は映画化や舞台化もされた名作です!
ノ・ヒギョン脚本家の作品には『愛の群像』『大丈夫、愛だ』『ディア・マイ・フレンズ』『Live(生きる)』などの名作が揃っています。
演出を手掛けるのは『ディア・マイ・フレンズ』でもノ・ヒギョン脚本家とタッグを組んだホン・ジョンチャンさん。
この他にも『タムナ〜Love the Island』や『医心伝心~脈あり!恋あり?~』などを手掛けています。
本作は全4話という短いドラマなので出演者の数は少ないですが、演技派俳優や大ベテラン、若手アイドルまで豪華なキャストが揃っています。
家族を献身的に支える主婦には80年代から90年代にかけて活躍した映画女優のウォン・ミギョンさん、無愛想な勤務医の夫を時代劇の王様役や現代劇の父親役でお馴染みのユ・ドングンさん、認知症の義母を芸歴50年以上となる大ベテランのキム・ヨンオクさん、不倫中の長女をチェ・ジウさん、医大浪人生の長男をSHINeeのミンホさんが演じています。
チェ・ジウさんといえば『冬のソナタ』で日本に韓流ブームを巻き起こした立役者の一人ですが、近年はリメイクドラマ『怪しい家政婦』やコミカルな演技が魅力的だった『2度目の二十歳』、法廷ロマンス『キャリアを引く女』などで様々な役柄を演じています。
そんなチェ・ジウさんが本作では、不倫に悩む長女ヨンス役を演じています。
一方、アイドルグループSHINeeのメンバーとして活躍しながら、俳優としても映画『アンダードッグ 二人の男』『人狼』やドラマ『花郎〈ファラン〉』など多数の作品に出演しているミンホさんも注目です。
今回の作品では、ベテラン俳優に囲まれながら世間知らずの末っ子役を見事に演じて高い評価を得ました。
この他にも名脇役と知られる俳優さんたちや、ミンホさん演じるジョンホの彼女役でアイドルグループA Pinkのソン・ナウンさんが出演しています。ナウンさんはこれまでに『2度目の二十歳』や『シンデレラと4人の騎士』などに出演し、演技ドルとしても評価を得ています。
OST情報
本作のOSTにはドラマのイメージとマッチした「GUMMY /Angel 」があります。
GUMMYさんは韓国で知らない人はいないと言われるOSTクイーンとして有名で、『太陽の末裔』のOST 「You are my everything」などが有名です。
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世界でもっとも美しい別れ みどころ
専業主婦として家族に尽くしてきたインヒ(ウォンミギョン)は、ある日末期がんであることが発覚します。
これまで認知症の姑の面倒を見つつ、医師として進退に悩む姑のジョンチョル(ユドングン)、キャリアウーマンの娘ヨンス(チェジウ)、医学部を目指しながらも浪人中の息子ジョンス(チェミンホ)、更には弟夫婦の世話まで焼いてきました。
姑の面倒は大変でトイレにすらゆっくり行けず、最近は身体の不調を感じるようになってきました。
ある日、インヒは精密検査を受けたところ、ただの膀胱炎だと思っていた症状が卵巣がんから来るものだったと分かるのです。
すでに末期の状態であると知った家族たちは母と向き合うようになり、バラバラだった家族の絆を取り戻していくようになります。

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世界でもっとも美しい別れ みどころ
その母が末期がんになり、これまでバラバラだった家族がもう一度向き合うようになるという家族ドラマの普遍的なテーマを扱ったのが本作です。
インヒはこれまで、寡黙で悩み事も打ち明けない夫と認知症の姑、仕事に邁進するも結婚しない娘と、何度も浪人し飲み歩いてばかりの息子の面倒を一人で見て来ました。
更には競馬狂いのダメな弟がいて、その弟夫婦の面倒までインヒが見ていたのです。
家族たちはそんなインヒを気にかけることもなく暮らしていたのですが、インヒが病気になったことでやっと彼女に向き合うようになるのです。
テーマ自体はよくあるものですが、視聴者の身にもいつ起こってもおかしくないような事だからこそ、ドラマを見て強く感情が揺さぶられることになります。
夫の立場であったり、姑、娘、息子、義妹、友人それぞれの立場からストーリーを見ることが出来るのも本作の特徴であり、次第にバラバラだった家族の絆が取り戻されていく過程にも感動します。
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世界でもっとも美しい別れ 感想と評価・評判
本作はいい意味で韓国ドラマらしからぬ作品だと思いました!
全4話という短さもそうですし、一つのテーマを丁寧に描き余計な要素を加えていない感じが映画のようにも思えました。
当初はお母さん一人だけが頑張ってて、他の家族はそれに頼りきりで自分勝手のように見えてイライラしてしまったんですが、自分のことを振り返ってみると同じようなもので、そういった意味でも自分を省みて家族のことを真剣に考える切っ掛けとなる作品だと思いました。
本作の脚本家ノ・ヒギョンさんの作品『ディア・マイ・フレンズ』では、家族というものや友情、近いしい者の死や困難な愛について描かれた感動の名作でしたが、本作はそれを一つの家族にスポットを当てて描いたような作品と言えます。
このドラマのタイトル『世界でもっとも美しい別れ』は、病気で死んでしまうインヒのことだけを表したものではなく、ヨンスと不倫相手との別れだったり、これまでの不甲斐ない自分との別れなどを表しているようでもあり、非常に感慨深いものがあります。
ドラマも中盤以降になると泣けるシーンが数多く出てくるんですが、それは作品のテーマに泣かされるというよりも俳優たちの抜群の演技力に引き込まれた結果という気がします。
大切な人が死ぬと分かって、はじめてその人の大切さが分かるということは良くあることですが、そんなある意味ありきたりのシーンを描いても深く感動出来るのは、やはり演技に説得力があったからこそだと思いますね!
もしこのドラマが長々とした作品だったらダメだったと思いますね。
それほど約4時間という中に必要なものはちゃんと詰まっていて、描き過ぎないからこその良さがありました。
最後に
この作品は、子供の気持ちはもちろん、父親や母親の気持ちになって見れる作品だと思いました。
一般的な韓国ドラマと比べると驚きの展開や隠された真実などが描かれることもなく、大切な人をみおくるという誰にでも起こりうる事を描いた作品だからこそ誰もが共感出来るんだと思います。