ソ・イングク、チャン・ドンユン、チョン・ソミン共演による海上監獄バトルロイヤル!
極悪囚人対警察の戦いに突如怪人が参戦したことで巻き起こる凄惨な殺し合いを描いた問題作です。
キャストEX、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
オオカミ狩り【韓国映画】キャスト
2022年9月21日韓国にて公開
(日本公開日2023年4月7日)
上映時間:121分
監督・脚本:キム・ホンソン
「共謀者」「技術者たち」「メタモルフォーゼ−変身」など
脚本:チョ・スビン
【ジョンドゥ役】ソ・イングク
第一級殺人国際手配犯。
ソ・イングク:1987年生まれ。歌手オーディションで優勝し、歌手デビュー。その後俳優としても認められ「応答せよ1997」「空から降る一億の星」「美男堂の事件手帳」など代表作多数。
この映画では全身にタトゥーを入れて大胆なイメージチェンジをはかり初の悪役を熱演した。
【ドイル役】チャン・ドンユン
ナイフ使いの特殊暴行犯
チャン・ドンユン:1992年生まれ。コンビニ強盗を速やかに通報し、強盗を追いかけ検挙につなげた功績で各メディアのインタビューを受け、それを見た芸能関係者からスカウトされ芸能界入り。
「ノクドゥ伝」など現在では主演俳優に。
【デウン役】ソン・ドンイル
海洋特殊救助団チーム長
ソン・ドンイル:1967年生まれ。映画・ドラマともに出演作が多すぎる俳優。不遇な少年時代を経て、国民的俳優に。
【ソグ役】パク・ホサン
護送計画を担当する刑事班長。
【ダヨン役】チョン・ソミン
護送担当刑事
チョン・ソミン:1989年生まれ。「空から降る一億の星」でソイングクと主演を務め、今回再共演となった。「空から~」とは対照的にこの映画では敵対関係を演じている。
【ゴンベ役】コ・チャンソク
殺人犯。ジョンドゥの右腕。
コ・チャンソク:1970年生まれ。大学は日本語学科に入学するも、在学中に演劇に魅了され大学を中退するほど演技に没頭。演劇俳優として活躍後、映画界へ。
【ミョンジュ役】チャン・ヨンナム
夫と義父母殺しの逃亡犯。
チャン・ヨンナム:1973年生まれ。演劇舞台で活躍後にドラマ・映画と幅を広げた。「太陽を抱く月」「馬医」「サイコだけど大丈夫」など出演作はヒット作ばかり。
【怪人役】チェ・グィファ
実験体アルファ。
オオカミ狩り【韓国映画】あらすじ
フィリピンに逃亡した凶悪犯罪者たちを韓国へと帰国させるための移動式監獄となった貨物船“フロンティア・タイタン号”。
この船には犯罪者たちの護送を担当する警察官たちが乗り込み万全の体制を取っていたのだが、太平洋のど真ん中で犯罪者たちが反乱を引き起こしてしまう。
犯罪者たちを率いるのは第一級殺人国際手配犯ジョンドゥ(ソイングク)。
彼を助けるために船に潜入していた手下たちにより船が乗っ取られ、警察官たちも次々と殺害されてしまう。
そんな中、船内に隠されていた怪人が目を覚まし、犯罪者や警察官たちを見境なく殺害していく。
一方、ジョンドゥも一目置くナイフ使いのドイル(チャンドンユン)と、船を監視する謎の組織・海洋特殊救助団チーム長デウン(ソンドンイル)にはそれぞれ別の目論見があるようで…。
オオカミ狩り【韓国映画】感想・評価
キャストの豪華さに惹かれて見ましたが、内容的にはほぼスプラッターもの!という見る人をかなり選ぶ作品かと…。
登場する怪人は「バイオハザード」のデカい敵やエイリアン、プレデターに匹敵するクラス!
見た目と攻撃の派手さはないもののとにかく怪力で、殴る握る掴む蹴るだけで相手を破壊してしまいます。
そういった敵キャラはこれまでにも度々登場してきましたが、内容はエンタメなのに必要以上に残虐描写が盛り込まれているため気軽に見るのはオススメできません。
特に怪人が目覚める後半からは目をそらしたくなるレベルのシーンの連続で、そういった血みどろな作品が苦手な私は見るのを止めたくなってしまいました
一応、目を伏せたりしながらなんとか完走はしましたが…。
凶悪犯たちを護送する任務の途中で事件が起きる作品と聞いて真っ先に思い浮かんだのは「コン・エアー」ですが、航行中の貨物船の中で怪物と戦うことになるという展開は「エイリアン」的、そして怪物と関わっているのが製薬会社というのは「バイオハザード」。そこに韓国らしい残虐な犯罪ドラマを足して、さらにエグさを増したのが本作ですかね。
とはいえ、本作の残虐さ加減はゴア描写で有名な「バトル・ロワイヤル」や「SAW」をも超えるレベルで、怪物の造形は大して凝っていないのにとにかく血みどろな内容になっているんです!
同じ設定の作品を作るにしてももう少しオブラートに包んだ方がエンタメとして多くの人が楽しめますし(「バイオハザード」が良い例)、スプラッターホラーにしたいのならキャストはここまで豪華な必要もないかと。
あと毎度のことですが、怪人を作ったのは中国やロシア(ソ連)、東ドイツやアメリカでもいいはずなのに、あえて旧日本軍にしているところが嫌らしいところ。。。
まとめ:テイストをマイルドにすれば楽しく見れたのかもしれませんが、個人的にはスプラッター要素が強すぎて好みではありませんでした。
豪華なキャストが次々と殺されていく展開はある意味新鮮でしたが、血と暴力が苦手な方は見ないほうが懸命かも!?
オオカミ狩りシーズン2、続編は?
まぁ、どう考えても続編ありきの内容でしたが、こんな凄惨なものをシリーズ化するつもりなのか!?
韓国の評判、興行成績も芳しくなかったため、何の発表もなく続編はないものと思われます。
最後に
ーーー※ネタバレあり!ーーー
ソ・イングクが怪人に腕を切り落とされるだけでなく、頭を潰されて中盤には死んでしまうという衝撃的展開の作品でしたが、その後も主要キャストのほとんどがアッサリと殺されてしまい、ほぼ脇役たちだけで展開されるという驚きの内容でした!
最後まで見ると「これはプロローグに過ぎなかったのか!?」と気付かされるんですが、それにしてもキャストの使い方が勿体ない!!
悪人と警察との戦い→怪人が登場してからのスプラッターホラー→実は他にも怪人(改造人間)がいることが分かってからの復讐劇、というふうにテイストが変わっていくのは予想外かつ見事でしたが、やはりここまで血みどろな必要があったのか?というのは疑問が残るところ。
本作に対しての評価が高い人の感想などを見ると、大概スプラッターものや暴力満載な作品が好きな方ばかりだったので、そういった作品が好きな方からすれば最高だったのかもしれません。
改造人間が次々と登場するこの展開は、大人向け仮面ライダーなのか?それともウルヴァリンをリアルに描くとこうなるということなのか?