カン・イェウォン、ハン・チェアW主演。
契約を切られそうな崖っぷち女スパイと、考えるよりも先に手が出る暴力女刑事が詐欺組織に潜入し大暴れするドタバタアクションコメディ!
キャスト、あらすじ、感想レビューなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
パートタイムスパイ【韓国映画】キャスト一覧
2017年3月16日韓国にて公開(日本未公開)
上映時間:117分
監督・脚本:キム・ドクス
「パパをお貸しします」など
【チャン・ヨンシル役】カン・イェウォン
国家安全保障局臨時要員。
【ナ・ジョンアン役】ハン・チェア
警察庁知能犯罪捜査隊刑事。
【パク・クンシク役】チョ・ジェユン
国家安全保障局次長。
【ヤン・ミンギョ役】キム・ミンギョ
エスティックキャピタル室長。
【ソンイ役】イ・ジョンミン
エスティックキャピタル社員。
【チェ・ミンソク役】ナムグン・ミン
エスティックキャピタル社長。
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パートタイムスパイ【韓国映画】あらすじ
正社員を目指し数々の就職試験を受けるも合格出来ず、35歳になるまでフリーター生活を送っていたチャン・ヨンシル(カンイェウォン)。
そんなヨンシルも国家安全保障局の臨時職員として働けることになるのですが、契約期間前にして解雇されてしまいます。
ところが、ヨンシルの上司である次長(チョジェユン)が振り込め詐欺に引っ掛かり5億ウォンという大金を奪われてしまう事件が起き、正社員として再雇用することを条件にヨンシルは詐欺組織に潜入することになります。
しかし、そこにはすでに厄介者の刑事ナ・ジョンアン(ハンチェア)が潜入しており・・・。
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パートタイムスパイ【韓国映画】みどころ
本作は、カン・イェウォンとハン・チェアという美人女優二人が凸凹女性捜査官コンビに扮したスパイアクションコメディです。
フリーターからスパイになったらヨンシルと、腕っぷしは強いものの暴走ぎみの刑事ジョンアン。ヨンシルはフリーター経験を活かして詐欺組織内でMVPを取るほどの活躍を見せるも、ジョンアンの方は怒りをコントロール出来ずに電話相手と揉めてばかり。潜入捜査というシリアスなシチュエーションながら終始笑いに溢れた展開になっています。
特に、スパイを派遣する立場にありながら振り込め詐欺に引っ掛かってしまった次長と、何とかしてジョンアンをものにしようとする室長がいい味を出していて、主演のみならずこの二人の活躍からも目が離せません!
そして、悪人らしからぬ雰囲気を出しているナムグン・ミンの存在感も抜群で、ヨンシルといい仲なるのかにも注目です。
これまでの苦労が詐欺組織において花開いた(?)崖っぷちスパイと、潜入捜査には到底向かない粗野な刑事の凸凹コンビは、無事に任務をやり遂げることが出来るのか!?
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パートタイムスパイ【韓国映画】感想・評価
世界有数の詐欺大国で就職するのが厳しいことで知られる韓国の実情をコミカルに描いた異色のスパイ映画!
ただスパイアクションものというよりかは詐欺コメディといった方が近く、予想してたよりもアクションシーンが少なかったのは残念でした。
その分笑いの分量が多くなっているので、そこそこレベルのアクションを見せられるくらいならこの方が正解だったといえます。
特に、怒りをコントロール出来ない女性刑事が悪人を誘惑するシーンがあるんですが、あまりのぎこちなさと色気のなさに爆笑してしまいました。
ですが、そんなコメディ映画の中に就職の厳しさや、正社員になることの難しさや詐欺被害をリアルに描いたのは失敗で、折角笑えてたのにそんな世知辛い現実を見せられたら笑っていいのかどうかわからなくなってしまいます。
スパイまで契約社員なんて最初はバカバカしく見てましたが、終盤ではそれが笑えなくなってしまうんです。まぁ、最後にはやり返すんですが。
それにしても、もうちょっとヒロインのスパイらしい活躍が見れたり、様々なバイトをしてきた能力が活かせるシーンがあればよかったんですけど。
アクションがダメな分他で埋めるしかないキャラクターなのに、良さが出たのは人に対する優しさとそれが何故だか振り込め詐欺の際に活きたという地味なものだけ!
せめてセクシーな女性に変身を遂げるとか、実はハッキング能力が優秀とか、そんなベタなものでもあった方が良かったですね。
まとめ:笑えるシーンはちょくちょくあるものの、スパイスアクションとしてはもの足りませんでした。あとヒロインがいつ大変身を遂げるのかと期待していたんですが、そこまでの変化がなかったのも残念でした。
最後に
ヨンシルとジョンアンの凸凹コンビっぷりや、クンシクとミンギョのコミカルさなど、コメディとしては結構楽しめました。
声を出して笑えたシーンもいくつかありましたしね!
ただスパイ映画というには期待外れ過ぎました。「007」のようなロマンスはもちろん、スパイ道具なども出てきませんし、「ミッション・インポッシブル」のようなスリリングな潜入劇やド派手なアクションもありません。
そもそも、元々がスパイとしての正式任務でもなく、詐欺師によって奪われた上司の金を取り返せ!というものなので、凄腕の暗殺者や敵スパイも当然出てこないわけなんです。
この、ショボい設定だからこそ笑えるとはいえるのですが、それだったらもっと思いきってコメディに舵をきっても良かったんじゃないかと思いますね。
主人公たちの職場での浮きっぷりや、情けない潜入劇からはじまるという設定は「エクストリーム・ジョブ」と似ていると思いましたが、こちらはラストで大乱闘シーンと笑いを同時に披露していますし、それまでの助走もコミカル路線でした。多分、このパターンが正解だったのかも。