「イ・サン」のイ・ソジンがコメディに初挑戦!
念願の開業医となるものの、経営は赤字でストレスで頭もハゲるという医師の悲哀をコミカルに描いた新感覚医療ドラマ。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
内科パク院長キャスト一覧
U-NEXT全12話
放送期間:2022年1月14日~2月28日まで韓国TVINGで配信
脚本・演出:ソ・ジュンボム
【パク院長役】イ・ソジン
内科開業医。
【サ・モリム役】ラ・ミラン
パク院長の妻。
【チャ·ミヨン役】チャ・チョンファ
パク院長の病院に勤めるベテラン看護師。
【チャ・ジフン役】ソ・ボムジュン
チャ・ミヨン看護師の息子。
【ソヌ・スジ役】シン・ウンジョン
肛門外科の院長。
【チ・ミンジ役】キム・グァンギュ
産婦人科の院長。
【チェ・ヒョンソク役】チョン・ヒョンソク
泌尿器科の院長。
【パク・ミング役】チュ・ウヨン
パク院長の長男。大喰いの高校生。
【パク・ドング役】キム・ガンフン
パク院長の次男。ユーチューバー。
ウェブ漫画が原作の医療コメディ。
主演は大ヒットドラマ「イ・サン」やバラエティ番組などで知られるイ・ソジン。
本作でコメディに初挑戦し、ストレスではげた頭をカツラで隠している医師というこれまでにない役を演じています。
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内科パク院長あらすじ
念願だった自分の病院を開業した内科医のパク院長(イソジン)は、医者という職業にある理想を抱いていた。
それは、医者になれば患者には尊敬され、スポーツカーも乗り回す優雅な暮らしを送れるはずという夢であったのだが、実際に開業してみると患者は一向にやってこずただ暇なだけで、病院スタッフも出勤しては働きもせず定時に帰るというルーティンをこなすだけ。
その上、妻(ラミラン)は病院のことなどお構いなしに散財し、医師の夫よりもテレビの話や民間療法を信じてばかり。
そんな理想とはかけ離れた状況から脱するために、パク院長は人気の病院や医師を訪ねて秘訣を知ろうとするのだが…。
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内科パク院長みどころ
豪華キャスティングでおくる異色の医療コメディドラマ。
天才医師の活躍やリアルな手術シーン、患者やスタッフたちとの触れ合いや病院内での様々な人間関係を描いた従来の医療ドラマとは一線を画した、病院経営の辛さやノウハウをコミカルに描いた作品。
原作は専門医が自ら執筆したという人気ウェブトゥーンで、開業さえすれば上手くいくと信じていた開業医の悲しい現実がコメディ要素満載で描かれています。
ストレスでハゲた頭を隠すためカツラを被っているという衝撃的なキャラクターに誂んだイ・ソジンのコメディ初挑戦ぶりは必見ですし、そんなイ・ソジンの妻役を演じるラ・ミランとのやり取りや愉快な子供たちとの掛け合い、さらに個性的な病院スタッフや医師たちも皆、存在感抜群のキャラクターとなっているのも特徴です。
医療業界の現実をリアルに描きながらもコミカルに仕上げた新鮮なドラマ!
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内科パク院長感想・評価
韓国では珍しいシットコム要素の強い医療コメディ。
普通の医療ドラマだと、主人公の医師としての成長や難病患者との向き合い方、天才医師の手術テクニックや忙しい病院業務を描くことがメインで、そこに医師たちの人間ドラマやロマンス、病院内の権力闘争や病院存続のための争いなどが付随してくるものですが、本作では新米開業医の苦労や医師=金持ちでは決してないことがコミカルに描かれています。
通常の医療ドラマだと病院には次々と患者がやって来るので暇すぎて困るなんてシーンを見かけることはありませんし、それどころか患者の数が多すぎで大変な医師の姿が描かれるものですが、実際には患者の数が少なすぎて潰れる病院もあるとか。
頑張って開業しても病院の立地や集客(患者)に悩まされたり、医師という職業も結局は客商売であり経営ノウハウだと思い知らされるなど、病院経営の大変さを描いたこれまでにない新感覚医療ドラマになっていました。
主人公に医者としての実力があるのかどうかは不明ですが、ストレスでハゲた頭を常にカツラで隠しているのも主人公としては珍しいキャラクターだと思いました。
そんなキャラクターを大真面目にイ・ソジンが演じているのは笑えましたね!
妻や息子のキャラクターも勿論コミカルでしたし、楽したいだけの病院のスタッフや主人公の失敗を揶揄する他病院の医師たちも皆個性的でした。
そんな登場人物ばかりだからか、病院に来る患者も曲者だらけなんですよね。
まぁ、そういう印象の強いカンジャだけピックアップしてるのでしょうが…。
ただ、時折りクスクス笑えるところはあるものの、シモネタ満載の爆笑ドラマ「サウンド・オブ・ハート」やゲストハウスが舞台のラブコメ「ウラチャチャMy Love」などと比べると笑いが少ないんですよね。
医療ものというジャンルもあってか思い切った笑いを入れなかったのかもしれませんが、だからこそハゲとカツラという飛び道具を起用したのかも…。
ただ、コメディドラマとして見るならばもう一つですが、医師の現実を見るドラマとしては笑いあり涙あり怒りありの展開になっていて、サクッと見れる短いドラマとしては程よい内容だったと思います。
まぁ、笑って泣ける医療ドラマが見たいなら「賢い医師生活」を見ておけば満足出来ると思いますが…。
イ・ソジンが自ら笑わせるというよりも、彼が置かれた状況や周りの個性的なキャラクターが笑えるだけでしたし、無理矢理で大げさな演出だったのもマイナスでしたね。
内科パク院長ラスト結末は?
約30分×12話という短さなのでサクッと見ることは出来ましたが、キャストが豪華な割には無駄使いしていたなぁという印象の方がつよかったね。
同じシットコム的作品なら、スーパーを舞台とした「ペガサスマーケット」の方が好みでした。
—*ネタバレあり!—
ラストでパク院長は、子供の頃の夢であった漫画家になることを実現させるのですが、これは原作者が医師と漫画家を両立させていることを反映しているんですかね。
開業医としては苦難の連続でしたが、その経験が漫画を書く上では役に立ったと考えれば無駄な時間などなかったという事ですよね。
しかも漫画を描くために患者の話に耳を傾けたことで、医師としても成長することになったなんて上手いハッピーエンドだと思いました!